このページは、2019年3月に保存されたアーカイブです。最新の内容ではない場合がありますのでご注意ください

     
昭和55年(1980年)11月の北方線廃止から約5年たった1985年10月20日。戸畑線、枝光線、門司線(北九州線の門司〜砂津間)が廃止された。廃止後も存続路線があるためか、廃止日の無料運行はなく、最終日にも拘らずいつもとあまり変わりがなかった。筆者はこの日の夜、中央町から戸畑まで歩き、戸畑から出るさよなら電車を見送ることにした。枝光線に掲載した夜の電車はこのときに撮影したものである。
戸畑電停に集まる人たち643 折り返す定期電車
ふだんは閑散としている戸畑のターミナルであるが、この日の夜はさよなら電車を見ようとする人たちが早くも集まり出していた。さよなら電車は通常の終電が出た後の出発。電車は普段通りの発着を坦々と続けていた。
139 戸畑640 戸畑
それでも営業最終日のためか、乗る人よりも降りてくる人のほうが若干多い。電車は到着するたびにカメラマンに取り囲まれるが、乗りこむ人はあまりいない。
583 最終定期電車(黒崎車庫前行) 603 さよなら電車 接近中
戸畑を出る定期の最終電車は中央町方面の黒崎車庫前止め。この電車には他の電車より乗客が多く、立ち客が出た。583の出発のあと、じわりじわりと近づく電車が見えてきた。最初は603。車体が更新されていないため、おそらく今日の路線廃止と同時に廃車になると予想される。回送のはずだが、戸畑行の方向幕となっている。
603 さよなら電車 入線待ち 140 さよなら電車
戸畑へ入線待ちの603号。さよなら電車の時にはこちらが前面となる。やがて、もう1両のさよなら電車が近づいてくる。砂津の方向幕を出している140。
     

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