このページは、2019年3月に保存されたアーカイブです。最新の内容ではない場合がありますのでご注意ください
Happy Together 北海道 ’97夏
旅行日:97.7.27〜8.1
<青函通るなら、やっぱゾーン539 5日目>
6時過ぎの大沼辺りで目覚め、着替えればもう函館。観光すべく、まずは駅からすぐの朝市へ足を運ぶ。さすがに観光客もそこそこ集まっていて、店の人もみんな威勢がいい。が、並んでいる商品といえばカニ・夕張メロン・イカと、土産物屋にあるようなものしかなく、しかも値段もそこそこのもの。どうやら有名になりすぎて、商品も観光客用に、しかも値段もかなり上げたようだ。輪島とかもこうなのだろうか。
30分ほど見てまわり、次は市電で新島襄海外渡航の地碑まで。一応終点の函館ドック前まで行ってみてからの折り返しだ。単に新島襄がここから船に乗ってアメリカへ旅立ったと言うだけなのだが、諸般の事情からやっぱり寄っておくべきだろう。
基坂(もといざか)からは山の手に進路をとり、旧イギリス領事館やカラフルな旧函館区公会堂、落ち着いた雰囲気のハリストス正教会や聖ヨハネ教会など、神戸北野の異人館を連想させる街並みを見て、護国神社坂からまた海へ。レンガ倉庫街に出た。
ただ時計を見ればまだ9時。おかげで外から見る程度しか観光できず、仕方なしにそのまま駅へと歩けば、10時頃に着いてしまった。さすがにこの時間になれば観光客も動きだし、電停の前では交通局の人が観光案内がてら1日乗車券を売っている。
中央郵便局へ寄ったり、コンビニで昼食を仕入れたりして、10時半頃に改札を通過。いよいよここからがこの北海道旅行最大のメイン、青函トンネルの見学となる。52分の海峡4号に乗り込めば、早速添乗員さん(?)が自己紹介かたがた、見学に際しての諸注意を。なかなか洒落がきいていて、時々車内に笑いが起こった。
ほどなく、行きとは違ってちゃんとした紹介のもとで青函トンネルに入り、12時12分、そろりそろりと慎重に竜飛海底に着いた。ふつう、客車は停・発車時に相当なショックがあるものだが、さすがに手慣れているらしい。そして下車し、簡易ロッカーに荷物を預けて身軽になり、いざ見学へ。ケーブルカー発車まで時間がないらしく、かなり早足になっている。
10分くらい歩いただろうか、突然大きな鉄扉が目の前に現れた。「あれ?」と思うやいなや、急にけたたましいサイレンと共に重々しく扉が開き、みんなぞろぞろと前へ。2重扉になっていて、これはどうやら気圧差による突風を防ぐためらしい。扉を越えてまたしばらく進むとようやくケーブル体験坑道駅。見れば発車1分前で、全員が乗り込むと同時に発車した。7分程で地上に着いたものの、降りるとまたストップがかけられ、ここでも駅を出る前にケーブルの線路を鉄扉で閉める。さすがは世界一のトンネルだけあって万事に抜かりがない。
ここ青函トンネル記念館では約10分の見学時間がとってあり、大急ぎで展示物や併設の東北電力竜飛ウインドパークを見学する。ついさっきまでトンネルの中にいたと思ったのに、こうしていま日の光が見えるなんて、実に不思議。やっぱり来て良かった。なお、この日の竜飛は珍しいことにほとんど風がなく、発電用の風車も止まっていた。
余りにも慌ただしいのがこのコースの魅力(?)で、すぐさまさっきのケーブルカーで海底に戻る。一応記念館のおまけで体験坑道を見学し、あの2重扉を越えて行きに通過した展示スペースへ。記念メダルやオレンジカードの販売はもちろんの事、公衆電話もあって、10分くらいの間に2人ほどが利用していた。
出発の声があがり、ここからはもう駅へ戻るだけ。荷物を出してゆっくりとホームを眺めれば、幅は1mもなく、さらに上を見れば車両火災用のスプリンクラーもある。と、その時向かいを貨物列車が轟音をたてて通り過ぎ、14時過ぎ海峡8号が到着した。非常コックをゆるめて1つだけ開いたドアから乗り込めば、2時間弱の海底駅見学ももう終わり。今度は吉岡海底の方を見たいなと思いながら、気が付けば青森が近づいていた。
37分の小休止の後、ここから盛岡までの4時間あまりを3日ぶりの701系で過ごす。車内と違って車窓は結構良く、野辺地で南部縦貫鉄道のホームを見かけたりして、19時44分くたくたになりながら盛岡に。駅ビル地下でなかなかいける880円のウニ玉丼を平らげ、近くのホテルにチェックイン。一昨日の札幌同様、明日のためにすぐに寝たのであった。
○写真1・・・ここが金森レンガ倉庫群。後ろに見える山は、函館山である。
○写真2・・・青函トンネル記念館。トンネルに関する展示はほとんどそろっていた。
○写真3・・・外に出てみれば、風力発電用の風車が。確かに竜飛は風が強いことで有名だから、
実験にはピッタリだったのだろう。
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