このページは、2019年3月に保存されたアーカイブです。最新の内容ではない場合がありますのでご注意ください

留学生はいろいろ

   蘭州 のホテルで、朝食の際に観光している日本人に出会った。珍しい所で日本人に出会ったので少し話をした。その人は私と同じ位の歳の人で、西安の師範学院に留学していて、中国人の女子学生をガイドにして、観光旅行をしているとのことであった。その人が名刺をくれたので、西安に行った時に、その人を尋ねてみることにした。

  校門の前で落ち合い、学校の食堂に案内されて、食事をご馳走になり、住んでいる部屋にも案内されて、最後には近くのバーでお酒もご馳走になってしまった。
食堂は一般学生の食堂ではなく、外国人専用の食堂であった。それだけ留学生が多いということらしい。住んでいる部屋は、職員用の部屋が借りられたとの事で、台所、バス(シャワーだけだったか?)付き、寝室は別にあって、居間にはテレビもあるという、かなり恵まれた生活をしていた。
日本でならば普通の環境であるが、中国での留学生生活では、この環境は恵まれている。他の日本人留学生は2人部屋、一般の中国人学生ともなれば、小さい部屋に、4人とか6人が押し込められている様であった。

  最後に行ったバーは、アメリカ人の女性が経営しているバーで、居酒屋風で高級感は無いが、気軽に入れそうな店であった。中国には気軽に無入れる居酒屋風のバーはほんとうに少ない。このバーではおかみさん風のアメリカ女性が、片言の日本語で話しかけてくれて、なかなか居心地がよかった。この点も居酒屋風なのである。何故か中国では、外で酒類を気軽に飲むと言った文化とか習慣が無いらしい。宴会などでも中国では飲むのではなくて食べるのである。

  私と同年代の人が、西安の優雅な部屋で、留学生生活を送り、この様なバーに時々行けるなんて、私には羨ましく思えた。本題はいろいろな留学生の話しであるが、定年後に中国語を習いに来る人達は、結構多い様である。食堂にも何人かの、老人に近い年齢の留学生がいて仲良く食事をしていた。はるばる中国に来て勉強しているのであるが、日本人の老人だけで仲良く固まっている様子は、失礼だが、なんだか養老院のようであった。

  勿論、若い留学生も大勢見かけた。若い人の中にも真摯に中国語を学ぼうという人もいるが、そうでない人も多いとの事であった。日本の大学に入れないし、働きたくもない、と言ってアメリカでは英語が駄目で、費用も高い。そこで手軽な中国にでも行こうかということらしい。中国の大学は、金さえ払えば受け入れてくれる大学は多いのである。勿論正規の学部ではない。
そしてやはり費用は安いのである。つまり東京で下宿させるよりはかなり安く済むと言うわけ訳である。その需要に応じて、中国の大学側も留学生を受け入れる設備を盛んに作って、収入をあげていた。勿論留学生向けの寄宿舎が用意されている所も多い。
それにしても日本人が多くて、日本人だけで固まってしっては、あまり中国語の練習にならないと思うのだが。

このページは、2019年3月に保存されたアーカイブです。最新の内容ではない場合がありますのでご注意ください