このページは、2019年3月に保存されたアーカイブです。最新の内容ではない場合がありますのでご注意ください

空港から始めてタクシーに乗る

  今回の中国旅行ではタクシーに乗るときに、騙されて値段をぼられてはいけないと、身構えていた。中国人にも注意されたし、私自身の以前の体験でも結構いろいろあって、用心しなければと思っていた。中国に着いて始めて自分でタクシーをチャーターしなければならないのは、敦煌空港から市内までのことであった。騙されまいと考え、そこで思いついたのであるが、値段に厳しい中国人が交渉する値段を聞いて、その値段で利用したら騙されることはないのではと考えた。

  たまたま西安でのきわどい乗り継ぎの際に、一緒に行動してくれた中国人がいて、その後も機内で話をしていたので、その人の後に付いてタクシー乗り場まで行った。案の定その人はタクシーの運転手と厳しい値段交渉を始めた。これなら安心と思い、その人と相乗りで行けばもっと安心と思いつき、了解を得て一緒に敦煌市内まで行く事にした。

  値段が決まってからタクシーに乗ったのであるが、その中国人は乗車後もタクシー代がもっと安くならないかとか、値段をぼられているのではないかとか、疑心暗鬼の様子であった。この人は決して田舎者ではなく、北京の自動車代理店の人で、スズキ自動車の会長のパーティーに参加する為に敦煌に来たと言っていた。本物の商売人である。やはり中国人は値段に厳しいと感じた。

  この方法でうまく行ったので、私の心も大らかになりそのタクシー代は全部私が払うことにした。私は騙されまいとは考えたが、割り勘で安くしようとまでは考えなかったのである。
そのときの運転手は信用できそうなので、翌日の敦煌莫高窟の観光に、その運転手のタクシーをチャーターした。その運転手は中国語をゆっくり話してくれたり、ガイドをしてくれてたりして親切で、何の問題もなかった。その後も何回もタクシーをチャーターしたが、悪い人には一人も出会わなかった。

  皆商売に熱心であり、誤魔化される様な心配はないのであるが、ただ日本と違って、タクシーをチャーターする場合は、必ず値段の交渉が必要がある。常識的な一日のチャーター代は知っておいて交渉しなければならない。

  本当はその後少し騙されたような事はあった。ある市の市内のタクシーなので、値段の交渉の必要が無いと思って乗ってしまったときのことである。駅で慌ててヤミタクに乗ってしまって、5元くらいのところを15元も取られてしまった。市内とは言いながら値段を確認しなかった私にも落ち度があった。騙された金額は10元つまり140円であるからたいしたことはない。しかし気分は悪かった。でもこれは市内のタクシー料金のことを知らなければ、何も腹が立つ事ではなかったかもしれない。
駅で待ち構えていたおばさんの闇タクシーの網に、まんまと掛かってしまった。これで改めて、事前に必ず値段を確認しなければと心を引き締めたのである。

  この教訓を生かして、その後のタクシーのチャーター代では、全く問題が起きなかったが、別の件で騙された事が一度だけあった。凄く高い料理を食べたことに、後で気が付いたのである。この時は事前に料理の値段を確認しておかなかったからである。

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