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筑豊の主要都市、飯塚・直方・田川。 これらの都市と、福岡や北九州、久留米を結ぶ優等系統の数々。
廃止路線も多数ありますが、今でも日中15分ヘッドで運行される筑豊特急など、 山を越えて走る、幹線優等系統が町と町とを結んでいます。
ここでは、筑豊地区発着の高速・特急・急行路線の方向幕をご紹介します。
※背景色が桜色の箇所について、追加いたしました(筑豊特急、31-C、コスモス号等/2014.7.5) |
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●更新日 :2014年7月5日 ●掲載地区:筑豊地区結ぶ優等系統 ●担 当 :飯塚、田川(旧:後藤寺)、直方 ●地域特性:地方都市、峠越え、旧産炭地 ●沿線要所:篠栗南蔵院、伊藤伝衛門邸など | ||
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直方高速 (福岡天神〜九州自動車道〜直方) | ||
筑豊の主要都市、直方と福岡を結ぶ高速バス。 JR線が飯塚を経由する南回りであるのに対して、高速バスは直方市の北にある八幡インターから九州自動車道を経由します。 なお、西鉄高速バスの中では一番最初にS型→B高への使用車輌の切り替えが完了した路線です。 (その後S型が復活した時期もありますが・・)
(左)標準の直方〜福岡高速の幕に、ドーム臨時のコマが加えられたバージョンです。
(右)アルファベット無しの古めな幕です。昭和60年前後に存在した、天神経由福岡空港行きのコマでしょうか?? | ||
あえて経由地の福岡空港を目立たせた、博多駅行きの幕。 直方の続きで1コマだけ切り接ぎで入っていました。不勉強に付き、どんな路線で使われていたのか分かりません。 | ||
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宮田・直方高速 (博多駅〜福丸〜宮田〜直方) | ||
1990年頃に、JR九州と共同運行を行ったものの、短命で姿を消した宮田経由の直方高速。 若宮インター(現:宮若インター)を降りて、福丸・宮田とJRの拠点を経由して直方へと向かいます。
・・小倉砂津での幕販売開始前に、冗談で「出ますよ!」と言い合っていた路線。 本当に出品されるとは思いませんでした。 | ||
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筑豊特急 (福岡〜八木山バイパス〜飯塚〜田川後藤寺) | ||
福岡と筑豊を結ぶ大幹線。並行するJR線が電化された後も高頻度運行がキープされている路線です。 主流は「ノンストップ特急」「篠栗北特急」。 これに1990年代後半までは「篠栗駅特急」を加えた3系統でした(坂の下系統新設のタイミングで廃止でしたか?) その後、深夜便を除き篠栗駅経由特急の廃止、2009年の烏尾トンネル開通に伴い「バイパス直行(飯塚市街通過)」が新設され、現在に至ります。
■福岡(天神・博多駅) ■福岡(天神) 1990年代後半までは、天神・渡辺通経由で博多駅発着でした。今では全便が天神止です。 | ||
■飯塚(バスセンター) ■飯塚(新飯塚)
飯塚地区終点のコマです。
現在は飯塚バスセンターから先、JR新飯塚駅が終点となっています。 | ||
■飯塚(近畿大学) ■田川(後藤寺)
(左)日中を中心に、近畿大学発着便も運行されています。
(右)終点、田川後藤寺のコマです。 | ||
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筑豊特急/飯塚担当のバリエーション | ||
筑豊特急を担当するのは、田川営業所と飯塚営業所。 両営業所とも共通の方向幕を装備・・ではなく、田川持ちと飯塚持ちで内容や表記に細かな違いがあります。
飯塚持ちの車の方向幕について、上記でご紹介した田川持ちとの違いをご説明します。
■福岡(天神・博多駅) ■福岡(天神) 「飯塚持ちと田川持ちでは、表記が異なる」とご教授頂きました。確かに田川の幕と見比べると、経由地に「飯塚」の記載が無く、シンプルです。 | ||
■飯塚(坂の下) 1999年10月のダイヤ改正で新設された、坂の下便。 文字通り、八木山峠に向かう坂の麓にあります。
飯塚BCから先は各駅停車で運行され、福岡への直通需要のほかにも地域の足としても活躍しています。
(左)印刷バージョン (右)1999年以前に作られた幕については、バスセンターを消して、手書きで坂の下と書いたものもありました。 | ||
■福岡ドーム ■深夜バス 篠栗駅経由 新飯塚駅 イベント時の、飯塚発ドーム臨時用の幕です。
深夜バスは新飯塚駅止のため、飯塚持ちの車にしか搭載されていません。篠栗駅経由の筑豊特急・筑豊急行が無くなった今、篠栗駅から飯塚へ直通できる唯一の手段です。 | ||
また、基本的にノンストップ系統は田川直通で運行されるため、 飯塚持ちの車にはノンストップをコマの最後の方に、「おまけ」的に搭載した車もあります。 | ||
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筑豊特急/上山田系統 (福岡〜八木山バイパス〜飯塚〜上山田) | ||
■上山田
嘉麻市に合併するまでは、日本最小クラスの市として有名だった山田市。1990年代後半には、日祝日限定で山田市の中心部で西鉄バスの営業所があった、上山田発着の筑豊特急が短い期間運行されていました。 朝の天神行きと、夕方の上山田行き。飯塚〜上山田館の区間利用も可能だったようです。 所要時間や運賃も、後藤寺までを上回っていましたが、利用が定着しなかったのか、さほど長い期間運行されることなく廃止になってしまいました。
(左)の手書タイプに加え、(右)の印刷タイプもありました。 | ||
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筑豊急行 (福岡〜八木山〜飯塚〜田川後藤寺) | ||
2000年代半ばより経路変更により登場した、篠栗北・八木山バイパス経由の筑豊急行の方向幕です。
篠栗駅を経由していたそれまでとはイメージを一新し、 青の色幕となりました。
運行開始当時は全便が博多駅〜田川直通だったため、飯塚止めのコマがありません。 | ||
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2003年の西鉄バス路線廃止計画で、筑豊急行の八木山峠の区間が廃止候補リストに上がります。
それを受け、翌年の2004年春改正では峠経由からバイパス経由に経路を変更。八木山峠の区間には、篠栗日の浦口〜飯塚の無番各駅停車系統が新設され、カバーされることになりました。
比較的短期間で姿を消した幕です。
(左)2004年の運行開始時の幕です。 (右)こちらは「バイパス」が青文字標記のタイプです。 | ||
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特急の補完系統、筑豊急行です。 2004年春までは、全便が八木山峠経由で運行されていました。 福岡と筑豊を結ぶ補完系統以外に、八木山地区の生活の足としても活躍していました。
(左)ノーマルのタイプです。 2004年までは、天神発博多駅経由でした。飯塚〜篠栗間は峠経由でしたが、毎時2〜3本とまとまった本数が走っていました。
(右)区間便として、飯塚BC〜田川後藤寺間の区間便も運行されていました。 | ||
古めの筑豊急行の横幕サイズの幕です。
(中)筑豊急行が「空港を経由しなかった」時代の幕です。飯塚行きはバスセンター止めです。
(右)飯塚〜田川の区間便用。経由地の「仁保」は、この区間便だけで見られる表記です。40番は、ラッシュ時に数便走っていた各駅停車便です。
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朝ラッシュ時のみ、飯塚〜田川間の各駅停車便「40番」が、S型高速車で運行されていました。
急行が止まらず、この40番だけが停まるバス停は、烏尾峠などごく僅か。90年代半ばには廃止されています。 | ||
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正月・受験シーズンには、太宰府急行が運行されていました。(いつ頃から運行されなくなったのでしょうか・・?) ポイントは運行路線。飯塚から進路を南に向け、桂川から米山峠を経由し、太宰府市の吉木へ抜けるコースでした。 飯塚発着・後藤寺発着・直方発着がありました。
(左)田川営業所の幕です。・・なお、左の一番市のコマは、2004年春改正まで運行されていた、八木山峠→北本町→(空港通過)→博多駅・天神の系統のコマ。最終2本程度は空港に入らずそのまま博多駅へ向かっていました。
(右)直方営業所の幕です。 | ||
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空港経由と空港通過便で系統が分かれていた時代、1990年頃?の幕です。 筑豊急行と言えば「八木山峠経由」でしたが、八木山バイパス経由の急行も走っている時期がありました。種別も「バイパス急行」。福岡空港を強調したり、バイパスが青文字にになっていたりと、特徴的な幕です。 (注:2004年のダイヤ改正で、減便の上、全便がバイパス経由となってしまいました。末期については、 当ページ でも紹介しております)
・・この幕、入手した時点で既にボロボロの瀕死状態。巻くどころか、触っただけで木っ端微塵!セメダインテープで補修も試みましたが、テープを貼ったすぐ横から新たな亀裂が入っていく始末。一度写真を撮った後で、修復不可能な状態に陥っていたバイパス急行と急行(全体の2分の1ほど)を切除し、残った部分だけをコレクションせざるを得ない状態でした。
・・販売会から持ち帰ってすぐにこの状況。このまま保管しても崩壊は時間の問題。 切除するか否かでかなり悩みましたが、「最後に我が家にやって来てくれてありがとう」というココロで、覚悟を決め、処分となりました。 | ||
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31−C 急行 (福岡〜篠栗(二瀬川)〜八木山峠〜飯塚) | ||
福岡と篠栗町を結ぶ31番。 2000年前後まで、篠栗から先、八木山峠を越えて飯塚まで運行される早朝1往復の存在を記憶されているファンの方も多いかと思います。
その31番の都市高速経由、31-C番。 市内線の番号が付与されていながら、飯塚営業所S型高速車で運用されていたようです。90年代半ばには姿を消していたかと思います。
・・48代〜49代の飯塚担当の筑豊特急車に残っていたこのコマ。もっと前に無くなっていたような気もしますが、時代考証をするだけの資料もありません。
(左)S型前幕です。都市高速は緑字です。 (右)S型横幕です。色分け初期の路線車の横幕と同じく、行先番号が抜き文字になっていません。 | ||
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コスモス号 ・ 飯塚〜直方〜小倉特急 | ||
飯塚から直方を経由し、小倉を結んでいた伝統ある優等系統です。 筑豊と北九州を結ぶ点ではJRと競合関係にあった路線です。
コスモス号は、同系統の速達便。 飯塚市内のほか、直方の中心部に立ち寄らず国道200号線をそのまま快走します。 朝の片道のみしか運行されていなかった時期が長かったのですが、2007年頃に夕方の下りも復活していた時期があります。
○2011年春に直方〜飯塚間とコスモス号が廃止され、直方〜小倉特急となってしまいました。
(左)高速道路を経由しない特急系統のため、種別は深緑色です。 最初から「特急」で刷り上がっているパターンです。 | ||
(右)以前の種別は「高速」を、「特急」に手書きで修正したパターンです。
北九州道路が都市高速(自動車専用道路)に変わり、高速道路を通行しなくなったことから、「特急」の種別に代わりました。 写真では見にくいですが、よく見ると下に高速の文字がウッスラ見えます。手書きの特急文字!職人技に拍手です。 | ||
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冷水特急 (飯塚〜冷水バイパス〜久留米) | ||
西鉄の地方都市連絡特急の一つ、久留米と飯塚を冷水(みやみず)経由で結んでいた、通称「冷水特急」です。2003年3月末で廃止されています。
西鉄の中では、いわばB級の特急路線だったレアさの上に、コマメに沿線をまわる独特の風情や 山間部を爆走する爽快さもあいまり、バスファンの中では非常に人気の高い路線だったように感じます。 また、久留米持ちの運用については「させぼ」落としの3列シート車に乗れたのも魅力でした。
青文字の「冷水バイパス」。懐かしさ思いがこみ上げる、念願の幕を手にすることが出来ました。 |
筑豊特急&急行。 本数が多い割りに景色も良好で、試乗や小旅行には最適です。
また、春夏秋冬、昼と夜、晴天時と悪天候時で、車窓が一変・・!
筆者としては何度乗っても飽きが来ないオススメ路線です。 | |
できます。 |
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・・余談ですが、地下鉄七隈線が開業する以前には、「飯塚〜福岡大学入試臨時特急」なるものが運行されており、
S型高速車が城南区七隈キャンパスまで走ってきていました(さすがに方向幕はなく、白幕でしたが・・)。
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