このページは、2019年3月に保存されたアーカイブです。最新の内容ではない場合がありますのでご注意ください |
今なお煙が立ち昇る九重山の硫黄山 登りはじめは少し涼しいと思ったが、すぐに暑くなった。よく晴れているのでと にかく日差しが強く感じた。 整備された登山道を少し歩くと、休憩する場所があった。そこからは、さっきま で通っていたやまなみハイウェイ、長者原、由布岳が見えた。 私が山に登るのは久々のこと。去年の秋に大山に登って以来だ。元々体力も全く ないし、精神的にも弱い所があり、しかも久々の登山という私には、今日のやまあ るきはかなり辛かった。この強い日差しという条件は厳しかった。どんどん体力を 奪って行く。これで本当に久住山に登れるのだろうか。 そう思い始めた頃沓掛山に着く。同じように登っている人が話しているのを聞い たのだが、ここを過ぎると楽らしい。 少し休憩して、足を進めようとしたが、前に進めない。渋滞にあったようだ。ど うも私が進んだ道は本来の道ではなく、正しい道に合流する際に、時間がかかるら しい。また、合流後すぐ段差の大きい所もあった。しかも私の前には小学校の団体 で余計に時間がかかった様だ。 この難所を過ぎると確かに楽になった。若干下ったあとも緩やかな登りになった。 西千里という広い草原を過ぎると、硫黄の臭いがしてきた。また、天気の方も変 わってきてガスが発生して来た。 坂を登ると、広場のような所が見えてきた。そこには、中学生の団体がいた。山 の学校とかそういった類のものだろうか。久住山ではよくそういう団体を見かけた。 ここにいた中学生は、何か優等生発言していた。私が中学生の頃にはそんなことは 思わないような真面目な事を言っていた。心から思っているかどうかは分からない けれど。そういう立派な人になってください、と心の中で願った。 ここを過ぎると、硫黄の臭いの原因である硫黄山が見えて来た。その辺りだけ緑 の景色ではなく、白や茶色や黒の景色であり、煙も上げていた。後で知ったのだが、 1995年に噴火したこともあるらしく、今なお生きた火山の様だった。 ここで、道は久住山方面と法華院温泉方面とに分かれる。法華院温泉は九州最高 所にある温泉である。 久住山は見えている。けれど、最後の最後で登りが急になった。急になったと感 じたのは体が大変疲れていたからかもしれない。 何とか1789m久住山に登頂した。牧ノ戸峠を出た頃に比べると、雲は多いが、 硫黄山や阿蘇方面などの景色を楽しむ事が出来た。 最高峰は高岳で1791mだ。そんなに時間がかかるわけではないが、疲れてい るので行こうとは思わなかった。でも、その手前にある御池までは行きたいと思い、 その方向に向かった。 御池に行く前に、空池があった。これは御池とは違い、水が溜まっていない。素 人にはなぜ近くの池なのに一方は水が溜まって、もう一方が溜まらないのかは分か らない。不思議なことだ。 御池に着き、腰を下ろして暫く休んだ。手を池につけてみたが、思ったほどは冷 たくはなかった。 御池にも行ったので、あとは下るのみ。実は昼食の弁当は用意していなかったの で、早く下りようという気になった。途中走っている中学生には抜かれたけれど、 行きと違い案外早く下りる事が出来た。 取り敢えず、腹が減っていたので食事を取ることにした。店は2つあり、左側の 店で山菜そばを注文したが、売り切れのため山菜うどんを食べることにした。 食べ終わって店をでると、「とうふあいす」なるものの表示が見えた。これは、右 側の店で売っているもので、買ってみた。確かに豆腐の味がしていた。 とうふあいすを食べてから、今度は一旦来た道を戻り、寒の地獄へ行くため日田バ スに乗車。バスには御婦人2人が乗っていて、運転手と話しをしていた。くじゅう登 山口の方からこの道を歩いてきたらしい。バスは何度もカーブしながら下っているの だが、この道を登って来たとは驚きだ。まあ私も人のことはいえないけれど。 バスの運転手さんの話によると、寒の地獄は改装のため営業休止していたらしいが、 今日からリニューアルオープンという看板があった。ついていた。リニューアルオー プンとはいえ、まだいろいろと工事している所もあり、工事している人がいた。 寒の地獄は水温14℃の冷泉だそうだ。温水プールの温度が30℃ぐらいだ。高校 の時プールの水が冷たかったような記憶があるが、それでも20℃以上はあった。温 泉施設に水風呂があるが、あまり冷たくない所やかなり冷たい所もあった。14℃と いう水温はどの程度のものか、興味があってここを訪れる事にした。今日は山歩きで 日焼けして、体が熱くなっているような感じがしたので冷たければ気持ちよさそうか もと思った。 ところが、実際まず足が水に触れただけで冷たい。これでは浸かれるかな、とこの瞬 間思った。足を水の中に入れて底に足が着いた瞬間、耐えられないと思いすぐに外に出 た。この後も同じ事を何度も繰り返した。 一方で、老人の男性がずっと冷泉に浸かったままである。よく平気で入っていられる なと思った。私も何度も繰り返す内に少しは慣れてきたのか、初めの冷たいと感じる時 間を我慢すれば、浸かれる事ができるようになった。 寒の地獄には暖房室というのがあるらしく、冷泉と交互に行き来するものだと思うが、 私は冷泉に一応浸かる事ができた事に満足し、ここを後にした。 阿蘇方面へ行くやまなみハイウェーバスのバス停は、長者原にあるくじゅう登山口ら しいので道を下った。遊歩道があったので、そこを通って行くとすぐに長者原に着いた。 時間があったので、長者原ビジターセンターを見学し、少し長者原を散策した。
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