このページは、2019年3月に保存されたアーカイブです。最新の内容ではない場合がありますのでご注意ください

経験者が語る! 年賀状の届き方

open:2000.2.4
latest update:2000.9.8

ゆり通最新号 クイズ待合室何ぞ?これは 神戸復興ルポ 年賀状の届き方 And more

  以前お話しした通り、この冬私は郵便局のバイトに行っていました。そのためかなり忙しい休みを過ごすハメになったのですが、実際やってみるといろいろと意外な発見があったので、このコーナーでぜひご紹介したいと思います。「たびてつ」誌のように、イラストを交えながら書ければ最高なのですが、そのあたりはどうかご勘弁を!
 
①ポストに投函する

  毎年12月15日から受付が始まり、同日からポストには専用口、郵便局にはそれ用の箱が置かれる。「普通の方のポストに入れたら年内に着いちゃうのかな?」とよく思われがちだが、配達までにかなりの人の目を通るので、ほぼ100%年賀としてちゃんと届けられる。ただ年賀郵便(封書)だけは、識別材料が表の「年賀」の文字しかないため、見落としなどで年内に配られてしまう可能性が無きにしもあらずなので、注意するに越したことはない。



②集配局に到着

  近くの本局に集められて、行先別にトラックに乗せられる。ちなみに高槻で大阪以外に出すと、北摂地域からの分が全て集まる茨木局に一旦送られ、さらに大阪じゅうから集まる新大阪局(安治川口駅近くにある)へ回され、そこから全国の中央局などへ送られるそうである。



③宛先の集配局に到着

  ここでさらに機械が7ケタの郵便番号の下4ケタを読み取って仕分けし、実際に配達する集配課の担当の班へ送られる。郵便課・集配課に分けられているうちの、ここまでが郵便課の仕事。



④番地ごとに棚に入れる

  ここからは担当した年賀状を例にとってみよう。例えば北大樋町だと、0041という番号で担当の所に振り分けられ、次は番地で分けられ、1ケタ台、10台、20台・・・と区分される。大きなマンションの場合は特別枠があり、ひとまずそこにおさまる。そして次は、10刻みのものをさらに1、2、3、4・・・と分けて、該当する棚のボックスへ。マンションの場合は、この時点で階ごとに分けられる。
  ちなみに、③の時点で機械の精度が悪いのか、全く違う町名も間々あり、またこれは人がやったのか似たような町名(西町とすると城西・川西・西冠などがよく来た)がかなり混ざっていたりして、内勤の人は気が気でないのだ。また町名は合っていても、郵便番号が城西町や川西町のだったりという例もかなりあり、配達サイドからすると、どっちが正しいのか分かりにくいので、つくづく宛名書きだけは注意してもらいたいと思うのである。



⑤一軒ごとに配達順に並べる

  マンションの場合、各階ごとに号室ごとに分けて、輪ゴムで束ねていく。この時一番厄介なのが同居人。「○○方」と書いてあればまず問題ないが、そのまま××様とだけ書いてある場合は一度調べ、登録されてないと返送されてしまう。
  ちなみにこれは配達の際にも言え、同居の場合その人の分もちゃんと表札がないと、職員の人は分かっても、バイトの人は配達していいものか非常に困ってしまうのだ。



⑥いざ配達!

  元旦の朝、出発式を済ませた後に配達となる。だいたい8時半頃からで、昼過ぎまでには配り終わるはずである。ただ、いつものようにカゴ1つ分で済む訳はなく、何度か積み替える必要が出てくるのだが、この日だけは特別で、事前にお願いした配達地域にほど近い家に先にトラックが積み替えの分を置いていって、そこからの配達となる。
  また年賀郵便の方は午後からで、一般の郵便(意外とある)と一緒に配られる。見ればダイレクトメールがほとんどで、やはり私のように封書で年賀状を書いたりする人はまれなようだ。と言うことはオレは変人って事!?



 
   ところで、「年賀状は24日までに」というキャッチフレーズを毎年耳にしますが、その効果あってか23日頃からは毎日ほとんど同じような量が届いていました。つまり「駆け込み」で出す人は意外と少ないようで、現実的には住所さえ正しく書いていれば、28日頃までなら元旦に間に合いそうな感じです。ただ住所を大きく間違うと、文字通り局内を右往左往して、場合によっては返送が年明けになるので、ホントに要注意である。

   そして、あと一つ気になったのは喪中ハガキ。先方が年賀状を書き出す前の、12月上旬くらいに出すのが常識だろうと思うのだが、驚いた事に年末に届く分が間々あった。これでは全く意味がない。あくまで私の意見だが、喪中ハガキを出し遅れたらもうあきらめて、来た分に関しては後から寒中見舞いを出した方が、お互い気を悪くしなくて済みそうな気がしたのだが、どうだろうか?

END  


ゆりかもめ Library
indexへ

このページは、2019年3月に保存されたアーカイブです。最新の内容ではない場合がありますのでご注意ください