このページは、2019年3月に保存されたアーカイブです。最新の内容ではない場合がありますのでご注意ください

香港の乗り物  HONG KONG'S  TRANSPORT

 香港の乗り物で有名なものといえば、やはり、 スターフェリー(天星小輪) と「二階建て路面電車」 トラム です。
 このほか、 地下鉄(MTR 地鐵)バス(巴士)ピークトラムエアポートエクスプレス(機場快綫)九広鉄道(KCR) といったところが旅行で使うことの多い乗り物です。
 ここでは香港の乗り物を紹介します。

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 スターフェリー(天星小輪) Star Ferry
 香港島の中環と九龍半島の尖沙咀の間を往復する船です。フェリーと言うよりも水上バスというほうがピンときますね。
 料金が安い(1等 2.2HK$(わずか30円!!)、2等  1.7HK$)ことと、単純に尖沙咀と中環を結ぶだけなら地下鉄よりも早くて便利なので、利用価値大です。(特に、ブランドショッピングの定番コース?であるペニンシュラショッピングアーケード〜アレクサンドリアハウス〜ランドマークを辿る時にはまちがいなくベストな交通機関と言えます。)
 このスターフェリーに観光目的で乗るのなら、夜がおすすめです。
 スターフェリーから見える夜景はなかなかのものです。
 ちなみに、スターフェリーは湾仔と尖沙咀の間にもあり、この船のほうが夜景はきれいかもしれません。

スターフェリーと香港島(湾仔)

 


 トラム(港島電車)
 香港名物の二階建ての路面電車です。香港島東部のシャウケイワンと西部のケネディタウンの間を結んでいます。
 広東語では香港島(港島)の電車と言う意味で「港島電車」と書きます。
 系統はいくつかあって、途中のコーズウェイベイから分岐して競馬場のあるハッピーバレーに行く支線、北角(ノースポイント)市場を廻る支線を走るものも含め、6系統があります。
 とはいえ、旅行で利用する区間では、ハッピーバレーに行く電車と行かない電車の区別をつければ、ほぼ間違いは有りません。必ず前に書いてある行き先を確認しましょう。
 電車はほとんど観光用的な使われ方をされていますが、全線2HK$と格安で、道路上から乗り降りできるので、以外と便利です。
 ( オクトパスカード は使えませんしおつりも出ないので小銭を用意しましょう。)
 ただ、夏は暑くてつらいですが...
 
香港の二階建て路面電車

 ちなみに、香港にはもう一つ路面電車があります。
 ヨーロッパやアメリカの町中でよくみかける新しいタイプの路面電車「LRT」というもので、香港では軽便鉄路と呼ばれています。九龍半島北部新界エリアの屯門(TUEN MUN)と元朗(YUEN LONG)の間を結んでいます。
 これに普通に旅行で乗ることはほとんどないと思いますが(観光地とかありませんので)、あえて沿線でおすすめするとすれば中国の伝統的な集落が残る城壁村です。香港の歴史的なことに興味の有る方は訪ねてみると良いのではないでしょうか。
近代的なLRTと伝統的な城壁村は時代のギャップを感じられて面白いですよ。


 地下鉄(地鐵 MTR)
 香港の地下鉄は極めて便利です。路線は4路線ありますが、色で区別されているのでわかりやすく、また、車内放送もあるほか(もちろん広東語と英語)や新型の電車には現在位置を示す表示もあり、簡単に乗りこなせます。
 旅行では香港島の「港島線」と、ネイザンロードの地下を走る「茎湾線」を良く使うことになります。
 この両線は、途中のアドミラルティ駅で乗り換えが可能です。
 チケットは自動販売機で購入します。昔は「おつりが出ない」等と言われていましたが、今の機械はほとんどおつりが出ます。
 しかし、このようなチケットを買うよりも、優れものの便利なカードがあるので、それを使いましょう。
 その名は「オクトパスカード」。1枚150HK$で、100HK$分の乗車が可能なプリペイドカードです。
(詳しくは オクトパスカード を見て下さい。)

 バス(巴士)
 香港の名物の一つとも言えるのが二階建てバスです。
 ですが、二階建てバス以外のバスもいろいろ走っています。
 といっても旅行で路線バスに乗ること自体なかなかないかもしれませんが、ぜひ1度は乗ってみて下さい。
 おすすめは、九龍半島の旺角からネイザンロードを通り尖沙咀までの間です。ここは、あの有名な表現「看板にあたるかのような」走りを体感できます。もちろん二階席の一番前が堪能できますが、この席は事故の時危ないのでそのつもりで。(前のバスにぶつかるんじゃないかというような止り方をするので、結構ビビリます)
 他にも、お勧めはありますが、その中から旅行で簡単に乗れる区間を紹介します。 
 
おすすめ1 香港島 15系統 中環〜山頂(THE PEAK) 新巴(ファーストバス)
 香港島の中環からビクトリアピークを結ぶルートです。おすすめのパターンとしては、後述のピークトラムでビクトリアピークへのぼり、夜景見物後、ショッピングセンター1Fのバスターミナルから下山のバスにのることです。このルート、山道を走る路線でありながら二階建てのバスが使用されています。席は二階左側の前方を確保しましょう。出発後まず右前方に有名な水上レストランが見え、その後、左側にずっと香港市街の夜景が見えます。これはなかなかのものです。

おすすめ2 九龍市區路線 26系統 尖沙咀〜順天  九巴(KMB)
 九龍半島のネイザンロード、あの悪名高きスラム街の跡地に近い九龍城を通り、順天までを走るルートです。
 このルートでは、まず、いかにも香港という看板の洪水の中を走り、その後、佐敦(ジョーダン)からダウンタウン九龍城へ向かいます。このバスに乗ると、「香港に来たゾー」という気分に嫌でもひたれます。

 このほかにも、赤柱(スタンレー)へのルートも景色がきれいでおすすめなのですが、ちょっと遠いので、 スタンレーマーケット へでも行かれる時に乗ってみて下さい。

KMBのエアコン無しバス。(九龍城)
 写真右のマイクロバスはミニバスという路線バスです。ミニバスは乗りこなすのがかなり難しいので止めましょう。(香港の人でも乗り馴れないと無理らしい)

 では、バスに乗ってみましょう。
 まず、バス停さがしです。バス停はポールの上に系統番号の書かれたプレートが付いていますのでそれほど難しく無く捜せますが、一部のバス路線のバス停にしか経由地や料金、運転時刻などがかかれたものが付いていませんので、乗りたいバスが何番のバスかをあらかじめ調べておきましょう。また、1つの道路に何系統ものバスが走っていますので、バス停がいくつもあることを頭に入れておきましょう。(とはいえ、ネイザンロードを尖沙咀に向かう場合には、行き先だけを見れば十分です。)
 バス停の位置や路線の情報は「香港旅遊指南」というガイドブックに載っていますので、この本を手に入れましょう。セブンイレブンや地下鉄の売店で購入できます。また、KMBのホームページでも検索できますので、それも使えますね。
 バスの前には系統番号と行き先を示す表示(今はLEDで経由地も表してくれるものが多いです)がありますので、それを確認して乗りましょう。目的のバスが来たら乗車です。料金は前払いなので、あらかじめ小銭を用意します。おつりは出ませんので御注意を。
 バスは前乗りです。乗ると料金箱がありますのでそこに料金を入れます。料金は料金箱の横に書いてありますので、その金額を入れましょう。( オクトパスカード もほとんどのバスで使えます。)
 ただ、ここで注意。香港のバスは起点から終点に向かうにつれだんだん料金が安くなって行きます。すなわち、起点から乗ったとすると、たとえすぐ近くでも終点までの料金がとられます。逆に終点近くから乗れば安くなるわけです。
 ですから、自分の目的地に近い場所行きのバスを探すのがお得に乗る方法です。(これがむずかしいとこなんですが。)
 おりる時には、日本と同じくブザーで運転手に知らせます。新しいバスのほとんどにはつかみ棒にブザーがついていますので、それを押せばOKです。
 とはいえ、放送などは一部をのぞきありませんので、周囲の状況を見て判断することがポイントです。
 (KMBの新型バスなどには、1階に案内表示が付いていて、バス停の名前が出ます。)
 降り口はまん中にありますので、そこから降りましょう。
 降りるバス停でドアが開かない場合は「ロッツェ!(落車)」と叫べば開けてもらえるはずです。



 ピークトラム
 言わずと知れたビクトリアピークへのケーブルカーです。
 始発駅はアドミラルティ駅の近くですが、分かりにくいので、セントラルのスターフェリー乗り場から出ている無料バスを利用すると良いでしょう。
 さて、ピークトラムは、ケーブルカーとはいえ日本のものとは違い電車自体が傾斜していないので、立って乗るとかなりきついです。待ってでも座りましょう。(勾配のきつさはハンパじゃないです。)
 座る位置は後ろ側の進行方向右側がおすすめ。発車してしばらくすると、美しい香港の夜景が右下に広がります。この夜景のきれいさはピークよりも上と言う方もいるぐらいです。
 ビクトリアピーク夜景見物ツアーの場合、このピークトラムに乗らないものも多いので注意しましょう。

ピークトラム 霧がかかっているのでバックが見にくい...
 
ピークトラムシャトルバス。ツアーを使わずに乗れる唯一のオープントップバスです。

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エアポートエクスプレス(機場快綫)
 香港島の中環(セントラル)にある香港駅から九龍駅を通ってチェックラップコック空港までを結ぶ電車で、空港〜都心を約20分で結びます。
 空港から市内への交通としては最も早く、本数も多いので便利です。個人旅行や送迎無しのツアーで訪れた方にとって、一番使いやすいかもしれません。さらに便利なのは香港や九龍駅から主要ホテルまで送迎バスがあることですが、このバスは時間がかかるので、荷物が少ない場合には地下鉄やバスに乗り換えた方が早いです。
 また、空港へ行く場合には、香港と九龍の両駅でチェックインが可能ですので、タクシーで空港へ行くよりもお安くすみます。



 KCR(九広鉄路)
 九龍半島の尖沙咀東にあるホンハム駅から中国との区域境にある町、羅湖(ローウー)を結ぶ郊外電車であるとともに、中国本土の広州までを結ぶ列車が走る鉄道です。
 旅行で使うとなると、新界観光や中国への旅で使うことになりますが、最近、この鉄道の沿線にもショッピングセンターなどが出来ていることから、買い物などでも使えます。特に、九龍糖のフェスティバルウォークへは地下鉄よりも便利です。
 中国との区域境(実際には国境となにも変わりませんが。)への電車と言うことで、それなりのローカル電車かと思いきや、今や区域境近辺まで住宅地となっているため、普通の通勤電車ですので、「国境への旅」というイメージとは程遠いかもしれません。
 ちなみに、乗車方法などは地下鉄とまったく一緒ですが、違う点とすれば、全ての電車に1等車(日本で言えばグリーン車)が付いていることです。ドア部にマークが付いてますので乗り間違えることはないと思いますが、気を付けましょう。

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 オクトパスカード(八達通)
 オクトパスカードとは、ICカードの方式のプリペイドカードで、乗降車のときに自動改札機にかざすだけで通れます。しかも、残額が少なくなると、その名も「増殖機」で増やすことができ、ずーっと使い続けることができます。
 さらに便利なのはこのカード1枚で、 地下鉄バス郊外電車(KCR)エアポートエクスプレス に乗車可能なので、このカードがあれば、ほとんど小銭を使わずに乗車できます。さらにさらに、使いおわった後は払い戻し可能で、その時には50HK$の保証金も返ってきます。
 このカードは空港の到着ロビーにあるMTRのインフォメーション、もしくは各駅の窓口で購入可能です。
 なお、旅行者向けに、50HK$分とエアポートエクスプレス往復がセットになったカードがあり、これも150HK$で購入できます。
 香港の人たちは、カードをバッグや財布に入れたまま自動改札にかざして通っています。これをやると、あなたもすぐに香港人??



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