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1999年1月分
自自連立成立
投稿日:1999年1月17日 投稿者:Y.S氏
中島さん、健章時報読みました。
おっしゃるとおり、野党の「数合わせ」という批判は的外れだと思います。 特に社民党にはそう言う資格があるのかとも思いますが、自自が政策合意を明確に打ち出している以上、野党も政策に対する批判をして欲しいところです。
公明党などは、比例区の議員50人削減に反対していますが、それはそれで国会で思う存分議論して欲しいと思います。国会で議論することによって、自自が何故50人の議員を削減するのか?何故それが比例区なのか?公明党は何故それに反対なのか?それぞれの論拠が明らかになります。私は自自連立に非常に期待していますし、政策合意のプロセスもしっかりと報道され、一部で言われていた様に決して透明性を欠くものだとは思いません。
それだけに野党も自自に対して政策によって対峙して欲しいと思うのです。国会できちんと政策論争がかわされれば、国民の政治に対する姿勢も変わってくるはずです。
(無題)
投稿日:1999年1月15日 投稿者:まむまむ氏
中島さん
いや、
なかちゃんといってもいいかな?いや、やめておこう。
中島さんの死刑依存はいいと思う。
冤罪は?
というがすべての刑が冤罪と思ってもいいと思う。
だってわかんないでしょ本当の事。
科学的に!?
科学で解るの?
科学ってな〜に?
人間のココロってそんなに単純なの?
あ!
話がずれた。
とにかく どうあがいても そいつの いきざまなんだ。
それがうまくすると伝説になる。
死刑がいいかどうかじゃなく
その後どうなるのかっていう話しが大切なんじゃないかな。いや、こう言っちゃうと人間の尊厳もクソもないよね。
ああ、我ながら嫌な気分だ。
僕の気分を晴らす いい話を聞かせてくれ。
死刑存続派です
投稿日:1999年1月12日 投稿者:中島 健(管理者)
こんばんわ。当掲示板管理者の中島です。
●江藤學神様
私は、基本的に死刑存続派です。死刑廃止論についての詳細な議論は(時間の関係で←今月 末に大学の期末試験を控えておりますので)省略致しますが、存続の理由は概要次の通りです。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
①死刑に威嚇効果(一般予防効果)はあるか
科学的にある・なしは賛否両論があって証明されていない。
②応報刑的思想が濃厚に過ぎないか
現代刑罰論では応報刑論を基本とした相対的応報刑論であり、純粋な目的刑論は欧米での戦後の実験で既に否定されている。
③国家が人命を奪うのはいかなる場合にも許されないのか
現行憲法の条文上、権利濫用の場合生命といえども剥奪される場合が予定されている。
濫用された権利は保護に値しない。死刑制度は、何も無罪の人間を抹殺する制度ではなく、死刑を宣告されるのは凶悪な犯罪を犯したからであって、自業自得、自招危難(←用語法が間違っているかもしれませんが・・・)である。
その他、国防の場合でも正当(業務)行為・法令行為として合法的な殺人行為は行われる可能性があるが、この場合、国家は人命を奪っている。
④死刑は残虐な刑罰か
最高裁判例と同じ解釈を採用する。
⑤誤判の可能性はあるか
無論、有罪か無罪かでゆれる事件について、死刑を適用することは望ましくない。ただ、自由刑であっても、誤判の場合、失われた時間(自由)はもはやかえってこないのであり、死刑のみ誤判の重大性が特に著しいわけではない。
また、現行犯で誤判の余地が無い場合や、本人が罪を認めている場合、その他客観的な証拠が確実に存在する場合は、誤判の余地が少ないので死刑を宣告しても問題は無いはずである。特に、戦前ならいざしらず、科学捜査が発達しDNA鑑定や指紋等の正確かつ客観的な証拠を収集することが出来るようになった現代では、誤判の危険は減少しているといえる。
ちなみに、銃器を乱射する犯人等は、年齢の如何を問わずその場で射殺してもかまわないと考える。
⑥被害者感情は癒されるか
「被害者感情」のような、一律に扱えないものについては、論じる意味が無い。
⑦欧米先進諸国では既に廃止されている・死刑廃止条約がある
全く理由にならない。アメリカ合衆国では、州によってまちまちである。また、欧州諸国と我 が国とでは、文化的背景から犯罪傾向まで死刑を巡る状況が全く異なるのであって、我が国を 欧州諸国と同列に扱うわけにはゆかない。そもそも、「欧米諸国が死刑を廃止しているのに、 我が国が廃止していないのは、我が国の刑事政策の後進性を示すものだ」とする説は、無前提的に欧米諸国の政策を「先進的」と評価するもので、妥当性を欠く。
(その他)
仮に死刑を廃止するとしても、それは通常の犯罪に限るべきであり、「国家に対する罪」(特に内乱罪等)及び将来制定されるであろう有事立法や軍刑法については、例外とすべきである。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
手短かですか、以上のような理由で私は死刑制度の存続に賛成しております。
それでは失礼致します。
死刑
投稿日:1999年1月11日 投稿者:江藤學神氏
中島氏は死刑についてどうお考へでせうか。
それが聞きたくなりました。
クジラ・貿易摩擦
投稿日:1999年1月9日 投稿者:中島 健(管理者)
こんにちは。当掲示板管理者の中島でございます。
●デイヴ・N・藤林様
最近、鉄鋼がいよいよ貿易摩擦的なことになってまいりました。日本はWTOを武器にして反論していますが、いつまで持つのか・・・ ただ、小渕内閣としては、この問題が経済再生を妨げるようなことになれば、意外と強く出るのではないでしょうか。(統一地方選もありますし)●SAM様
今年もどうぞよろしくお願いいたします。●まむまむ様
多分、多くの一般的欧米人にとって、日本人の鯨食文化は、鯨の知性云々ということもありますが、丁度「コアラやカンガルーを殺して食べる」ということと同じように感情的な反発を引き 起こすようことなのでしょう。我々日本人だって、例えば「オーストラリア人(即ち白人)はカンガルーを食べている」「アボリジニー(豪州原住民)は(たしか)コアラを食べている」等と聞けば、冷静な判断よりも「かわいいコアラやカンガルーがかわいそう」等ということにな るのではないでしょうか?実際、オーストラリアでは、今日でもカンガルー肉は結構流通しており (但し、味はまずい)、また「牧場を荒らす」等の理由で結構な数が射殺されています。さすがに、保護動物であるコアラはそんなことはありませんが、それでも保護動物になった理由は「欧 米人の乱獲(食用ではありませんが)」と「野犬の持ちこみ」という、極めて人為的なものです。
従って、私は別に欧米人が感情的になるのもやむをえないと思っておりますが、無論だからといって、その感情論をそのままIWC等で押し付けられてはたまりませんので、そこのところはもっと外務省・農水省にがんばって我が国の立場を主張して頂きたいと考えております(特に、文化広報事業)。
それと、「僕達は喰うだけ味わいという賞賛を鯨にあたえているんだ。」というのは正に日本 文化の、人間と自然が同一レベルで共存関係に置かれる考え方で、私はある面そうした考え方こそ、人間の過度の傲慢性を抑制するという効果を持ち、かつ地球環境問題に直面している 「近代」の一つの解決の方向性ではないかと考えておりますが、なにしろ当の日本でそうした考えが消えかかっておりますので、なかなかむずかしいのではないかと思っております。それでは失礼致します。
(無題)
投稿日:1999年1月9日 投稿者:まむまむ氏
鯨はもうすんだの?
僕はその話をしようと思ったのに。鯨って研究すればする程 興味がわいてくるね。
だから白人のペットになるんだともいえる。
だから
喰え!
喰ってみろ!僕達は喰うだけ味わいという賞賛を鯨にあたえているんだ。
でなきゃ他にどうしろというんだね。確かに鯨と話ししてみたいよ
それは人間のエゴじゃないか?
自分の環境にあった、自分の生きかたを。いい加減にグリンピー○も
やめてもらいたい。
それが利益目的でなければ。
や、失敬
投稿日:1999年1月8日 投稿者: デイヴ.N.藤林 氏
はっはっは、途中で寝入ってしまったので、中島氏の続編〜追伸を読まないで投稿(↓)してしまいました。中村法相の件、ありがとうございます。全国紙のホーム・ページも、バック・ナンバーの検索〜閲覧が(無償で)可能ならば便利なんですけどね...
それと< ダンピング判定 >は、ご指摘の通り< スーパー301 >の前段階として利用されていますね。ただし"ダンピング判定"に限って云えば、日,韓,台などのアジア系企業が本当にダンピングしていたケースも幾らかはあるのではないでしょうか?。そーしたケースが、意図的な"ダンピング判定"の正当性を宣伝するために引き合いに出されるおそれはあります。
企業の営業方針にせよ国家の諸政策にせよ、やはり真っ当なヤリ方が最も危な気がない。つまり無闇に欲張らず、当然ながら極端に難度が高い技も狙わなければ反則もしない...が、長い眼で見れば最も無理が生じないのでしょうね。望む可き以上に欲張るから詐欺に遭い、無理な背伸びをするから足元をすくわれ、大っぴらにできない事をしているから付け込まれる...。「NOと言える日本」など、近年わが国に於いても必要に応じて自分の正当性を主張する事が叫ばれておりますけれども、その前提となるのが個人,組織ともに銘々が自分なりの倫理観を持ち、それに沿って行動することです。時として"馬鹿正直"と嘲笑されるよーな場合があったとしても、自らの倫理観に忠実なのが他から信頼される最良の途なのでしょうね。
ついでに云えば・・・
投稿日:1999年1月8日 投稿者: デイヴ.N.藤林 氏
私が指摘するまでもなく、USドルが世界経済に於ける唯一の基軸通貨だった事も大きな問題を孕んでいました。かつて国際的な商取引は、通常、ドル立て決済だったため、他の国々の企業はその国の通貨の対ドル為替レート(=ドルに両替する際の相場)によって輸出入の際に影響を被りました。しかし米国企業にはそれがないため、元々貿易には有利な立場にありました。しかも基軸通貨USドルの発行は内政上の権利としてアメリカが握っていたため、アメリカだけの都合に随ってドルの流通量を増やせました。そこが最大の問題だった訳です。
その意味で、本年(1999年)元日を以て新通貨"ユーロ"が誕生した事は喜ばしい、なぜならUSドル以外に基軸通貨となり得る通貨が現れたためです。誕生早々"ドル安,ユーロ高"の現象が生じた理由の一部は、USドルに対する批判票ではないか?と感じられます。連邦政府の財政も黒字に転換した訳ですし、これを機会に「俺様がルールだ!」っつーアメリカの"アン・フェア"な対外経済政策を改めるよう各国が協力して促しても構わないと思います。
まさか、とは思うが(自自連立の理由)
投稿日:1999年1月8日 投稿者:中島 健(管理者)
こんばんわ。当掲示板管理者の中島でございます。
さて、最近、自自連立政権が昨年秋より急激に進展した理由を考えていたのですが、ふと、こんなことではないかということを思いつきました。それは、「第2次朝鮮戦争」です。
つまり、アメリカ政府から自民党へ、何としてでもガイドライン関連法案を成立させなくてはならない、あるいは政権を安定させなくてはならないような、朝鮮戦争再開に関する非常に切迫した情報が届けられ、その情報が、「小沢嫌い」で知られる野中広務官房長官をして自自連立に走らせた大きな理由だったのではないか、ということです(民主党では、信頼できなかったのでしょう)。
無論、この説は私の単なる憶測であって、朝鮮半島に関する米朝協議の行方に悲観的過ぎる、報道に躍らされた見方ということも出来るのかもしれません。これが事実ならば、我が国は深刻な危険に晒される事態になる可能性が高く、予測が外れることを願わずにはいられませんが、「野中官房長官が連立に動いたのは、臨時国会で部分連合の限界を感じたからだ」というのは、理由としてはあまりにも安易な気がしておりましたので、妙に納得もしてしまうのです。
皆様はどうお考えでしょうか。●追伸:デイヴ・N・藤林様
先ほどの投稿で言い忘れたのですが、「スーパー301条云々」の発言をしたのは、中村法務大 臣です。中村法相の発言については、「平和憲法で軍隊を持てず、云々」の部分が強調されてい ますが、「スーパー301条云々」の部分も、あるいは外交問題化するやもしれません。
それと、自由貿易で我が国が勝ちだすと必ずアメリカ側が出してくる対抗手段として、「スー パー301条」の他に「国際貿易委員会」による「ダンピングの判定」があります(この前も、NECのスーパーコンピューターがそれでクロになってしまいました)。それでは失礼致します。
経済新秩序
投稿日:1999年1月8日 投稿者:中島 健(管理者)
こんばんわ。当掲示板管理者の中島でございます。
●デイヴ・N・藤林様
これは、既に前の投稿で述べさせていただいたことですが、私は何も、ヘッジファンドのような 存在が傍若無人に投機を繰り返すような世界市場の在り方を望んでいるわけではございません。 そういったものは、無論、国際的な取り決め等を締結して、ある程度規制してゆかなければならな いことであると考えております(し、そのほうが我が国の国益につながります)。ただ、基本的 なセンとしては、世界自由市場は最終的には我が国の利益にもつながるということを申し上げ たかったわけです。(もっとも、私は、マレーシアの金融規制の具体的な内容までは存じません ので、マレーシアの経済政策を安易に批判するわけにも参りませんが)もっとも、そうした経済新秩序を巡る取り組みは、既にはじまっているようにも聞きますが・・・それでは失礼致します。
結果的にそーなる可能性も低くないでしょうが・・・
投稿日:1999年1月7日 投稿者: デイヴ.N.藤林 氏
中島氏の仰る通り、長期的には金融国際化によって"円"と日本経済がさらに強化される結果になる余地も少なくないでしょう。確かに、黒船による近代国家への脱皮,敗戦後の工業国家への急成長など々、歴史は日本民族の"打たれ強さ"を示しており、それが我われの希望の源泉と云えます。
とはいえ、それはボコボコにされても10カウント数えられる前に起き上がってボクシングを再開するのを繰り返しているよーなものです。一時的にせよダウンさせられるまでパンチを喰らうよりも、やっぱり喰らわないよーに立ち回る方が利口だと思います。野中官房長官(?間違っていたら御免なさい)は、年頭に「アメリカの云う"自由競争"は、自分に不都合になったらスーパー301を担ぎ出し、最後はミサイルや爆弾が降ってきそーな"自由"だ...」と発言しましたが、その通りです。事実上グローバル市場経済とは、ヘッジ・ファンドという金融"新兵器"に先んじたアメリカが、その使用を各国に呑ませる方便として掲げていると見て構わないのではないでしょうか?。「双方の条件がパリティ(対等)なら"フェア"なルールだ」っつーのがアメリカの言い分ですが、レスリングもボクシングも体重別になっています。腰の拳銃を見せつけながら、「俺がルールだ」と他を見下しているのが現在のアメリカの姿であり、アメリカが好き勝手にルールを決められる状況を許しておく事は、日本のみならずアメリカ以外の全ての国にとって不利益です。だから、それに対して何か手を打つ必要に迫られている...つーのが私の考えです。
政界再編・世界市場
投稿日:1999年1月5日 投稿者:中島 健(管理者)
こんばんわ。当掲示板管理者の中島でございます。
●Y.S様
確かに、私も統一地方選挙が楽しみです。
もっとも、実のところ、もし今年景気が(劇的ではないにせよ)回復軌道にのり、かつ自自連立協議の中でも示されたいくつかの政策(PKO関連、政府委員制度廃止←私は必ずしも賛成ではありませんが・・・)が実現して、「新たな展開」が見られれば、自民党支持者は意外と回復するのではないかと考えております。(我が国の選挙の傾向として、政党の長期政策よりも、その時々の問題〜景気や消費税問題など〜に左右されやすい、という特徴がありますので。)実際、 昨年7月の参議院選挙も、自民党政治への不満が出たというよりは、自民党の景気対策の不十分さに不満が出たのであって、逆に景気さえよければ、下手に現状をいじくられてかえって景気を悪くしそうな民主党よりは余程支持されるようになるのではないでしょうか(それ=「構造改革なき21世紀の日本」が賢い選択かどうかはまた別の問題ですが・・・)。
それと、安全保障に関して、今年の通常国会で話題となりそうな「周辺事態法案」ですが、これも又意外とスンナリ成立するのではないかと見ております。例えば、民主党のHPを見ましても、日米安保条約や「周辺事態法案」に真っ向から反対しているわけではありません。それは公明党も同じで、結局野党主力の民主・公明がこうですから、国会審議は(かつてのPKO協力法案で牛歩戦術が繰り広げられたころよりは)だいぶ楽観できるのではないかと思います(自由党は余裕で賛成でしょう)。もっとも、仮に民主党が一時的に優勢となり、政権党となるようなことがあるとしても、最近の新聞報道によれば、民主党は「安全保障基本問題調査会」なる組織を昨年12月になってようやく設置し、まだ基本的な安保政策を提示できていない、という状況ですから、それが固まるまでは自民党路線を継承せざるを得ないでしょう(問題は、党内旧社民党系議員をどうやって説得するかです。もっとも、政権を目指す党として、再編結党してからだいぶたつのに、国家の最重要政策の一つである安保政策がまだ提示できて いないということ自体、大いに問題ではありますが)。それにしても、野党主要各党が周辺事態法案に基本的に賛成とは、時代も変わったものです。湾岸戦争にはじまり、阪神大震災、地下鉄サリン、ペルー事件、カンボジア・インドネシア治安悪化、テポドン・ショックと続いて、ようやく平和ボケも少しは治ってきた、というところでしょうか。●デイヴ・N・藤林様
私はあまり経済には詳しくないので何とも言えないのですが、グローバル市場主義はアメリカは勿論、実は我が国にも又利益になるのではないでしょうか(別にヘッジファンドを擁護したいわけではありませんが)?無論、一旦はビックバンの影響で、日本の金融機関も相当つらい事に なるのかもしれませんが、日本人のメンタリティーや勤勉性を思えば、意外と早く立ち直って、逆にどんどん世界に出ていく(将来国債償還のための増税が激しすぎて、それこそ高税率を嫌って本社ごと逃げていく可能性もありますが)、そして円の国際化も進む、というふうになるような気がします(これはあくまで、私の独断と偏見ですが)。そしてそういった時に、勿論アジア諸国の金融市場を蹂躙しようというわけではありませんが、グローバル市場主義のような、出来るだけ開かれた世界市場のあり方は、我が国にとって決してマイナスではないと思います(むしろ、我が国が勝ち出した瞬間に米国が保護政策に転じるほうがいやですね)。それでは失礼致します。
マハティールってスゲェー奴だ
投稿日:1999年1月4日 投稿者: デイヴ.N.藤林 氏
頌春
元日夜、NHKの番組が新通貨"ユーロ"の誕生とマレーシアの金融鎖国政策を対置して取り上げていました。家族と酒盛りしながら観ていたので記憶が怪しい部分も少しありますが、その点はご容赦いただけますよう予めお詫び申し上げます。
さて、マレーシアのマハティール首相は大した人物で、可能なら「小渕さんと椅子を代わってもらいたい」と思わせる位でした。残念ながら、わが国には彼に比肩し得る政治家は見当たりません、政治屋なら有り余っておるよーですが...。アメリカの圧力に屈せず、金融鎖国すなわち外国からの投資(主にヘッジ・ファンドによる短期資金)の流入と流出を凍結し、外国企業の利益持ち出しを凍結し、マレーシア通貨を固定相場制に変えた訳ですから。
ヘッジ・ファンドの概念を端的に説明できる程の知識は持ち合わせておりませんが、要するに一定期間で貸付利息を最も多く稼ぐため、貸付期間を短期に限り、有望な貸付先を求めて転々とする資金と捉えて概ね正しいと思われます。では、このよーな短期資金が(金融以外の)事業にとって望ましいか?と云えば、そーではありません。たとえ有望であっても投資してから利益が生み出されるまで長い期間を要する事業も多く、短期貸付で構わないと云えるのは資金繰りのために一時的に入用な資金だけでしょう。逆に、投資されている資金全体のうち短期貸付の比率が増えすぎると、長期の借入を必要とする産業の成長が阻害される恐れがあるのではないでしょうか?。新種の産業ほど長期の借入を必要とする訳でして、一見、金融業にとって有利な短期貸付が産業社会全体を停滞させかねない側面をも備えているようです。
ともあれヘッジ・ファンドは、産業の血液たる資金が他の器官の利益に反して自己の成長だけを求める白血病のよーな存在に感じられます。それを全力で推進しつつあるアメリカは世界経済に於ける癌とさえ云えるのではないでしょうか、癌は肥大し続け遂には身体全体を死に至らせ、それと共に自らも死に絶えます。利己的で目先の利益だけを追求し、しかも金融以外の産業を無視した乃至は断念したアメリカの経済政策は、世界経済のみならず米国民の将来にさえ暗雲を投じていると云えます。
ベーカー長官は「グローバル市場経済は、全ての国々に利益をもたらす」、だから、それに反するマレーシアの金融鎖国は許し難い!と述べていました。しかし私には「合衆国にとって有利なやり方は、合衆国に利益をもたらす」と言っているよーにしか聞こえませんでした。例の金融ビッグ・バンも、詰まるところ米国資本であるヘッジ・ファンドに対して「下着を脱いで、脚を開け」と強要されたよーなものである事が徐々に明らかになってまいりました。日本が連衡・合従策(がっしょうさく)を講ずる可き時期が、最早訪れているのではないか?と思われます。
政界再編
投稿日:1999年1月3日 投稿者:Y.S氏
中島様、レスありがとうございます。
私は、自自連立に関しては、国会運営上の困難さを解消するため、という理由だけでは説明しきれないと常々思っております。何故連立の相手が公明党でなく自由党なのか、と考えたあげく先日投稿したような推測に至りました。あくまでも期待をこめた推測であって確証はありませんが。
私の推測がある程度当たっていれば、今年は日本の政治の大転換の年になるはずで、自由党がその核となる可能性があります。そのシナリオは、自民党が自己改革に失敗し、春の統一地方選で負けた場合は自民が分裂、政界再編へ。自民党が自己改革に成功し、選挙を何とかしのいだ場合は、自自連立の基盤が安定し、自民党内の自自派が主流となり、政策転換し、国民の支持を得る。その後求心力を失った民主党が分裂し、政界再編へ。
中島様のおっしゃる政界再編は、私も共鳴するのですが、自民党は選挙で大敗しない限りなかなか割れるところまでは行かないと思います。中島様がおっしゃるように民主党が野党としては今一つ頼りないので、自民分裂による政界再編は、日本経済に悪影響をもたらすと思われます。そこで、私は後者のシナリオにより、多少長い時間がかかっても民主党分裂による政界再編が実現することを期待します。
そのためには、マスコミの報道姿勢がもう少し改まってほしいところです。自自連立の動きを単なる政権闘争として報道するのではなく、それによって日本の政治がどう変わるか、またどう変わるべきかという視点が欲しい。フジテレビの日曜朝の「報道2001」がなかなか良いのですが、そういう番組がもっと増えて欲しいところです。
つるおか様へ
投稿日:1999年1月3日 投稿者:中島 健(管理者)
こんばんわ。当掲示板管理者の中島でございます。 さて、最近当掲示板に、つるおか様の当掲示板への御投稿に反対するご意見を燎原様より頂戴致しましたが、この件に関しまして、管理者としての見解を述べさせて頂きます。
私の基本的な立場といたしましては、つるおか様であれどなた様であれ、掲示板利用規則を守って頂ける方ならば、当掲示板への投稿は拒まないつもりでございます。それは、確かにつるおか様と私では思想信条や立場も異なりますけれども、しかしだからといって、そうした方からの、私のHPの本文記事に対する批判を受け付けないでおりますれば、結局は批判検証を経ない自己満足的なHP運営に終ってしまう可能性があるのではないか、と私が危惧するからです。
ただ、私の掲示板では、少しでも私のHPの内容を踏まえた批判や議論をしていただきたい、という立場から、年始や自己紹介のご挨拶等は別ですが、例えばつるおか様とターボ様との間での、「初心者・元気だぞさんの投稿削除に関する問題」の類の議論は、当掲示板におきましては出来るだけ避けて頂きたいと考えております。
それでは失礼致します。参考: 掲示板利用規則
re:自自連立
投稿日:1999年1月3日 投稿者:中島 健(管理者)
こんにちは。当掲示板管理者の中島でございます。
●Y.S様
なるほど。
ちなみに、報道によれば、野中官房長官が小沢自由党との連立に動いた背景には、部分連合での国会運営の困難性を痛感したからだそうです。無論、政治的立場の似た自民と自由の連立は、自社さ連立のような数合わせ政権よりは遥かにまともでしょう。ただ、政権党となると、安保政策等で大胆な政策が打ち出せなくなってしまいます(現に、自民党は憲法解釈の変更を拒絶しています)ので、そういった点で、私は保守野党であり、「票にならない」抜本的な憲法解釈の変更等を求める自由党の存在を貴重だと思うわけです(「改革クラブ」も保守野党ではありますが、主張があまり見えてまいりません)。
もっとも、政局で今一番問題なのは、自自連立よりも「野党版自社さ連立」政党である民主党の在り方であって、旧新党友愛系・旧太陽党系議員はいいとしても、旧社民党系議員が安保政策等で民主党を曲げているのは(故に、民主党の安保政策が歯切れが悪いのは)大きな問題でしょう(そしてそれ故に、安保政策だけとってみても民主党の政権担当能力に疑問符が打たれるのではないでしょうか)。
現実には難しいのかもしれませんが、自自連立政権が誕生した暁には、自民党・自由党・旧太陽党・改革クラブなど保守・中道系政党は合同し、また自民党内リベラル派及び保守系政党リベラル派・旧新党友愛も民主党に移り、更に民主党の旧社民党系議員は現社会民主党に再合同して、政界地図が政策や政治的信念を軸としたものにきちんと書きかえられると、国民の政治離れも少しはおさまるのではないでしょうか。
それでは失礼致します。
自自連立の帰趨
投稿日:1999年1月2日 投稿者:Y.S氏
明けましておめでとうございます。
以前自自連立について意見させていただいたY.Sと申します。
考えてみれば、この自自連立にはいくつか不思議な点があります。
まず第1に、あれほど小沢嫌いだった野中官房長官の変身。去年の総裁選で梶山氏が立候補を決めた時、梶山氏が総裁になると、小沢自由党との連立もありうるということで、それを阻止するため野中氏は竹下氏に小渕擁立を直訴したと言われています。(ラジオ番組で聞いた話です。)その野中氏が先頭をきって自自連立に動いた不思議。
第2に、調整型政治家の小渕総理自身が党内世論がかたまらない段階で、大胆な党首間合意を結んだこと。
第3に、中島さんは自由党が自民党に吸収されてしまうことを危惧されていましたが、私はむしろ自自連立により、自民党が分裂してしまうリスクの方が高いと思います。単に国会運営上の問題だけなら数の上でも公明党の方が都合が良いわけで、同じ苦労するなら連立の相手には公明党の方が良いと思われます。
以上のことから、私はこの自自連立の動きには、水面下で大きな力が働いていると推測します。
それは何かというと、少し理想的に聞こえるかもしれませんが、今の日本の政治に対する自民党の長老政治家の危機感だと思うのです。具体的にいうと中曽根氏と竹下氏です。特に竹下氏の影響が大きいと思います。
野中氏や小渕総理に指示を出せる人物、そして93年の竹下派分裂の張本人である小沢氏と組むということも、竹下氏の意向に沿わなければ実現しないと思われます。
今の日本の危機を乗り切るためには、戦後50年の間に培われてきた、自民党と官僚の利権構造にメスを入れざるを得ません。そのためには、自民党は相当思い切った自己改革が必要ですが、果たして自民だけでそれが出来るでしょうか?私は、自民の自己改革のために小沢一郎の力を利用しようというのが、現在の自自連立の動きの本質であると思っています。
したがって、自自連立の帰趨は自民党の政策の転換という形なっててはじめて成功といえると考えます。
はたしてどうなるか、今年は自自連立の帰趨を興味深く見守っていこうと思っております。
ちなみに自由党の政策では消費税の凍結だけは反対ですが。
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