このページは、2019年3月に保存されたアーカイブです。最新の内容ではない場合がありますのでご注意ください |
自転車専用道路 | |
あなたは自転車派、それとも自動車派?もしあなたが自動車派だったとしたら、オランダの生活はちょっと大変かも。なぜなら、オランダの市街地は一方通行、進入禁止などが多くて車で行くのはかなり制限されているし、なにより突然(?)飛び出してくる自転車、後ろから追いかけてくる路面電車の合間を縫って車を運転するのは結構技術を要求されるから。でももしあなたが自転車派だったら、オランダの生活を満喫できること間違いなし…だと思う(^_^;) まずなによりオランダは平らな国なので、自転車に大敵の坂道がとても少ない。それにオランダではどんなに小さな街でも大抵自転車専用の道があって(これは赤いアスファルトで舗装されていることが多い)、自転車は車や歩行者を気にすることなく走る事が出来る。この「自転車専用道路」というのはオランダ以外の国ではまだあまり普及していないので、この自転車専用道路の有無でオランダとドイツの国境がわかるくらい( 写真 )。 このようにオランダでは自転車のための環境が整っているため、自転車が非常に普及している。あちこちにサイクリングコースなども作られていて、自転車用の標識がいたるところに設置されてあり、それに従っていけば地図なんかなくても景色のいいサイクリングロードを通って目的地まで行く事が出来る。天気がよく明るい時間が長い夏になると、あちこちでサイクリングを楽しんでいる人の姿を見る事が出来る。 自転車がこれだけ普及しているので、それなりのルールもある。まず、自転車は「車両」なので、当然歩道を走る事は出来ない。「車両通行止」の標識があったら、「自転車を除く( behalve fietsen)」の補助標識がない限り自転車も入ってはいけない(ただし、自転車を降りて押して歩くぶんにはOK)。オランダでは車両は右側通行なので、自転車も当然右側通行になる。右折する時には右腕を水平に延ばし、左折する時には左手を水平に延ばす。道路によっては赤信号でも「自転車右折可(rechtsaf fietsen vrij)」の標識があるところもある。また、ところによっては、左折する時には自動車と一緒に車道の左側に寄って待っていないといけないところもある。これは慣れないと結構恐い(^_^;)残念ながらオランダでは、特にアムステルダムのような大都市では「自転車は盗まれて当たり前」というくらい自転車の盗難が多く、鍵を一つや二つかけたくらいでは簡単に盗まれてしまう(夫が初めて日本に来た時、どの自転車も申し訳程度の小さい鍵しかかかっていないのを見て「こんなので大丈夫なの !?」とびっくりしたくらい)。そのため、普段学校や仕事に行く時は中古の安い自転車を使い、週末にサイクリングに出かける時は高くていい自転車を使う、というオランダ人が結構多い。そのためかどうか、数年前にはついにオランダの自転車の数はオランダの人口を上回るまでになったらしい。もっとも、この数は運河に捨てられて沈んでいる盗難自転車の数も含まれているらしいが…。 運河から自転車を引き上げている様子の写真 運河から引き上げられた自転車の山の写真
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