このページは、2019年3月に保存されたアーカイブです。最新の内容ではない場合がありますのでご注意ください

FUNNY! HAPPY! 北海道  ’99 Summer

旅行日:99.8.22〜9.3

<Episode4:Steam Locomotion>      8/29(日) 8日目

  木古内からは奥羽線と花輪線に乗り、仙台で4日ぶりにホテルに泊まった昨日。そして今日は、朝から利府に行き、地下鉄と阿武隈急行を乗りつぶして、今ここはラーメンのために寄った喜多方からの快速「ばんだい16号」車内である。

ばんえつ物語の車体ロゴ。かわいいロゴで、いいアクセントになっている。  喜多方と会津若松とは意外と近いものでわずか16分。程なく若松の駅に近付くと、とうとう向こうに悲願の列車が見えてきた。「SLばんえつ物語」。新津市内の小学校で大事に保存されていた、C57−180というSLを復元して、今年のGWから走り始めた、出来たてほやほやの列車である。

  とにかく発車まで12分しかないため、大急ぎで席に荷物を置いて正面からまず1枚。そして車両側面のイラスト(写真は左上)にまたパチリ。今日はフィルムの消費が激しそうである。息つく間もなく発車してしまい、いよいよSLの旅がスタート。会津の風とSLの煙を味わうため早速窓を開けておく。もちろんトロッコで得た教訓である。

途中、撮影タイムも何度か  そしてこういう列車ではよくある乗車記念証は発車後すぐ配られた。見ればずいぶん立派な造りで、あとアンケートも付いてきた。リピーターを増やし、この列車を続けていこうとする新潟支社のすばらしい努力がうかがえる。またダイヤの方を少しコメントしておくと、車窓をゆっくり楽しめる、速くもなく遅くもないいい速さであった。

  さて、喜多方を過ぎると盆地も終わり、いよいよ山間へ。SLの弱点、トンネル前の窓閉めが必要になってくる。虫の知らせでトンネルに気付き、向かいに座っている弟と協力して、窓をガチャ。出ればヨッと開ける。普段さほど仲は良くないのだが、なぜか今日は息が合っていた。不思議なものだ。

  さらに列車は進んで、車窓からは阿賀野川やSL目当てのカメラマンもたくさん見受けられるようになった。ところで、さすが観光列車だけあって、この列車には撮影用の停車が2回もある。1回目は野沢での10分。2回目は給水も兼ねた津川での15分がそれ。しかし、みんな下車してSLとの記念写真を撮るので、SLだけを撮ろうとするとなかなか大変だった。

  さぁ津川まで来れば、終点新津まであと1時間。馬下あたりでまた平地になり、五泉で10月に廃止になってしまった蒲原鉄道のホームを眺め、暗くなったなと思ったら、もう新津へ到着である。着いてすぐに一番前まで行ってみたら、つやのある黒いボディが黒光りしていて、夜のSLがこんなに渋いものなんだという事を初めて知った。

  3時間余りの大役を終えて車庫へ入るC57−180を、「ありがとう」の気持ちで見送って、私たちは隣りに止まっている快速「SLリレー号」に乗り換え。気付けば今夜のお宿「ムーンライトえちご」の間合いだった。6時間後またヨロシク!


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