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北海道中央バス(2)空知・上川・留萌編

(含む 空知中央バス)

 本社・小樽市。「中央バス」の略称で知られる道内最大手のバス会社。戦時統合で北海道中央乗合自動車が成立した会社。
 かつて、空知地方にあるバスターミナルは生活路線の拠点だった。国鉄にも並行する路線が多数あったが、当時は特急・急行・貨物列車が主体だったため、生活路線を担う中央バスは今では考えられないほどの高頻度に運行しており、炭坑の繁栄と並行していた。その当時に建てられたターミナルも多い。現在は、炭坑の閉山、ターミナル建物の老朽化、路線網の縮小、利用者減少によりターミナルの数は減少している。

 空知中央バスは分離子会社として北空知バスが1990年に設立、2004年に現社名に改称された。



砂川ターミナルSunagawa Terminal すながわターミナル
■所在地:北海道砂川市西二条北3丁目
※2009年3月31日廃止
 砂川駅から離れた位置にあった。国道を隔てた市街地にあるのだが、初めてでは判りづらかった。かつて室内は窓口と券売機、待合室には菓子店が、プラットホームへの出口には改札ラッチがあったが、末期は使われていなかった。
 ここから札幌方面への高速バスの他、上歌交番前ゆき、上砂川・歌志内経由赤平昭和ゆき、上砂川ゆきが出ている。この3線はそれぞれ歌志内線、函館本線上砂川支線の代替となるのだが、実際には廃止以前から中央バスが頻繁にバスを運行しており、既存バス路線が廃止線を吸収する形になった。また運炭線だった2線は貨物の附帯で旅客を行っていたに過ぎなかった。
 2003年3月、ジェイ・アール北海道バス石狩線(砂川〜花月市街〜滝川)の廃止で、中央バスにて代替運行されることになり、こちらにも発着することになった。


滝川ターミナルTakikawa Terminal たきかわターミナル
■所在地:北海道滝川市栄町4丁目
■発券状況:乗車券(券売機)、高速バス乗車券、回数券、定期券。
■設備:自販機、トイレ。
 JR滝川駅北側にあるターミナル。独立しているが、事実上の駅前ターミナルである。現在のターミナルは1988年に移転・新築したもの。なお、旧ターミナル跡地のバス停は、ターミナル廃止後しばらくは「元ターミナル」という停留所名だった。このターミナルは、古くは滝川地方営業部、現在は空知事業部が置かれている、空知地区の拠点としての機能がある。かつて数多く設置された空知地区のターミナルで、拠点として残されたターミナルでもある。


妹背牛もせうし Moseushi
■所在地:北海道雨竜郡妹背牛町
■発券状況:なし。
 旧・妹背牛ターミナル。妹背牛町の中心街にあるターミナルだった。現在は窓口も閉鎖されて、バスも廻りこみよる発着をしておらず、停留所名も「妹背牛」となっているが、ターミナル窓口閉鎖後も長らく車内放送では引き続き「妹背牛ターミナル」と放送していた。北竜線と滝深線の2路線が発着するが、深川方面は向かいのポールに発着する。


深川ターミナルFukagawa Terminal ふかがわターミナル
■所在地:北海道深川市5条8丁目
※2007年7月1日廃止
 深川駅から南に歩いた場所にあった。1965年10月に建てられたターミナルの外観はかなり古めかしく「中央バス」の「央」の字が欠けていた。それでも、堂々たる姿は往時の繁栄の象徴かも知れない。2階以上はかつて車掌の女子寮であり、路線網の規模を窺わせる。その他に飲食店のテナントが地下にあり、ターミナル閉鎖以後も使われていたが、ターミナル建物の撤去に伴い閉店している。閉鎖後のターミナル機能は「深川市立病院」バス停に移動した。
 末期は中央バスの他に分離子会社である空知中央バスのターミナルのため、乗車券はこの深川ターミナルに限り、無地紋になっていた。2007年7月閉鎖。


旭川ターミナルAsahikawa Terminal あさひかわターミナル
■所在地:北海道旭川市1条7丁目
■発券状況:乗車券(券売機)、高速バス乗車券、回数券、定期券。
■他社乗り入れ会社:ジェイ・アール北海道バス、道北バス。
■設備:自販機、トイレ。
 道内2番目の都市にあるターミナル、と言いたいが旭川市には本社を持つバス会社が2社あり、その2社の乗り場とは別に独立したターミナルを持つ。もともとは旭川〜札幌を結ぶ特急バスの発着場、それが高速バスに発展した「高速あさひかわ号」を中心に、「高速えんがる号」「高速流氷もんべつ号」も発着する。また、ジェイ・アール北海道バス、道北バスの高速バス参入により、このターミナルに両社のバスも乗り入れるようになった。
 その他にも一般路線が2路線発着しており、一つは深川市立病院を結ぶ深旭線、もう一つは未開業のまま廃線となった国鉄芦別線跡に沿って芦別まで運行する芦旭線がある。


留萌ターミナルRumoi Terminal るもいターミナル
■所在地:北海道留萌市栄町2丁目
■発券状況:高速バスるもい号乗車券・回数券、日本海るもい号乗車券。
■設備:自販機、トイレ。
 現在では唯一となった、中央バス単独の都市間バス専用ターミナルである。場所は留萌駅前の通りにある。斜め向かいに沿岸バス駅前待合所があり、乗り換えも容易である。ターミナルが都市間バスに特化しているため、バスは比較的頻発しているが、発車時以外はあまり人気がない。なお、乗車券は発券できる区間に限りがあるため、一部の区間では 発行できないことがある。


三笠ターミナルMikasa Terminal みかさターミナル
■所在地:北海道三笠市幸町
※2006年11月30日廃止
 鉄道無き三笠市の代表駅だった。この三笠ターミナルは他のターミナルと違い、JR駅から(廃止された三笠駅からも)全く離れていて、ターミナル前には三笠市役所があり、市街地のターミナルに相応しい建物だった。旧炭坑街にかなりレトロな外観は市役所と共に斜陽化した街のシンボルにも見えた。1961年11月に落成、中央バスでは最も古いターミナルだった。2005年11月末で無人化、その後待合室のみ使われていたが、2006年11月に閉鎖、後に解体された。ターミナル機能は三笠市民会館前に移動している。
 なお、1987年まで幌内線もあったが、三笠駅は市街地から離れており、もともとが運炭線のために旅客輸送は付帯に過ぎなかった。


赤平ターミナルAkabira Terminal あかびらターミナル
■所在地:北海道赤平市錦町
※2008年12月廃止
 赤平駅正面から歩いて市街地寄りにあった。こちらのターミナルには売店もあり、人も多く賑わっている。バスは幹線である滝芦線(滝川ターミナル〜芦別)、歌志内、上砂川を経由して砂川市立病院、滝川ターミナルへ向かう歌志内線があり、この2路線に高速ふらの号(札幌〜富良野)が加わり、主な系統をなしている。なお、2008年12月でこのターミナルの営業を終えて、バスは赤平駅前に発着となる。


芦別ターミナルAshibetsu Terminal あしべつターミナル
■所在地:北海道芦別市北1条西1丁目
※2008年4月1日廃止
 芦別市の中心街にあった。炭坑のあった街ということもあるが、商店街はシャッターの降りた店が多く、市街地の空洞化を感じずにはいられない。その商店街に軒を連ねているターミナルだった。路線は札幌への高速バスの他、一般路線の主力である滝芦線(滝川〜芦別)と、旭川を結ぶ旭芦線がある。なお、以前はこのターミナルからさらに、富良野へ路線を伸ばしていたが、現在では「高速ふらの号」のみの運行となっている。かつて三井芦別鉄道が旅客営業もしていた頼城への頼城線はターミナル閉鎖と同時に廃止、芦別市受託の空知交通に移管された。


長沼ターミナル(長沼ふれあいターミナル) Naganuma Terminal ながぬまターミナル
■所在地:北海道夕張郡長沼町中央南1丁目1番5号
 長沼町の中心街にある。長沼町は農村地帯でありながらも、札幌市への通勤圏であり、町はそれなりに賑やかである。しかし、このターミナルは札幌よりも岩見沢方面への路線が主である。過去には、札幌への特急バスもあったものの、札幌方面へはほとんどは国鉄バスであり、空知地方南部と長沼町内路線の拠点として、設置されたのだろう。しかし、現在の中央バスの路線は「長岩線」のみであり、朝2本、昼1本、夕2本の5往復のみである。
 現在、ターミナルは長沼町に譲渡されており、古い建物ながらリニューアルされているため、古さを感じさせない。窓口はあるもの長沼町営バスの定期・回数券に限られる。ただし、案内放送は中央バス・町営バスの発車時に行われており、バス全盛期の面影を残している。
 なお、東側にジェイ・アール北海道バス「役場前」停留所があり、西側にかつての「中央長沼駅」があり、このターミナルはその中間に位置する。


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