前述 の東横インは、その後もネットワークを広げている。"首都圏にも店舗多く、浅草千束や西葛西、青物横丁などちょっとひねった場所にあるのも通好みでよい"と記載したが、先日浅草千束と埼玉三郷駅前に宿泊した。
　浅草千束の方は、地下鉄田原町から徒歩か上野駅から専用送迎バスが出ている。今回は東武線鐘ヶ淵にあるおなじみの飲み屋に寄ってから浅草側から入ることとした。あらかじめＨＰにある地図をプリントして店で訊いてみると東武浅草駅からでも十分近いということなので、地下鉄に乗らず東武浅草駅から歩いていった。日本酒をたらふく飲んでからさいごに酎ハイを飲んでしまったのが災いしたのか、花粉症の薬が影響していたのかは知らないが、べんべろに酔っぱらってしまっていた。それでも迷わずたどり着けたのでそれほど遠くなく道順も簡単だと思われる。
　詳細なリポートをしようと思ったのだが、風呂にも入らずそのまま寝てしまったので残念である。翌朝の食事はオプションだったのだが、時間の関係もあり間に合わず、出発となってしまった。
　帰りは、上野駅までホテルの送迎バスを使った。いすゞの２枚ドアだったと思うが、リアエンジンではないようでこんなの一日運転していたら音と振動でたいへんだろう。乗り降りの手間もあるので２枚ドアを採用したのは正解である。３型(国鉄用語=いわゆる中型)路線バスの中古でも買って塗り替えたらよい。

　さて、翌日は埼玉三郷駅前に宿泊となった。どうしてここになったのかというとただ単に価格が安かったからである。いくら格安ホテルといっても都内はそれなりの価格である。周遊券(東京ゾーン)を持っているので交通費は関係ない。
　その名の通り、武蔵野線三郷駅前にホテルはあった。うちに帰る人たちにまぎれて改札を出ると景色はまさに日常の帰宅風景である。駅横にマイカルがあり、ビニル袋を抱えて出てくる人とすれちがう。人の流れにまぎれているとすっかりこの辺の住民になったような気分になった。
　ホテル泊まりとなると特別な事情がない限りはターミナル駅、乗換駅のあたりに宿を取るだろう。夜のお楽しみも考慮に入れると、出張先や用務先が今回でいうところの三郷市あたりでも宿は浦和なり松戸あたりにする向きが多いだろう。

　タビービト族を長くやっているので、全国あちこちで宿を取ったが、だいたい列車の発着駅や乗換駅になっていた。途中駅で人々が家路につくのを列車から見送るなんてことがよくあるが、地方でも大きな駅と大きな駅の間の地元以外誰も知らないような駅で降りてあたかもそこの住民のような気分になってみるのもまたおもしろい。過去にそれらしきところに泊まったと言えば、 バスの時刻変更 トラブルで泊まった東北線の古河くらいである。
　首都圏では青物横丁や羽田大鳥居あたりも良さそうだが、トラックががんがん走る幹線道路が近く、帰宅雰囲気に浸れるかどうかはわからない。埼玉三郷と西葛西はお薦めといえよう。もし作るのなら久喜、田無、登戸、聖蹟桜ヶ丘あたりにあるとそれらしいムードになるのではなかろうか？多摩ニュータウンの団地の中にあったりしたらまさに"アットホームな宿"なことうけあいである。--業績が上がらなくてもしりません(笑)--

【特別付録--帰宅者気分で泊まってみたい土地】--そこに気の利いたホテルがあるかは未調査です。

・北海道　千歳線「北広島」、函館本線「手稲」
・東日本　羽越本線「羽後本荘」、東北本線「水沢」、常磐線「相馬」、高崎線「鴻巣」
・東　海　中央本線「瑞浪」、東海道本線「穂積」　　
・西日本　山陽本線「和気」「笠岡」「光」、北陸本線「森本」
・四　国　予讃線「川之江」、土讃線「後免」
・九　州　篠栗線「篠栗」、日豊本線「高鍋」、鹿児島本線「伊集院」、指宿枕崎線「谷山」
いくらなんでも列車が着いて５分もすると誰もいなくなってしまうような町ではちょっと淋しすぎますのでほどほどの規模のところを選んだつもりですがどうでしょうか？
首都圏・名古屋圏・関西圏にはたくさんありそうですね。

首都圏ではひねった立地の東横インでも地方では手堅い!?
でも(駅の)出口が繁華街と反対だったりする(笑)。