このページは、2019年3月に保存されたアーカイブです。最新の内容ではない場合がありますのでご注意ください

名滝を求めて(巡り〜いわき編〜)


 泉駅に着いた時点では、まだどこへ行くかは決めていなかった(太平洋を見に行く 事だけ決まっていた)。もたもたしている内にバスが1本行ってしまった。次のバス は小名浜行き、よく見ると今日は祝日なのでそのバスはなかった。もう一本後のいわ き行き。海岸沿いにいわきまで行くので、小名浜より先の塩屋崎も一本で行ける。灯 台入口まで行く事にした。  駅前のコンビニで食料を調達し、バスに乗車。途中小名浜駅というバス停があった。 常磐線にそんな駅はないけれど、駅と名乗っているのだからもっと立派なバスターミ ナルのようなバス停と思った。ところが、ごく普通のバス停だった。どうも、小名浜 駅は貨物駅(福島臨海鉄道)を指しているようだ。  このバスは、お金と整理券を入れる場所が異なっていた。整理券入れがあったのだ。 下車の際、整理券入れに整理券を通すのにもたついてしまった。こいつ何もたついと んや、というような視線を感じた。下車した瞬間、席に泉駅前で買った弁当を忘れて いた事に気付いた。バスのドアが閉まったので、ドアを叩くと開けてくれた。謝って 中に入り、弁当を持ってでた。この時の運転手の視線がめっちゃ冷たく感じた。かえ って怒られた方がスカッとしたかもしれない。それぐらい、私には恐かった。  気を取り直して、塩屋崎灯台を目指した。暫くすると、海岸沿いの道に出た。堤防 の先には白砂の海岸が広がっていた。ここは、薄磯海岸で、日本の渚百選にも指定さ れているそうだ。砂浜には、海鳥の群れが座っていた。今の時期は、さすがに人は殆 どいないが、夏は海水浴客で賑わうそうだ。高台で、海鳥を見て波音を聴きながら、 弁当を食べた。  薄磯海岸が良かったので、ついついのんびりしてしまった。食後、急いで塩屋崎灯 台へ行った。つい最近まで、この岬の事も知らなかったが、案外観光客がいて驚いた。 ここには、美空ひばりの「みだれ髪」の歌碑や遺影、「喜びも悲しみも幾歳月」(か なり昔の映画の舞台)の歌碑があり、写真を撮っている方が多く見られた。  バスの時間が気になったので、灯台へはさっと見学して戻った。急いで、バス停に 戻った。まだ、バスが来ていなくてホッとしたのも束の間、大変な事に気付いた。ど うも、いわきからの磐越東線の列車に間に合いそうもないのだ。  一本逃すと2時間以上なく、あぶくま洞へ行くのを断念しなければならない。時刻 の確認が不十分だったと、後悔した。バスの方は、途中で何度も止まったりして、や はりいわき駅に着いた時には、列車は出発した後だった。  時間が2時間ぐらいある。どうやって時間調整しようか? いわき市の案内図を見 て考えた結果、白水阿弥陀堂に行くことにした。最寄駅の内郷駅まで普通列車に乗り、 そこから歩いた。歩いて、25分ぐらいで到着した。池の中に阿弥陀堂があったのだ が、この日はあいにく供養のため中には入れなかった。それを知らずに来た人は結構 いて(タクシー、マイクロバスで来た人もいた)、がっかりした様子が見受けられた。 私も池の周りを1周して、ここを後にした。  内郷から再び普通列車に乗って、いわきで磐越東線に乗り換えた。まだ発車約30 分前なのに3両の車両に」多くの人、とりわけ若者が乗っていた。磐越東線は運転本 数が少ないので、これだけの乗客がいることは予想外だった。どうして、これだけし か運転されていないのだろう、と思った(この時点では、いわき−小川郷が8往復、 小川郷−小野新町が6往復、小野新町−郡山15往復だった)。いわきを出発して、 2駅目の小川郷で多くの若者が下車して、3両の車両はガラガラになった。運転本数 の少なさも納得できた。  郡山到着前、各線の乗り換えの案内放送が流れた。今日はここで泊る予定なので直 接関係なかったのだが、聞いていると新幹線「なすの」東京行きといっているのが聞 こえた。「なすの」が郡山発?、確かにそういうのも1本ぐらいはあったと思うが、 こんな時間にあるとは知らなかった。あとで、調べてみると下り3本、上り4本が郡 山発着。意外であった。  郡山到着後、駅近くのホテルロイヤル郡山にチェックイン。料金5000円で、あ の部屋なら特に文句ない。食事をしに、外に出かけた。商店街で食べる店を探してい ると、声を掛けてくる人がいたが、無視して歩いた。なかなか適当な店が見つからず、 同じ所を何度も歩くことになったのだが、そのたびにしつこく声を掛けて来た。何度 声を掛けても、答えは同じなんじゃ! 結局中華料理のレストランで食事をした。味 も良かったと思う。  食後、郡山駅に行き、豪華寝台特急「カシオペア」の入線を見学。塗装の配色が「 トワイライトエクスプレス」に比べて安っぽく見える、というのが以前の印象だった。 でも、実際見ているとデビューしてまだ時間も経っていなくて新しいこともあるが、 ホンマいいですわ。従来のブルートレインのくたびれた感じ(ブルートレインは好き なんだけどね)は微塵もなかった。多分この列車に乗ることは当分ないとは思うけれ ど。    知人と電話で談笑した後、ホテルに戻り体を休めた。
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