このページは、2019年3月に保存されたアーカイブです。最新の内容ではない場合がありますのでご注意ください

中国の一人旅の女性

  娘と一緒に桂林に行き、漓江の船下りの船に乗った。ホテルで予約した船は、外人用の観光船であって、ガイドは英語であった。この様な船に乗ると日本人もいるのではと思ったが、やはり居たのである。一人は男性、もう一人は女性の日本人で共に独身ではあるが、結婚適齢期の終わり頃の年齢であった。女性の方は香港で日本語教師をしているとのことだった。やはり日本語が通じることは良いことで、自然に四人が一緒になって、良く分からない英語のガイドの話を補い合ったりした。


  それと、この場合はグループになることは便利なのである。後で分かったことであるが、昼食はグループ毎に料理が出るのである。やはりここは中国であるので、一人分の食事は出ない。これが中国式である。一人とか二人で孤立していたら、多分どこかのグループに入って食事をせざるを得なかったのかもしれない。

  陽朔に着いて、そこのテラス形式の店で食事をしていたら、ここにも一人で食事をした女性が居た。日本人かと思い話しかけてみた。そうしたら日本語が通じない中国人であった。私はまさか中国人の女性が一人で旅行しているとは考えもしなかったのである。服装も物腰も日本人的だと思えたのだが、聞いて見ると深センの人だった。
中国人と分かってからも、何故だかその人は日本人の様に思えた。話し方が穏やかで声のトーンが低く、服装の点からも中国人的ではないので、日本人の女性の様に思えのかもしれない。深センの普通の会社に勤めているとのことであった。OLが一人で旅に出掛けることは、日本人にはありがちなパターンではあるが、中国人女性の一人旅なんて、私にはチョット考えられなかった。これは私の偏見からかもしれないが。

  収入の点からも、習慣の点からも女性の一人旅なんて中国では少ないのではと考えていたのである。今や中国も変わってきたようである。上海や深センなどの様に、経済発展の速度が速い地方では特にそうなのかもしれない。この後出会った旅行中の女性は、上海や深センなどの人が多かった。

  その一人旅の女性に話しかける前に、ほんとに日本人だろうかとチョットだけ違和感を感じたことが一つあったが、それは一人なのに注文した料理の量がいやに多かった点である。

  念の為付け加えておくと、私は旅の途中で何時も一人旅の女性に声を掛けるわけではない。この旅行の時は、私の娘も一緒だったので、気安く若い女性に声を掛けられた訳である。念の為。

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