このページは、2019年3月に保存されたアーカイブです。最新の内容ではない場合がありますのでご注意ください




送電線の彼方には・・
空に描かれたコース・ライン

電信柱に警告板が!



この道路には、特別重要な電力ケーブルがありますので
掘さく、矢板打等の場合は左記へ連絡願います・・・・

「と、ゆーことは、送電線はこの道路の下だな」
 私は、電信柱に掲げられた、警告板を次々と確認しながら、自転車を走らせていました。自転車の前かごから、カタコトと筆記具が音を立てていました。少し、試験勉強のことが気掛かりになりましたが、もう、ここで引き返すことは出来ませんでした。

 しばらくすると、前方に、鉄塔群が見えてきました。しかも、進行方向真正面の鉄塔は、なにやら、地面から現れた送電線を掴んでいるではないですか!!
 私は、急行し、たもとに近寄りました。そして、あの日のように、標札を探しました。

  

その鉄塔は、「堺港第5区線」7号鉄塔でした。堺港長曽根線は、この鉄塔に併合していたのです。番号が若かったこともあって、さらに、さかのぼる事を決意しました。
 私は、午前中に見た、映画の主人公「見晴」君のように、空を仰ぎながら、「堺港第5区線」1号鉄塔へ走りました・・・

その1号鉄塔の先にあったものは・・・・



「関西電力 堺港火力発電所」でした。
あの日、空想で思い描いた、堺港だったのです。
実は、それまで、堺に発電所があることも、知りませんでした。
映画の見晴のセリフと、同様。
「その時、私は、一生で数えられるほどしかない、幸せな時間である」と感じました。
 

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