このページは、2019年3月に保存されたアーカイブです。最新の内容ではない場合がありますのでご注意ください

幼稚園のお誕生会

  先月、劉さんの両親の家に遊びに行ったとき、お孫さんの女の子のお誕生日パーティーのビデオCD(VCD)を見せてもらった。劉さんは日本にいる李さんの奥さんでその両親が、李さんの子供を北京で育ているのである。何故私がその李さんや劉さんやその両親と知り合いかは、ややこしいので省略するが、私が吉林にいた頃からの知り合いである。

  中国では一人っ子が多いので、子供は甘やかされる様である。甘やかすというより、お金を掛けているといった方がよいかもしれない。幼稚園のビデオも、ビデオテープでなくて、ビデオCDである。ビデオCDは日本に殆ど無いが、中国では結構普及している。しかし録画してからCDに焼き付けるのであるから、相当高いのではないかと思う。このVCDを見せてくれた。内容は相当長時間であった。日本の幼稚園の運動会で、我が子の姿をビデオに収めるのと、同じようなものと言えなくもない。がやはり中国とは違うのである。

  そのビデオでは、その子供が完全にその場の主役となっていた。他の皆が、主役の子供の為に歌や踊りを踊ってくれたりする。主役の子供は特別な衣装を着て、プリマドンナ(とまでは言えないが)の踊りを踊る。化粧は京劇風とも言える中国的な、結構くどいお化粧をチャンとしている。この程度なら日本の誕生会でもありそうではある。しかし誕生会の主役の女の子が、好きな男の子を選んで、その子とデュエットで踊ってもらうとなると、日本では見られないこことだと思う。次には一番好きな女の子とも、歌だか踊りを踊った。その好きな男の子というのが、こう言った場面ではよく選ばれるので場慣れしているのか、幼稚園児でありながらも真面目な顔をして、キチンと相手とペアを組んで踊りを踊っていた。その男の子も、勿論白粉と頬紅を付けて、目には隈取も入っていた。

   お誕生日パーティーであれば当然ケーキが出てくる。そのケーキがでかい。そのケーキを主役の子供が、お祖母さんと共に(普通はお母さんかもしれない)切り分けて、他の子供、先生達に分け与えるのである。このケーキは親が買ってきて持参したものである。VCDは人に頼んで映してもらっているのだが、ケーキを持参するところから映っていた。兎に角金がかかる様である。先生や相手をしてくれた子供に、お礼をするようなことも言っていた。

  誕生会ではその子供が主役になるのは当たり前としても、費用は全部こちら持ちで、主役になっている感じであった。中国式宴会と同じ考え方で、お客を招いて豪華にご馳走するといった考え方と、共通するものがあるのだろうか。しかしお金が無くてご馳走が出来ない人は、どうするのだろ?ケーキにしても収入から比べると相当高いはずである。中国では見た目に派手なお金の使い方が好まれるのかもしれない。

  劉さんの両親とは、もっと様々な中国の習慣に付いて話したかったが、何しろ山東省は煙台の方の人らしいので、なかなか話しが難しく最後には筆談になってしまった。一緒に故郷の煙台に旅行に行こうと誘われたが、もし一緒に行っていれば珍道中になったかもしれないし、もっと中国のことが分かったかもしれない。

このページは、2019年3月に保存されたアーカイブです。最新の内容ではない場合がありますのでご注意ください