このページは、2019年3月に保存されたアーカイブです。最新の内容ではない場合がありますのでご注意ください

 

 

拡大する一方のクルマのサイズ

 

Tom  2004年 9月23日

 

 

 ここのフォーラムはどちらかというとインフラ系を論じるのが主ではありますが、たまには視点を変えて自動車のお話です。

 

 何故だかはわかりませんが、自動車はモデルチェンジをする度にサイズを拡大していく傾向にあります。これは国産車に限らず外国車についてもほぼ同じことが言えます。

 サイズ拡大の主たる理由は「安全対策の向上」にあり、この大義に異を唱えるつもりはありません。確かに、いろいろな事故データを解析し、どのような構造にすれば同様の重量でも安全性を向上できるかを考えた上での結論なのでしょう。

 とはいえ、同じクラスのクルマが全てサイズ拡大に走られると、ユーザーとしては困った事態に陥ります。

 

 この件はいろいろなところで言われていますが、問題として実感したのは、ここ数日、休日で時間があったことと、私の今の愛車が新車から6年余りが経過し、継続して使うかどうかは別にして、中古車を含めていくつかの車種を検討して見ようということになったためです。

 いろいろと検討を進めていくにつれ、以前はあまり問題にならなかった私の駐車場のスペックが、アッパーミドルクラスのセダンでも問題になりつつある状況に陥りつつあることに気がつきました。

 私の駐車場は立体式で、制限は全長5,050×全幅1,850×全高1,550 重量1,850kgが制限値で、これとは別にタイヤ端が1,790mmに収まることが条件です。
 (但し、タイヤ端は車検証には記載されない為、車庫のスペック1,890mm幅まで入れられるならどうぞ、ということのようです)

 

 最初は、同一排気量で重量もあまり変わらない、私のクルマの次世代モデルを見に行ったわけですが、まずタイヤ端が1,830mmもある為、厳しい。

 次に、本国ではライバルとされるクルマも見に行きましたが、これも1,800mmでギリギリ。

 何故か、中古車センターにあった、その車種の一クラス上のモデルも1,800mm。

 カタログスペックで見ると、ほぼ同等だったのですが、最初に見に行ったクルマはランフラットタイヤの為、サイドウォールが厚い事が影響しているのかもしれません。

 これでは、無理して車庫入れを慎重にやることを前提として買うか、クラスを落とすしかなさそう、というのが結論です。
 (意外にも3年落ちの中古車でひとクラス上を買える、という事実も発見しましたが)

 

 日本の場合が特殊、ということならば、「うさぎ小屋の住人」ということで受忍しなければならないのかもしれません。

 しかしながら、米国は別として欧州もアジアも都市部では道路の狭い国が多く、いたずらなサイズ拡大が続くようだと社会インフラを再構築せねばならないという問題も生じます。

 立体駐車場ではなくとも、日本や欧州では狭い駐車場が多いのも事実ですし、また日本の場合、住宅地の公道の幅が最低4mと規定されている為、こういうところでは 1.9m近い車幅のクルマが闊歩するとすれ違いにも困ることとなります。

 お金持ちの多い世田谷あたりでも道の狭い所は多いですね。

 

 安全対策はもちろん大事だと思います。

 ですが、ボディ設計技術の向上を図り、無駄なサイズアップをせずとも従来車以上の居住性と安全性の両立を図ったクルマの登場を切に望むところです。



【子記事2編】
  20040926 ・ 確かに大きな車は日本に合わない?       <TAKA>
  20040926 ・ 「拡大する一方のクルマのサイズ」について   <エル・アルコン>

 

 

 

 

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