このページは、2019年3月に保存されたアーカイブです。最新の内容ではない場合がありますのでご注意ください

FUNNY! HAPPY! 北海道  ’99 Summer

旅行日:99.8.22〜9.3

<Episode5:紀伊半島寄り道紀行>       9/3(金)

  東京でぜいたくな4日間を過ごさせてもらい、約2週間もの“現実逃避”もここまで。いよいよ大阪へ帰るときが来た。JR東日本最後の列車はいつもながら「ムーンライトながら」。大垣夜行の時代から使い初めて、かれこれ10年近くになる帰路の定番だ。

  大垣まで乗ることが多いものの、今日は名古屋で下車し関西線に乗り換える。接続する亀山行きは1往復しかない貴重なディーゼルカーだが、時間が余るので四日市で1本落とし、亀山へは7時52分に着いた。そして、津へ通う高校生でいっぱいだった伊勢市・新宮行きに乗り換え、国鉄色キハ58での紀勢東線の5時間半が始まった。

  始めは満員だったが、津でほとんどが降りてしまい、さらに多気では伊勢市行きを切り離して結局新宮行きは2両に。さらに多気では34分もの停車である。おかげで貯金と朝食の買い出しが出来て助かった。1本あとの伊勢市行きが到着し、それからの乗り換えなどで発車する頃にはまずまずの人数になり、多気の発車は9時31分。この先入り組んだ海岸線を走るため、海が見えたと思ったら急な峠を越えたりと、変化に富んだ車窓が楽しめる。

  しかしキハ58にしてみれば、急勾配・急カーブの連続ですごくつらそう。そんな古豪をいたわるかのように、紀伊長島・尾鷲・熊野市で約15分ずつ休憩が取ってあり、客にとっては途中下車も楽しめるなかなか気の利いたダイヤである。尾鷲を過ぎ、車窓が山の風景から海岸線に変わり始めるとそろそろ新宮。次まで23分あり、私としては貯金せねばならない。すると、途中の店になんとPuffyのTU−KAのポスターが(^o^)

 TU−KAくらい東京にもあったが、あっちは観月ありさだったので、Puffyのというところにふと関西を感じてしまったのである。でも確かにもう和歌山。これさえ越えればもう大阪府なのだ!

  さて、駅へ戻ってここからは電化区間。同じ元国鉄急行型でも今度は165系の登場である。まずは18分だけ乗って那智で下車。あの中村珠緒が宣伝していた南紀熊野体験博を見てこよう。会場は駅から海沿いに10分ほど歩いたところにある。

体験博の那智会場。博覧会の割にはさみしくない??  ところがどうだろう。いざ着けば、敷地が狭いにも程があるではないか。開演時間と合わなかったパビリオンを除けば、10分で一通り見終わってしまうほど。平日だから仕方ないが人もまばらで、「これが博覧会か?」と疑問を感じてしまった。まぁ確かに「くまりん」というグラスボートを運航していたり、熊野古道を中心に宣伝していたりで、体験博という名には反してなさそうだけど、あれだけ宣伝してた割には・・・。
(“くまりん”はいま、“ステラマリス”と名前を変えて、串本の海中公園で活躍しているそうである)

きのくにシーサイドの車中からは橋杭岩も  駅への帰り際、「昔の砂浜が埋め立てられてるような?」という事が気になりつつも、とりあえず気を取り直して、今日の目玉「きのくにシーサイド」を待とう。10分ほどでやって来て、まずは指定席へ落ち着く。しかしオープンカーがあることを思い出し、急いでそっちへ。トロッコ・SLに続き、今回4度目の風を感じる旅になった。今日もあいにくの曇り空で写真には撮れなかったが、何ヶ所かきれいな海岸線が見れて、すごく得した気分。さらに串本到着前に有名な橋杭岩も見れ、最後にいい思い出が出来た。

いまはめっきり少なくなってしまった165系。このまま無くなっていくのか・・・・ ただこの先普通がなく、串本で1時間待ち。やっと現れた紀伊田辺行きは165系で、ホッとする。何度も言うようで悪いが、私にとって非常に愛着のあるこの電車。デッキがあって、向かい合わせのボックスシートで、しかも湘南色で。定期列車でこれが見れるのはもうここだけなのだから、ファンとしては悲しまずにはいられないのだ。椿での待避中に撮ったこの1枚、ずっと大事にさせてもらおう。

  惜しみつつも紀伊田辺で113系に乗り換え、和歌山で紀州路快速に乗り換えると、大阪へは21時24分の到着。天王寺での乗り換えがなくなっただけなのに、こんなに気分がいいのはなぜだろう? そして、新快速とバスを乗り継いで我が家にたどり着いたのは22時35分の事であった。あーしんど。


 最後であるが、道中で様々な経験を与えてくれた全てのものと、不出来な文章にお付き合いいただいた皆様方に、感謝の意を表して、ペンを置かせていただきたい。ありがとうございました。


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