このページは、2019年3月に保存されたアーカイブです。最新の内容ではない場合がありますのでご注意ください

     
砂津車庫はバスの小倉営業所の向かいにあった。今は西鉄が手掛けるショッピングゾーン「チャチャタウン小倉」がそびえる。昔の北九州市民の私にとって、砂津と言えば、西鉄の発着所のイメージが強く、買い物をする場所としては魚町、室町界隈の記憶があるためピンと来ないが、今はそういうことらしい。
622・565・301ほか 砂津車庫650・563・628・1019 砂津車庫
砂津の車庫はいつも多数の電車が休んでいた。黒崎車庫や到津車庫よりも規模は大きく、道路から見える部分だけではなく、その奥に工場やさらに電留線があった。「安全第一」と書かれたレンガ造りの車庫は歴史的にも価値のあるものだったが、92年の本線廃止時には惜しむ間もなく取り壊された。
650 砂津車庫611 砂津車庫
ラクチン電車の広告塗装車は650と627の2両が当てられていた。数ある広告塗装車のなかでも、珍しい自社広告である。80年代前半は北方線の廃止があったものの、すぐに北九州線が全廃となるシナリオはまだ読めなかった。だが、輸送人員の減少の歯止めが掛からず、増収を目指すために、電車の回数券や定期券をバスでも使えるようになったのもこの頃である。電車の広告も減り出したのか、右のような「ラクチン電車」の広告札のささった電車もよく見かけた。
66 砂津車庫627 砂津車庫
66(左)。形式番号が見えなければ、600型とほとんど見分けがつかない。側面の方向幕付近の造りや前面中央窓の通気口の形状などをよく見ないと分からない。通の人だと台車で判断するのだろうか。627(右)はその後、いとうづゆうえんの広告塗装車としても活躍した。
     

このページは、2019年3月に保存されたアーカイブです。最新の内容ではない場合がありますのでご注意ください