このページは、2019年3月に保存されたアーカイブです。最新の内容ではない場合がありますのでご注意ください

やまなみ・やまのゆ・やまあるき(高千穂バスセンター発定期観光バス高千穂A)


     

     高千穂峡「真名井の滝」  バスセンターで、昼食後乗る予定の定期観光バスの切符を購入した。ついでに、 高千穂のパンフレットや地図を戴き、昼食場所を探しに出かけた。  高千穂鉄道の高千穂駅の方に店があると思い、その方向に行くと坂になってあ まりある雰囲気がなかった。行く方向を間違えたか、と思った。けれども、高千 穂駅すぐのビルに土産物店や食事処があった。ここで食事することにした。  メニューはいろいろあったが、高千穂牛の焼肉定食にした。高千穂牛という言 葉につられて選んでしまった。やはり土地のものを少し食べて見ようと。ここま であまり食事にお金をかけていたわけでもないし。  しかし、選んでから少し後悔した。値段もそこそこするためか、、量もいっぱい であった。少食な私には食べ切れない(入らない事もないが満腹になる)し、バス の時間に間に合わないのでは、と焦った。  食後はバスセンターへ急いだ。その甲斐あって定期観光バスに間に合った。乗客 は10数人いた。  バスは高千穂バスセンターを出発して、雲海橋を経て天岩戸神社へ行った。岩戸 地区は、高千穂の街から随分離れた山奥深いところだが、狭い範囲の集落に店など があって、一つの町を形成しているような感じだった。  天岩戸神社は天照皇大神を祀る神社で、川を挟んで東と西に分かれていた。見学 したのは西の方だった。神社着くと、神主さんに(?)案内され御遙拝所を見学し た。川の向こうには天の岩戸があるが、ここには立ち入る事は出来ない。天照皇大 神を迎え出す際に、手力雄が取り除いた岩戸は、一説には長野県の戸隠まで飛んで しまったとか。ホンマかいなというような話しだが、スケールが大きく神話らしい。  御遙拝所での見学が終わると、若干自由時間があり、参道脇の徴古館を見学した。 時間があれば、八百万の神々が集まり議論したの天安河原へ散策するのもよい。実 際足を運んでいる人も多く見かけたが、定期観光バス利用の今日は時間がなくでき なかった。 バスに乗車し、高千穂の町へと向かった。途中バスガイドさんが高千穂の民謡を 披露してくれた。  次の目的地は高千穂峡だが、その前に高千穂バスセンターへ立ち寄った。宮崎交 通の高千穂での定期観光バスはA・Bコースがある。私が乗っているのはAコース であった。BコースはAコースの1時間後に出発することになっているが、実は1 台で2コースを行っていたのだ。Bコースは、天岩戸神社に行かないところ以外は Aコースと同じであるからだ。  Bコースの客を1人迎え入れて再出発した。高千穂といえば、私は高千穂峡ぐらい しか知らなかった。逆にいえば、ずっと以前から聞いたことのある高千穂峡はどんな ものだろうか、と期待した。  道は、下りカーブが急で何度も切り返してようやく高千穂峡に到着した。観光バス で来た人等、観光客で結構賑わっていた。まず目にした岩肌からいかにも渓谷らしい 風景だと思った。それから真名井の滝を見た。落差はそれほどでもないが綺麗な滝だ った。このあたりでボートを漕いでいる人も見かけた。なかなか気持ち良さそうだ。  土産店でかっぽ酒を少し頂いた。これは竹のお銚子から、竹のお猪口についで飲む ものであった。この定期観光バスのプログラムに組み込まれているようだ。この地点 からは、橋の上にもう一つ橋が見えた。将来はさらにもう一つ上に橋が出来るらしく、 工事していた。  ガイドさんにはいろいろ説明を受けて、かっぽ酒も頂けていつもの一人旅では味わ えない部分を得る事が出来た。ただ一つ不満だったのが、結構速く次々と案内される ので、忙しく感じた。ゆっくり立ち止まって写真を撮ったりする暇があまりなかった。 さっと見物したので、あっけなく感じた。思っていたよりも高千穂峡が小さく感じた。 実際の所はよく分からないが。  そんな不満も少し抱きつつ、次の目的地国見ヶ丘へ向かった。標高513Mなので、 坂を登って行き到着した。天孫ニニギノ尊の像が建っていた。  ここからは、高千穂の中心部こそ見えないが、雲海の名所と知られているそうだ。 それから、祖母、傾、阿蘇の山々を眺める好展望所だった。特に距離的には少し遠い が、阿蘇については良く分かった。それは、根子岳のギザギザが見えて確信したから だ。これまでは人から言われなければ、何山か分からない事が殆どだったが、これだ けははっきり分かった。祖母・傾山については、あの辺の山がそうなんだろうな、と しか思わなかった。それだけ、阿蘇の根子岳の形は強烈だった。  国見ヶ丘の次は、神楽宿を見学した。萱葺きの神楽宿は今では珍しくなった様だ。 ここでも、土産店でかっぽ茶(?)やからし椎茸を頂いた。決められている事とは言 え、こういうサービスは結構嬉しかったりする。得したと感じる私は単純かもしれな い。  最後に訪れたのが、高千穂神社。今までに訪れた多くの神社同様、ここの境内にも 秩父杉と夫婦杉という巨木があった。写真を撮ろうとしたが、うまく収まらなかった。 神楽殿では、神楽を行っているという話し等聞いた。  高千穂神社での見物が終わると、あとは高千穂バスセンターへ戻るだけとなった。 バスに乗らずに、散策あるいは宿へ向かう方も何人か見受けられた。  バスセンターに到着したのは、15時40分頃。所定は3時間コースなので、随分 早く到着したものだ。これなら、もう少しゆっくりしてくれてもいいのでは、と思っ てしまった。


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