このページは、2019年3月に保存されたアーカイブです。最新の内容ではない場合がありますのでご注意ください |
名前 | |
いきなり関係ない話から始めます。99年の2月頃、某雑誌でヨルダンの国王一家の記事を読んだのですが、その記事の中で、王女の一人が「イマン」という名前であることを発見し、びっくりしてしまいました。実は私の義兄の名前も「イマン」と言うのです。ということはこの名前は アラビア語に違いない!!−というわけで、その時はたまたま夫が出張中でいなかったので、夫にこの話をする前に、オランダ語クラスのクラスメイトで中東から来た人に「イマンってどういう意味?」と聞いてみました。そうしたら「信仰とか信頼とか」というじゃありませんか。彼の名前にそんな意味があったのか!! と私は若干驚いてしまいました。だって、日本人の名前なら意味があるのが普通ですけど、オランダ人(に限らず西洋人一般)の名前は、両親がこの名前が好きだから、とか、この名前は響きがいいから、とか、そういう程度だと私は思っていたんです。で、私は少し興奮しながら、出張先からわざわざ電話を掛けてきた夫に「イマンってどういう意味か知ってる?」と聞いたところ、「両親がイマンにその名前をつけた時は知らなかったけど、 あとになってからこういう意味がある、ってことを知ったらしいよ」と言われてしまいました(^_^;) やっぱりオランダ人のお父さん、お母さんは子供に何か意味のある名前をつける、というわけではないようです。ではどうやって名前をつけるのか? やはり先に述べたように、 お父さん、お母さんが好きな名前をつけるようですが、人気のある名前、というのも存在して、例えば61年の調査では、男の子の名前だとヤン(660,000人)、ハンス(180,000人)、ヨハン(120,000人)がベスト3だったそうです(ちなみに女の子の名前はアニーが240,000人でトップ)。オランダの人口が1550万人、男性はその半分の775万人として、何と男性8人に一人がヤン、ハンス、ヨハンのどれかということになるんです。もっとも最近では事情が随分変わって、名前のバリエーションも増えてきたようですが。それから大抵のオランダ人は 2つ以上の名前を持っています。夫の家族やその友人に聞いてみると、大抵の人がセカンド・ネームとしておじいさんやおばあさんの名前をもらっているようです。またはおじいさん、おばあさんの名前をちょっと変えてファーストネームとする、とか。これにもパターンがあって、例えばおじいさんの名前がピートだと孫の名前はピーターになるとか、おばあさんの名前がヨハンナだと孫の名前はアンナとなる、という具合。こういう話を聞くと、オランダ人の名前がバリエーションに乏しいというのも納得してしまいますね(^_^;)##このページを書いたあと、新事実が発覚しました。義兄の"イマン"という名前、実は彼の曾祖父の名前をそのままもらったものだったんですって。夫の両親と世間話をしているときにそんな話を聞きました(夫もその時初めて知ったそうです)。ファーストネームにおじいさんやおばあさん、またはお父さんやお母さんの名前をそのままもらう、というのも結構例があるみたいです。そう言えば夫の祖母と叔母(つまり母と娘)はどちらもパウリーンという名前だったなぁ…。##
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