このページは、2019年3月に保存されたアーカイブです。最新の内容ではない場合がありますのでご注意ください

WH入門
WH1年間
WH一般教養
MONEY
WH終了
WH BBS
WH LINK
WH TOP
放浪LIFE
-HOME-

シドニーさらば-2-


5月。
シドニーは益々寒くなっていく。雪が降るとかいうまでの寒さではないが、日本の秋のような肌寒さだ。 そんな中、2月頃からピッキングに出かけていた学校の友達マミコがシドニーに帰ってきた。 シドニーに戻ってきたものの、ピッキングで稼いで旅資金を作ったマミコはすぐにアキと2人でビクトリア方面へラウンドに出発する。 ボロ屋敷に住むレイカちゃんも4月の末から2週間の予定で西オーストラリアへ一人旅に出ているし、 友達は次々と帰国、ラウンドへ出発するし、シドニーは寒さとともに寂しい場所になっていく。 とは言っても私も21日にはラウンドへ出発するのだけど。

5月の前半にはビザが切れるため帰国する学校の友達ヨウコさんと、マミコとアキとで 焼肉を食べに行くことになった。もう皆で会えるのは最後だろうし、 働き続けて頑張った自分達へのご褒美というわけで、焼肉食べ放題へ行こうというわけであり、 貧乏生活を送っていた私達は、シドニーへ来てはじめて食べる焼肉だ。
よく、日本人向けの情報雑誌や新聞に広告が出ていて、いつも羨ましそうに見ていた 日本食レストランへ向かう。とりあえず「生中」を頼んだりして、ご機嫌な私たち。

日本人と話をするのが久しぶりだという、オーストラリアに溶け込んだ生活をしていたマミコからピッキング話を聞き、情報を収集する。厳しすぎて2〜3日で辞めてシドニーに 帰ってきた友達もいたので不安に思っていたが、マミコは約3ヶ月も転々としながら ピッキングを続けて稼いできて、スゴイと思うと同時に私もなんとかなるのかもしれないと 不安が少し紛れた。そしてシドニーの日本社会を出て、外国でしか体験できない生活を してきたマミコがかっこよく、たくましく見えて、これからの生活に希望を抱いた。
頑張って働けば、オーストラリア1周ができるだろうと。
外国にいることを感じられるような体験ができるだろうと。

焼肉を食べた後は、タウンホールの近くにあるカフェでケーキを食べた。 今日の私達はかなり太っ腹である。

そして、その4日後、マミコとアキはビクトリア方面へと旅立つ。 朝7時15分にセントラルステーションのグレハンのバス乗り場から出発するという二人を 見送りに行った。ヨウコさんは来れなかったのだが、マミコとアキがバイトをしていた 寿司屋のバイト仲間2人が見送りに来ていた。これで何人目の友達の見送りなのだろう。 私も数週間後には、ここから旅立つため、ここから友達を見送るのは今日が最後になるとは 言え、友達を見送るというのは寂しい。バスが走り去った後に感じる「行ってしまったなー。」という 取り残されたような感覚には慣れることができない。

シドニーさらば-1- シドニーの生活TOPへ戻る シドニーさらば-3-へ

このページは、2019年3月に保存されたアーカイブです。最新の内容ではない場合がありますのでご注意ください