このページは、2019年3月に保存されたアーカイブです。最新の内容ではない場合がありますのでご注意ください

名滝を求めて(旅立ち)


 2月10日金曜日。仕事関係で帰宅した時間がいつもより遅かった。遅い夕食、入 浴、旅支度を済ませると時間は電車発車まで20分前になっていた。途中若干走ると、 乗車予定の上郡22時39分発に間に合った。  姫路で下車して、列車を待つ間ホームのまねき食品のきつねそばを食べた。夕食時 間も遅かったので別にお腹が空いていたわけではなかった。でも、あのにおいがする とついつい食べてしまう、慣れ親しんだ味だ。    上郡から乗車して来た列車が出発すると、この後姫路駅に来るのは寝台特急だけだ。 「あさかぜ」と「サンライズ瀬戸・サンライズ出雲」(駅員は「サンライズエクスプ レス瀬戸」、「サンライズエクスプレス出雲」と案内していた)の二本で、ともに東 京行きである。私が乗車するのは、後者の「サンライズ瀬戸」である。ホームには2 0人ぐらいの人がいて、驚いた。  姫路駅の出発時刻は「あさかぜ」が先ではあるが、東京駅には「サンライズ」が先 に到着する。そのせいか、「サンライズ」に乗車する人が多いようで、「あさかぜ」 出発後も20人ぐらいホームに人がいた。  23時27分、「サンライズ瀬戸・サンライズ出雲」が入線した。私が乗車する1 2号車(ノビノビ座席)には車掌が乗務していた。「今日は客が多い」、と言うよう なことをもらしていた。やはり連休前日のせいか多いようだ。  私の座席は上段で、やや急な階段昇った。暫くして、車掌さんの車内改札が終わる と、後は寝るだけ。ノビノビ座席はカーペット敷きで、船の2等相当である。違いは、 個人ごとの区切りが一応あることだ。また、急行「きたぐに」のB寝台車(583系) のように頭上もそれ程窮屈でもない。寝るための用具として、毛布と枕カバーがあっ た。後で聞いた話によるとビニール枕を販売しているらしい。ただ、時間が遅いせい かそのような案内はなかった。  翌朝、愛称名のように太陽が昇ってきた。途中、足が冷えて何度も目が覚めた割り には疲労感がそれ程ない。背中が痛くなったぐらいであり、普通の夜行座席車とは異 なる。私の場合は横になれる方がいいようだ。しかも、経済的な「ノビノビ座席」は 今後もお世話になることだろう。  東京駅に7時08分到着。京浜東北線の列車で上野へ行く。思ったよりは、乗客が 少ない(といっても、多いが)。今日は休日のため、いつもより少ないのだろう。  上野で下車し、モーニングセットを食べる。クロワッサンのパンが出るのは意外だ った。食事のあと、特急専用ホーム17番線へ行った。ここから、常磐線特急「スー パーひたち」に乗るからだ。  ホームに着くと既に「スーパーひたち7号」は入線済み。既に多くの人が乗車して いた。自由席は4両あるが、空いている席がなさそう(喫煙車は最初は空いていたの かもしれないが)。それにしても、連休最初とはいえ「スーパーひたち」はよく乗る なあ、そんなに水戸やいわきへ行く人って多いんやろか?  途中松戸、土浦からさらに乗車して来た。乗車率にすると160%ぐらいだろうか。 とにかく通路に立っている人が多くて、トイレへ行くのも苦労した。車内改札された 車掌さんの話によると、今日は勝田マラソンが開催されるため、参加車が大勢利用さ れているとのこと。1本前の「フレッシュひたち5号」も一杯だったそうだ。  水戸で、席が空きやっと座れた。1時間以上の立ちっぱなしには疲れた。勝田で多 くの方が下車して、立ち客は殆どいなくなった。  勝田を過ぎると、時々海が見えてきた。そうこうしているうちに、泉に10時10 分到着。最初の目的地を目指した。
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