このページは、2019年3月に保存されたアーカイブです。最新の内容ではない場合がありますのでご注意ください

18きっぷ極限の旅

−京都発・3つの京都をめぐる旅−

旅行日:00.3.18〜3.20


<加賀の小京都・金沢へ     2日目 3/19(日)>

 −559熱田649−656名古屋738−809大垣815−848米原905−1057福井1118−1246金沢
      1632−1903敦賀1920−1938近江塩津1941−2002近江今津2009−2113京都2133−

 今日は珍しくすぐに寝付けたなと思ったら、静岡あたりからおばちゃん3人集が通路に陣取り、大声でおしゃべり。おかげで眠りも浅く、しかもムカつきながら寝ていたため、ずいぶん悪い目覚めになってしまった。ともあれ、大府付近で目覚ましが鳴り、熱田で下りた。このまま行っても金沢到着は同じなので、名古屋周辺で時間をつぶすのだ。
 熱田で下りたのは、熱田神宮へお参りするため。1度来たことはあるが、もうかれこれ十数年前のことなので、今回めでたく再訪が果たせた。3月下旬だというのに、ウインドブレーカーだけでは肌寒い天気の中、15分ほどで本殿の前へ。いつも通り15円を投げ入れ、お願い事である。今年はいい後輩に恵まれますように・・・・・
 まだ名古屋で40分ほど余裕があり、となれば朝食はきしめんにしよう。いつもながらの太い麺とかつおぶし、三角のキツネが並び、こんな寒い日には余計においしく感じられる。あと名古屋と言えば、3月15日にオープンしたJR名古屋高島屋を忘れるなかれ。もちろん開店までまだまだ時間があったが、オープン間もないとあって、朝から行列を整理するレーンを作っていた。やはり連日大勢の人で大変なのであろう。
 最後に駅ビルの15階まで上がって展望を楽しみ、特快で名古屋をあとにした。大垣には8:09着で、気が付けば昨日乗った豊橋行きの特快は、この折り返しだったのだ。昨日の自分と大垣でバトンタッチし、今日の私は米原行きへ乗り換え。いつもながら2両で空いているのかなと思ったら、ホームには大勢の人でビックリ! 6両だったにもかかわらず立ち客が出るほどで、乗換具合から見て、どうやら京都・大阪方面へお出かけの人が多いようだ。大阪から名古屋へ行く人は少ないから、ちょっと意外である。
 米原からは京都7:46発の新快速でやってきた父と弟と合流。この先家族4人での旅になる。この辺りまで来ると、「ながら」での寝不足があくびとなって表れ、金沢まで寝たり本を読んだりの繰り返し。福井で乗り換えたのも、うっすらとしか記憶がない。
 さて、どういう訳か建設の進む北陸新幹線用ホームが見えると、やっとの事で金沢。4時間弱あるので、今日は遠くまで観光してみよう。とりあえずはバスで野町まで。15分ほどで200円だった。降りるまでどうにかもっていた空も、とうとうこらえきれなくなったようでポツポツ降ってきた。私が旅行するときはたいてい降りたら止むのだが、今日はその逆である。まぁ、週間予報通りだからやむを得まい。
 なのでここからは傘をさしつつ、歩いて金沢駅まで。まず立ち寄ったのは西茶屋街。この辺りは旧家やお寺が多いところである。ただ、つい最近旧家を模して再建したところも多いようで、風情のかけらもなかった。関西における「歴史街道」事業などに見られるように、歴史的な名所に手をかけて、レトロ風にしてしまうのは実にもったいないことである。
 犀川を渡ると、風景は一変して繁華街になり、早速携帯ショップやコンビニなどが表れる。しかし誘惑を振り切り、まずは長町の武家屋敷跡を見学しよう。ここは中心街・香林坊のすぐ西にありながら、加賀藩の時代の武家屋敷がいまも残る風情豊かな場所で、これぞ加賀百万石の小京都という感じがする。
 中にはいくつか一般公開している旧家があるが、私達が訪れたのは金沢市老舗博物館。老舗博物館とは聞いてるだけだと「えっ?」と思うだろうが、ここは薬屋として使われていた町屋を博物館としているのだ。見たところ造りは、シャトルバスの取材の時の西陣の町屋と同じようである。それにしても、昔ながらの家屋は味があってはいいではないか。

 風情たっぷりだった土塀の続く小路に気を取られ、うっかり長町の見学を終えてしまい、次はお待ちかねの香林坊へ。雨のおかげで人手がやや淋しかったが、109もあるし、しかもラッキーな事にcdma oneのキャンペーンもやっていたしで、 さすがは金沢一の繁華街である。ちなみにキャンペーンでは、アンケートに答えたら菅野美穂のグッズが! ホントに今回はこういう運だけはいいようだ。
 さて、以前に行ったことのある兼六園は今回は始めからパスすることにしていたのだが、とは言っても金沢城は見ておこう。香林坊の交差点から西に向かい、15分ほどで、よくTVでも映る石川橋までやって来た。あいにく金沢城は復元工事中だったが、やはり石川橋を見ると、金沢に来たんだなという気がなぜかしてくる。
 天気さえ良ければ、お堀端をゆっくり散策できるのだが、なにぶんこの天気だと早く次へ行きたくなり、自然と歩みが早くなる。そんな感じでたどり着いたは近江町市場。ただ15時過ぎでは遅すぎ、観光客目当ての魚屋くらいしか開いてない。ちょっと拍子抜け。
 よくよく考えればお土産をまだ買っておらず、最後に商店街に寄ってみるもいいものが見当たらず。そんなこんなで金沢駅に帰ってきたのは16時を少し過ぎた頃だった。どうにか高架下のお店で慌ただしく夕食とお土産を買い込み、敦賀行きの快速に乗り込んだのは発車5分前。その割には席にありつけて、運が良かった。
 北陸は何度も乗っており、さして見所もないので、帰りも居眠り&読書。福井の長時間停車も、いつの間にか過ぎていた。敦賀までは1本だったものの、この先20分毎に近江塩津・近江今津で乗り換え、やっとの思いで京都へ帰ってきたのは21時を少し過ぎた頃である。
 とは言え、旅はまだ2/3を終わったところ。次は「ムーンライト九州」がお待ちである。明石海峡の夜景を見るまでは、と思って起きていたが、さっきあれだけ寝たはずなのにそれを過ぎるともうおやすみ。明日こそが今回の旅のメインなのだから、まだ安静にしておこう。


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