このページは、2019年3月に保存されたアーカイブです。最新の内容ではない場合がありますのでご注意ください |
オランダの鉄道 [ 各主要都市間の時間と料金 ] [ 切符の買い方 ] [ 自転車 ] [ Zomertoer ] [ 遅延払い戻し ] | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
オランダは鉄道がかなり発達していて、どこへ行くにも大抵電車で行く事が出来ます。フローニンゲンからでもアムステルダム・ロッテルダムなどの首都圏へは電車で2〜3時間で乗り換えもほとんどせずに行く事が出来ます。 もちろんフローニンゲンから始めます (^.^)料金の単位はユーロです。
まず駅で切符を買うには2通りの方法があります。1つは窓口で買う、もう一つは券売機で買う。 古い券売機 で切符を買うのは結構面倒なのですが、新しい券売機だと英語表記も選べるし、クレジットカードも使えるので便利なようです。窓口で切符を買う場合、行き先と切符の種類を言ってお金を払うだけでOKなのですが、「窓口の人員を減らしてその分ホームなどに人員を配置し、顧客の質問に答えられるようにしたいので」窓口にはあまりお客さんに来て欲しくない、ということで、2004年夏から窓口で切符を買うと50セント手数料がかかるようになりました。 電車の中で車掌さんから切符を買うことも出来ますが、これはあまりお勧めできません。まず無賃乗車と疑われますし、何より料金が倍近くになります(車内で切符を買った場合の料金、というのが存在するんです)。 ちなみに、旅行者の方が小さな駅に行く、ということはあまりないかと思うのですが、オランダの「小さな駅」は無人駅であることが多く、それは「窓口で切符を買うことが出来ない」ということを意味します。券売機は必ずあるので、小銭さえあれば切符を買うことは出来るのですが、もし持ち合わせの硬貨が切符を買うのに足りない場合、券売機で買うのはあきらめて、電車が到着するのを待ち、電車がやってきたら急いで車掌さんを探し(小さい駅にやってくる電車もやはり小さいので、車掌さんを見つけるのはそれほど大変ではありません)、電車が出発する前に車掌さんに事情を話して車掌さんから切符を買いましょう。事情が事情ですから、券売機と同じ値段で切符を売ってくれるはずです(と思います。実は自分でやったことはないので断言できません(^_^;))。もっとも最近の無人駅では、この問題に対応するため(?)新しいタイプの券売機を設置するようになっているみたいです。 切符の種類 NSの切符は結構色々種類があって、知らない人には何がなんだか分からない…なんですよね(^_^;) とりあえず券売機で選んで行く順番に従って説明していきますね。 まず1等車か2等車か。1等車の方が座席がゆったりしていて、電車の中でもパソコンを使ったりするビジネスマンのためにコンセントなんかもあったりします。料金は、スキポールからフローニンゲンまでだと片道43ユーロ(2等車は26.90ユーロ)。ラッシュアワー以外は1等車の方が空いているので、ゆったりと座りたい年配の方などはよく1等車を利用しているようです。でも、2等車でも「座っていて苦痛になる」なんてことはありません。夜だと酔っ払いが乗っていたりしてうるさいことがありますが・・・。 それからVol tarief(割引なし)かkorting(割引あり)か。Voordeel-urenkaart(後述)というのを持っていると割り引き切符が買えます。 次に日付有り(alleen vandaag geldig)かなし(zonder datum)か。普通は日付有りで切符を買うのですが、何日か前に前もって切符を買っておきたい場合に日付なしを選びます。この場合、電車に乗る前に日付のスタンプを押さないといけません(駅にある この機械 に切符を差し込んで日付をスタンプします)。 最後にその他(^_^;) 片道切符(enkele reis)、往復切符(retoer)、往復切符5枚綴り(5kaart retoer)、週末往復切符(weekend retoer)です。片道・往復切符は1日限り有効、週末往復切符は金曜日の夜7時以降、または土曜日に出発し、土曜日または日曜日に帰ってくる、という切符で、料金は普通の往復切符と同じです。 あ、そうそう。Railrunnerもあった。これは4歳から11歳までの保護者と一緒に電車に乗る子供のための切符です。1等車、2等車などの区別は一切なく一律1ユーロ。19歳以上の保護者一人につき3人までこの切符で乗車できます。ちなみにこの年齢の子供が保護者なしに電車に乗る場合、普通料金の40%割引料金になります。 これは1年間有効のカードで、49ユーロ払うと平日の午前9時以降と週末および7、8月の全日、年末年始全日の電車賃が40%引きになるというスグレモノ(?)です。このカードを持っている人の同伴者3人まで(つまり合計4人)割引料金で乗車できます(ただし、出発駅・行き先・座席クラスが同じじゃないとだめ)。このカードには1年限りのものと毎年自動的に更新されるものとあるのですが(料金は同じ)、毎年自動的に更新されるカードだと、美術館、博物館などの多くに半額で入館出来るようになる、という特典もついてきます(ただしこの特典、2005年末で終了するそうです)。 オランダではサイクリングがとてもポピュラーなのですが(「 自転車専用道路 」参照)、電車にも自転車を乗せる事ができたりします。電車でどこかサイクリング・コースのあるところまで行って、そこでサイクリングを楽しんで電車で帰ってくる、とか、行きは自転車で行って帰りは電車で帰ってくる、なんてことをする人が結構多いんですね。折りたたみ式の自転車だと無料で乗せられるのですが、普通の自転車の場合は、距離に関係なく1日6ユーロです。ただしラッシュアワー(平日の朝6時半〜9時および午後四時半〜6時。7,8月は除く)には自転車の持ち込みはできません。 それから主だった駅では自転車を借りることもできます。1日5.40ユーロ(ただしこれは電車の切符を持っている人の料金。電車に乗らないで自転車だけ借りる、という場合は割高になったはず)+保険料60セントで、駅の窓口でチケットを買い、それを駅構内にあるレンタルショップに持っていきます。借りる時に身分証明書(パスポート等)と保証金(30ユーロ。あとで返してもらえます)が必要です。変速ギアつき自転車やタンデム(2人乗り自転車)を貸し出しているところも有ります。料金はちょっと高くなるはず。NS夏のスペシャル、とでもいうか、7、8月だけ有効のディスカウント切符です。切符の発行日(もしかしたら切符を最初に使った日かも)から10日間のうちの好きな3日間(連続していなくてもOK)に使えて、乗り降りし放題で2人用が69ユーロ、1人用が49ユーロです。2人用のZomertoerを使った場合、一日一人当たり10ユーロ強で乗り放題になるわけですから、これはかなりオトクです。私達も毎年随分使わせて頂いてます(^_^;) 「NSは必ず遅れる」というのは結構有名な話なのですが(^_^;)、2001年2月から「電車が予定より30分以上遅れた場合は電車賃の最大100%を返還します」というサービスが始まりました。 実は私2001年の女王誕生日に電車でアムステルダムに行ったのですが、NSの不手際でアムステルダム中央駅はものすごい混雑になってしまい、電車はストップするわ旅行客は駅から締め出されるわ・・・ととんでもないパニックになったんです。といっても私はそこまでパニックになる前に家に帰ったので予定より1時間半遅くなったくらいで一応無事にフローニンゲンに帰って来られたのですが。でも「予定より30分遅れ」には該当しますから、さっそく駅で「遅延払い戻し」の申請書をもらって来て、払い戻し請求手続きをしてみました。そしたらおよそ4週間後、ちゃんとNSから「2週間以内に指定口座に返金します」という手紙が届きました(といっても、この手紙が届いたのが実は昨日なので、本当に2週間以内にお金が振込まれるかどうかまだ分からないのですが)。 このサービス、指定口座に返金されるので、オランダに銀行口座のない人(旅行者の方とか)は利用できません。 2001年はとにかく電車が遅れに遅れてひどい年だったのですが、その後は結構改善されているようです。ただ、その分払い戻しのサービスが悪くなっています・・・。払い戻してはくれるんですが、書類を送ってから3ヶ月はかかるようになりました。
| |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
このページは、2019年3月に保存されたアーカイブです。最新の内容ではない場合がありますのでご注意ください |