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結婚手続き | ||
##この項目は
移住手続き
ともかなり関わってきますので、そちらをまずご覧ください## ##フローニンゲン市での手続きについては、 こちら (オランダ語)もご覧下さい## 行動その1:区役所に行って未婚証明書をもらってくる 在日オランダ大使館に「オランダ人男性と結婚するには何が必要か」と問い合わせたところ、「オランダでオランダ国籍を持つ方と結婚するためには…」云々が書かれた手紙を送ってくれました。それによると、(1)戸籍抄本 (2)婚姻用件具備証明書(未婚証明書)が必要なのだそうです(もちろん英訳とアポスティーユ認証も)。(2)については戸籍抄本を持っていけば日本大使館でも作ってくれるそうですが、私はそれを知らずに本籍のある区役所へ行って作ってきました。ところが区役所の方でもこういった書類は滅多に作らないらしく、どこが担当の部署か分からずあちこちたらい回しにされてしまいました(-_-;) それはさておき、この証明書には「○○国籍の××と結婚するにあたり何の支障もないことを証明する」みたいな文があり、そのため、結婚相手の名前を「カタカナで書いてもらえますか」といわれます。相手の方の名前が難しい場合、カタカナでどうやって表記すればいいか、ちゃんと考えておきましょう。 ## これは聞いた話ですが、大使館で英訳を作ってもらう場合、戸籍抄本と未婚証明書を別々に作ってくれるわけではなく、戸籍抄本の英訳に「S/He is not married.」の一文が加えられるだけらしいです。てことは、相手の名前は必要ないって事なのかしら?? (どっちにしても相手の名前のカタカナ表記は考えないでよさそうですね) ## 行動その2:外事警察へ これ以降はオランダに来てからの話です。私の滞在許可の申請をしに外事警察へ行った時、滞在理由として「将来結婚する予定の恋人と一緒に暮らすため」と言ったところ、「いつ結婚するの?」「いや、まだ具体的に決めてはいないけど…」「まさか明日とかじゃないでしょ?」と言われてしまいました(^_^;) なぜこういう事を聞かれたか、というと、国際結婚の場合、その手続きに外事警察から市役所へ何らかの書類を送らないといけないのだそうです。で、その書類の有効期間が2ヶ月以内だとかで、「今から2ヶ月以内に市役所へ行って手続きするんだったら今この場でその書類を作るけど、そうじゃなかったら後で作るから日にちが決まったらまたおいで」ということだったのでした。我々も「そういうことなら」というわけでその場で書類を作ってもらいました。ちなみに、この書類は私達の目の前で作られてはいたのですが、私達は全く目を通すことが出来ず、書類も外事警察から直接市役所へ送られたので、一体何が書いてあったのかは不明です。 行動その3:フローニンゲン市役所へ 私はこのあたりになってやっと気がついたのですが、オランダで「結婚する」場合、日本のように役所に婚姻届を持っていってそれで終わり、というわけではなかったのですね(^_^;) オランダで結婚する場合、市役所のホール(それぞれの市役所が結婚式用のホールを持っている)を予約し、役所から委託された人(普段は市役所で仕事をしているわけではないのですが、ボランティアに近い形で、言ってみれば結婚式の司会をする人です。実は最近義父がオランダの某市でこの仕事を始めました(^_^;))の立ち会いのもとで式を挙げ、新郎新婦、証人そして役所の人という順で書類にサインをする、ということをします。 で、我々は外事警察から市役所へ送られた書類が無効になるちょっと前の3月末に市役所へ行き、ホールの予約をしてきました。この時持っていった書類が夫、私ともに(1)パスポート、(2)出生証明書(私は戸籍抄本とその英訳で代用)、(3)未婚証明書でした。その書類と引き換えに証人となる人の名前を記入する用紙、市から委託されている結婚式を行なう人のリスト(リストの中から自分達で選び、自分達でその人の自宅に電話して依頼する−これは義父によると、自分達では選べない市、それぞれの人が司会している結婚式の様子をビデオで見て好きな人を選べる市などいろいろあるそうです)、結婚式前の準備について書かれた小冊子( 結婚式日蘭比較 参照)などをくれました。 ## 「結婚式日蘭比較」を書くためにいろいろ調べているうちに、そう言えば上述の「3月末へ市役所に行」ったとき、夫が役所に事前に電話して予約をしていたなぁ、ということを思い出しました(でもって予約したのに随分待たされたなぁ、ということも思い出しました(-_-;))。その時「私達は何月何日に結婚します」という旨の書類も提出しました。その書類にはそれぞれの名前、住所、生年月日云々に国籍、それから証人の名前も書かされました。 私達はこの時点で証人を誰にお願いするか決めていなかったため、「行動その4:もう一度市役所へ」となったわけです。普通は2度も行く必要ないはず、だと思います。 ## 行動その4:もう一度市役所へ リストの中から私達の式を挙げてもらう人を選び(フローニンゲンでは20人くらいの方がいるのですが、私達は「英語が話せる」「宗教色の強くない人」ということでまず2人選び、そのうち最初に電話した方に決まりました)、それから証人を選び(私達は夫の祖父(父方)と祖母(母方)にお願いしましたが、友達にお願いする人も多いそうです)、それらの名前を伝えにもう一度市役所へ行ってきました。この時、祖父、祖母のパスポートのコピーも一緒に持っていきました。 行動その5:ホールの予約取り直し 「結婚式をいつにするか」を決める時、「土曜日はホールの使用料が高い(私達が結婚した時には、土曜日のホール使用料は1000ギルダーくらいでした。他の曜日は350くらい、金曜が450で水曜の午前中はなぜか無料。2000年1月現在、お値段は若干変わっているようです)し、余り盛大な式にはしたくないから平日にしようね」ということになり、義母の仕事が休みの金曜日にすることになりました。で、金曜日ならいつでもよかったんだけど、「それじゃぁせっかくだから大安の日にしよう」ということで98年6月19日の金曜日の午後にするつもり(夫の親戚はほとんどがフローニンゲンから遠い所に住んでいるので、午前中は避けよう、ということになっていました)で市役所に行ったところ、「その日はもう一杯です」と言われてしまい…(^_^;) 仕方ないので「それじゃ義兄の仕事が休みの水曜日にしよう」ということで、その2日前の17日の午後に予約を入れました。 で、日取りが決まってから家族に「この日に結婚することにした」と連絡したところ、学校勤めの義母に「その日は期末試験でものすごい忙しい時期だわ…」と申し訳なさそうに言われてしまい(^_^;)、もう一度市役所へ行って調べたところ、19日の11時からだったらホールが使える、ということで、「ちょっと早いけど11時なら何とかなるだろう」ということで、19日の11時にホールを予約し直しました。 行動その6:役所の人とミーティング 「役所の人」というより、「役所から委託されて式を行なう人」兼「司会者」という方が正確でしょう(オランダ語では「buitengewoon ambtenaar」「trouwambtenaar」「ambtenaar van burgerlijke stand」などというのですが、日本語にすると「特別公務員」かなぁ。フローニンゲン市では この方達 がそのお仕事をされています)。「結婚式で二人のことを簡単に紹介するから、二人のことについて色々教えてもらいたい」ということで我が家にお出で頂きました。その時に今までにどんなことをしてきたか、二人はどうやって知り合ったか などを質問され、同時に結婚式はどのように進むか、の説明も受けました。この時に「結婚式は英語でお願いします」と念を押しておきました。 行動その7:結婚式当日 結婚式そのものはそれほど長くなくて、30分から45分くらいでした。まずホールの待合室にみんな通され、そこでしばらく歓談。この間に役所の人に結婚指輪を預けました。それからお客さんが先にホールの方へ移動し、みんなが席に着いて準備OKとなったところで新郎新婦が入場。という具合に式が始まります。式そのものはすべて英語だったのですが、誓いの言葉(司会の人が読み上げる)と「はい(誓います)」という返事だけは規則でオランダ語で行なわなければならず、私もそれだけは「Yes」ではなく「Ja」と言いました(誓いの言葉については司会の方がちゃんと英訳もしてくれました)。ちなみに、ベルギー人と結婚した友人曰く、「私は誓いの言葉も全部オランダ語で言わされたわよ」と言っていました(^_^;) 行動その8:日本大使館へ問い合わせ 無事オランダ側での結婚手続きが終わったので、今度は日本側の手続きをするため(これをしないと私は戸籍上は未婚ということになってしまうので)、どんな書類が必要なのか大使館に問い合わせの電話をしたところ…。「オランダの男性と結婚したので日本側でどういう手続きが必要なのか教えて頂きたいのですが」「あ、それは市によって違うからお住まいの所の市役所に問い合わせてください」「え、日本側の手続きもそうなんですか? オランダの方の手続きはもう終わっているんですけど…」「あ、日本の手続き?」…という具合でした。大使館って、どうしてこうなんでしょうね(-_-;) それはさておき、必要な書類は (1)市役所で発行してもらったオランダの結婚証明書(International Form)(2)6ヶ月以内に発行された私の戸籍抄本 なるべく2通(なければ1通でも構いません、とのことでした)(3)夫の国籍証明書(パスポートで代用)でした。で、大使館で婚姻届をもらって記入するのですが、「そこにサインしてもらわないといけないので、相手の方も一緒に来て頂いてください」だそうです。ちなみに、未婚証明書の時と同じく、婚姻届にも相手の人の名前、さらに相手の両親のフルネームもカタカナで記入する項目があるので(ついでに言うとオランダの現住所もカタカナで書かされる)、しっかり準備しておきましょう。ちなみにこの時に書いた夫の名前のカタカナ表記は、そのまま私の新しい戸籍に記載されています。 ところで、日本は未だに夫婦別姓が認められていませんが、国際結婚の場合はこれが可能です。というよりこれが普通です。もし相手の名字に変えたい場合、そのための書類を婚姻届を出すのと同時に出すだけでいい、という話を聞いたことがありますが、私はそのまま自分の名前を使うことにしたので、詳しい手続きの方法はちょっと分かりません。これは大使館に問い合わせされることをお勧めします。 以下は余談ですが、日本ではハワイやグアム、オーストラリアやニュージーランドなどに行って結婚式を挙げる・・・というのが結構人気がありますよね(聞いた話では日本で式を挙げるより安上がりなんだそうで・・・)。ヨーロッパにもそういうカップルが訪ねてくるようですが、オランダでは残念ながらこれは認められていません。つまり、オランダで結婚できるのはオランダに住んでいる(住民登録している)人だけです(だからオランダに住民登録している人であれば外国人でもオランダで結婚できるんですよね)。 ただし、これから結婚する二人またはどちらか一方がオランダ国籍を持っている人場合、オランダに住んでいなくてもオランダにやって来て結婚することは可能だそうです。この場合も基本的にはどこの市でも結婚できるようですが、色々な手続きにはハーグ市役所が窓口になるそうです(ので、興味がおありの方は、オランダ外務省またはハーグ市役所にお問い合わせ下さい)。 オランダ移民管理局のホームページ で、もうすこし一般的な説明(手続きはどうやって進むのか、とか、条件は何か、とか、費用はいくらかかるのか、などなど)の情報が手に入ります(英語・オランダ語)。また、 オランダ外務省のホームページ でも、「huwelijk(婚姻)」をキーワードに検索したり、[Reizen en Burgerzaken]->[veelgestelde vragen]とたどっていったりすると、若干の情報が手に入ります。 ## 10/04/00 最近以下のメーリングリストに登録しました。いろいろなおしゃべりをしたり、情報交換をしたりしています。興味のある方は是非ご参加ください(最近ほとんど活動していないんだけど・・・(^^;))。
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