ホテルに娘と一緒に泊まれるか

**ホテルに娘と一緒に泊まれるか**
娘が中国に遊びに来ると言うので、チャンとしたホテルを予約しようとして、中国の知人の会社を通してホテルの予約を頼んだ。中国では知り合いを通してホテルの予約をするととても安い。予約してくれた民族飯店は確か７３０元のところが５３０元であった。かなりの割引である。中国ではコネに頼るのが有効だと聞いたことがあるが、それは確かで、その私が知っている会社もそんなにそのホテルを利用しているとは思えないのだが、関係があるというだけで、何故かかなりの割引になるのである。　　本題のホテルの予約の件であるが、部屋は二部屋予約しなければと言うのである。私と娘が泊まるのだから二部屋も必要は無いと言ったのであるが、そこであることを思い出した。それは以前中国人の夫婦と一緒に旅行したときに、ホテルの受付で結婚証を提出したことである。聞いてみると結婚証の無い男女は、同じ部屋には泊まれないのだとか。ところが四年前のことであるが、外国人である私と妻が泊まった時は、何のチェックも無く泊まれた。外国人には結婚証明書の提示の要求はしないのである。勿論、結婚証明書など持っていないので、結婚証明書を提出で来るはずは無いが。　　今回のホテルの予約についても、中国の知人は親子であろうとも成人の男女二人が泊まるので、二部屋予約しようとしたわけである。私は外国人については何の問題も無いことを知っていたから一部屋にしてもらった。それで何の問題もなかった。しかし中国人にだけチェックがあるのは何故だろう。中国人には不倫を許さないが外国人は仕方が無いということなのであろうか。まさか中国人は信用できないが外国人は信用できるからチェックしないという理屈ではあるまい。外国人については金を落としてくれるお客さまであるから、大目に見るという実利主義によるものであるならば、極端なことを言えば、中国人には麻薬を禁止しても、外国人は罰しないという理屈が許されそうである。勿論それが金になる場合に限るのだが。　　いろいろと考えてみると、架空の心配事ではなく、もっと現実的な規制はどうなっているの気になってきた。中国人の場合、成人した男女の親子であると、一緒に泊まれるのであろうか？結婚証明書は勿論無いのだから、親子の証明書みたいな物を持参するのであろうか？疑問はますます広がるばかりである。それにしても道徳的に良くないことだとしても、そこまで行政か法律が介入してくるのは厄介な社会であると、私には思えるのである。