このページは、2019年3月に保存されたアーカイブです。最新の内容ではない場合がありますのでご注意ください

中国の誘拐事件

  中国には4月1日に到着したのだが、4月6日からホテルに泊まるようになり、テレビを見るようになると、ニュースの中で誘拐犯の事件がいやに多いのに気が付いた。その後新聞を買って見てみると、どうも4月は誘拐犯摘発月間か、被誘拐者救出月間だあるらしかった。救出月間などのキャンペーン月間を設けほど、誘拐事件は多いようである。実際のその数は凄いと言わざるを得ないほど凄いことになっている。

  その後のニュースを見ていると、誘拐犯救出劇のドキュメンタリーの放映が何回かあった。それらの放映画像の救出の一部始終が、非常に生々しくよく撮れている。それは公安とカメラマンが終始行動をともにして撮影をするので、よく撮れているのである。救出された女性に、記者は、助けられて嬉しいかとマイクを付き付けるのだが、嬉しいと答えるが、表情は何だか複雑そうである。その女性は農村に売られてきて嫁さんになっていたらしい。

  別のテレビでは、寝込みを襲って子供を救出する場面もあった。本当の寝込みなので、犯人も誘拐された子供も、寝ぼけ眼でぼんやりしている。翌日、記者はその子に親を引き合わせて、これが本当のお父さんだよ言う。本当のお父さんに会えて嬉しいかと聞いているのだが、子供は事情が飲み込めないのか、ぼんやりしている。この子は農村に売られてきて、ずいぶん時間が経っているのかもしれない。

  このように、政府が大々的に行うキャンペーンの事件に付いては、新聞でもテレビでも、公安と連携しての取材が可能らしい。中国の新聞、テレビは、国民を良い方向に導く、悪いことは罰せられるということをPRする、ハッキリした役割があるらしい。だから勧善懲悪的なニュースは積極的に報道する。公安はその成果をPRする為にも共同して行動して、テレビにはリアリティーのあるニュースが流れるらしい。この誘拐犯救出劇も勧善懲悪のニュースの一貫として、目出度く犯人は逮捕されるのである。

  しかしその件数が一件や二件ではない。凄い数である。次ぎの数字は、ある人がメールで教えてくれた数字である。

  6月28日の昆明の新聞より:
     本年、4月1日より始まった全国「壊滅人身売買団・
    救出被害者婦女子児童」の運動中、目下のところ
    雲南省で検挙された誘拐・人身売買犯グループは
    349,逮捕者は3、400人に達しようとしている。
    救出された婦女子児童は2、314名である。

  本当にビックリするような数字である。この数字は実は私も、昆明で5月末頃には見た。雲南省一つでこれくらいの数字であるから。中国全体では、犯人も救出者も恐らく一万人は超えていると思える。

  中国の誘拐犯はどうやら、常態的、職業的な誘拐の様である。しかし誘拐して身代金を奪うと言うのではなくて、売ってしまうと言う商売らしい。農家の嫁さん、農家の子供、それから水商売へである。この水商売へと言うのは、本当の強制的な人身売買なのだろうか。本人も幾分かは自覚している人身売買ではないかと思うのだが。これは日本でも行なわれているように、外国人を水商売の店で働かせるようなものとは違うのだろうか。そうでなければあまりにも多すぎる犯人の数である。

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