このページは、2019年3月に保存されたアーカイブです。最新の内容ではない場合がありますのでご注意ください |
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禁区へ御案内 |
マップの北部・中国との境界線あたりに黒い線で囲まれた区域がありますね。この一帯は禁区(CLOSED AREA)と呼ばれる一般人立ち入り禁止区域です。旅行者はもちろん香港人でも許可なしに入ることはできません。またそこに行くための道路には必ず警官がいて、出入りする人を厳しくチェックしています。ですから私もここには入ったことがなく落馬洲(ロッマーチャウ)から眺めたことがあるだけ。
右の写真がその落馬洲から見た禁区で手前の池や空き地がそうです。そのむこうはシンセンの街並み、そこはもう中国です。 何故こんなものがあるのかというと、英国領時代の名残なんですね。中国から違法に入ってくる中国人をこの一帯でひっとらえるためにあるというわけです。一種の防衛区域とでもいいましょうか。香港が中国に返還された今でもこの制度は残り、厳然とした国境地帯であり続けています。 | ![]() |
ところで以前私の知人が禁区の中に入ったことがあるので、その話をかいつまんで紹介しましょう。
禁区内にも人が住んでいます。もちろん昔からそこに住んでいる人達で新規に移り住むということはできません。中に入るには許可が必要ですが、住人の知り合いならわりと入れるそうです。それでその住人の中にね、驚いたことに日本人女性がいるんですよ。香港人男性と結婚し、以来そこで暮らしているんだそうです。
住居はどこも古く家賃も安いそうです。月額数百ドルと聞きましたから、香港の一般的な家賃の1/10〜1/20ぐらいですね。仕事は普通です。会社員なら禁区から出て会社に通えばいいわけで、住人の出入りは制限されないそうです。
禁区内の仕事にはエビの養殖業というのもあります。マップ上に水色で示された所がいくつかありますよね。これ、養殖池です。いっぱいあって正確には描ききれないのでアバウトになってしまいましたが、かなりの数があるようです。このエビ、けっこう有名だそうですよ。
とまあこの程度ですが、話のネタに憶えておいてくださいな。
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