このページは、2019年3月に保存されたアーカイブです。最新の内容ではない場合がありますのでご注意ください

中国のパンツ

  シルクロードの 街の露天 で、財布付きパンツを売っているのを見つけた。このパンツは前の部分に、横に開くチャックが付いていて、そこにお金を隠くす仕組みになっている。5年前の中国では、このタイプのパンツが売られているのをよく見かけた。スカートをたくし上げて、お金を取り出そうとしているのを、唖然として見ていたら、睨み付けられたことがあった。そのパンツが今でも西域の街では売られていた。北京あたりではもう、姿を消したのかもしれない。

  このパンツを見て思い出したのだが、中国のパンツは少し変わっているのである。中国へ始めて行った頃のことで、男物のパンツを買おうと思って町に出たことがある。ところが男物のパンツが全く見つからないのである。会社の中国人に、中国では男のパンツは何故売っていないのだろう? と聞くと、そんな事はない、何処でも売っていると言うのである。
かなり時間がたって、やっと分かったのであるが、普通に店で売っている、前が割れていない緑、黄色、ピンクのパンツが男性用であるらしいのである。もしかしたらこのパンツは男女兼用の物であるのかもしれない。

  私は男物のパンツとは色が白いもので、前が割れている物だとばかり思っていたのである。トランクス以外で色物のパンツがあるとは考えても見なかった。生活習慣から入ってしまった先入観念からは、なかなか逃れられないと言う、典型のようなお話である。
それにしても前割れの無いモノトーンの緑色の男物パンツとは・・・・・・・

  そう言えば中国で三回ほど鍾乳洞に入ったことがあるが、そのいずれもが緑、黄色、ピンクの色を照明に使ってあった。私の考えでは鍾乳洞のような神秘的な場所の照明は、もっと落ち着いた色を使ったほうが良いと思うのだが。中国ではやはりパンツも鍾乳洞の照明も派手な色が好まれるようである。

  シルクロードの町では未だに、緑色の前割れ無しのパンツを売っていた。白いパンツは売っていなかった。パンツの前割れは日本の発明と聞いたことがあるが、そのうちこの便利な文化が、中国にも採用されるかもしれない。

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