このページは、2019年3月に保存されたアーカイブです。最新の内容ではない場合がありますのでご注意ください


関東地方
首都圏から観光地へのアクセスとして、大手私鉄がバス路線を展開した路線・駅が多いのが特徴。鉄道駅転用は少ない。規模の大きい観光地のバス駅は不慣れな観光客をバスへサポートしたり、バスから降りてくる客を案内したりと、木目細かなサービスの拠点ともなっていた。

箱根登山バス


神奈川中央交通

金目駅Kaname Station かなめえき
■所在地:神奈川県平塚市南金目
 1957年10月に平塚市に編入された金目村にあった。現在も村役場があった名残として、金目公民館に平塚市役所の市民窓口センターがある。他にJA金目支所や、平塚西郵便局(旧 金目郵便局)は最近まで集配業務を行っていたなど、比較的大きい集落である。
 その金目集落にあった駅。待合室の奥には事務室らしく部分も残っており、いつまで窓口業務が行われていたは不明だが、最近まで駅舎が残されていた。現在はひさしのみであるが、停留所名にその面影を残す。(1993年撮影)。


豊田本郷駅Toyoda Hongo Station とよだほんごうえき
■所在地:神奈川県平塚市豊田本郷
 かつて豊田村だった豊田地区にあった。豊田村は1956年4月に大野町に編入され、同年9月には平塚市に編入されている。この駅はややカーブかかった所にあり、分岐した路線にあったようにも見える。撮影時には待合室だけだったが、改札用ラッチが残っており、窓口業務があったころが偲ばれる。ここも金目駅同様、現在は撤去されひさしのみに改築されて、停留所名にその面影を残す。(1993年撮影)

関東鉄道・関鉄グリーンバス

鹿島バスターミナルKashima Bus-terminal かしまバスターミナル
■所在地:茨城県鹿嶋市宮中
■他社乗り入れ会社:京成電鉄、ジェイアールバス関東
※2009年7月廃止
 鉄道開業の遅かった鹿嶋市はこちらが市街地にある。以前は売店もあった建物は営業所と併設、敷地内には車庫もあった。背景の森は鹿島神宮の鎮守の森。神宮にもこちらが近い。2006年12月で営業所機能は潮来営業所へ移転し、ターミナルとしてのみ使われていたが、2007年に建物は解体。しばらくは名称だけ「鹿島バスターミナル」を使っていたが、2009年7月に一般路線を「鹿嶋宮中」に改称・移転、高速バスを「鹿島神宮」に改称して道路上に移設したため、停留所としても廃止された。

関東鉄道・関鉄パープルバス

筑波山口(つくば中央営業所つくば北車庫、高速バス・筑波山) Tsukubasanguchi つくばさんぐち
■所在地:茨城県つくば市沼田
■発券状況:回数券、定期券。
■設備:飲料水自販機、トイレ。
 もとは1987年3月に廃止された、筑波鉄道筑波駅。旧筑波町の玄関駅のように感じるが、旧筑波町の玄関駅は常陸北条駅だった。筑波鉄道廃止後は関東鉄道バス筑波営業所になり、機構改正でつくば北営業所に改称、再度の改正でつくば中央営業所つくば北車庫に格下げられている。この裏手にある筑波鉄道の線路敷は自転車道になり、ホーム跡は休憩用のベンチになっているが、特に筑波鉄道に関する説明看板はない。
 2005年8月開業の首都圏新都市鉄道(TX・つくばエクスプレス)の、つくばセンターに併設される駅が「つくば駅」となり、こちらの筑波駅は高速バス(現在廃止)同様「筑波山」に改称、後に筑波山神社と紛らわしいことから「筑波山口」に再改称された。時代の流れとは言え、筑波鉄道の面影がまた一つ消えていく。

関東自動車

上三川車庫Kaminokawa-syako かみのかわしゃこ
■所在地:栃木県河内郡上三川町上三川
 上三川町の中心にあり、車庫ではあるが車両配置はない。石橋駅と真岡駅を結ぶ路線の間にある。駅ではないのだが、車庫の建物といい、年代を感じる待合室とその中の窓口(現在閉鎖)に駅らしさを感じた。車庫上の参画看板に町の玄関としての風格すら感じる。反射しているのだが「関東バス 上三川車庫」と描かれている。

東武バス日光

中禅寺温泉駅Chuzenji-onsen ちゅうぜんじおんせん
■所在地:栃木県日光市中宮祠
■発券状況:バス乗車券(券売機)、回数券、特殊回数券、定期券。
■設備:待合室、飲料水自販機、トイレ。
■旧称:中宮祠(ちゅうぐうし)
 もとの日光営業所中禅寺出張所。当初は中宮祠駅として開業。窓口機能と乗務員休憩所を残して現在に至る。いろは坂の分岐する交差点の中禅寺湖畔にある駅。上り線から入ってきたバスは交差点を通ることなくこの駅に入る。日光観光の拠点らしくこの駅発着のバスも多い。現在は乗車券はバスのみで窓口はあるが券売機だけである。以前はこの駅から浅草まで東武特急券や乗継乗車券が発売されていたのだろうか。


日光湯元温泉駅Nikkoyumoto-onsen にっこうゆもとおんせん
■所在地:栃木県日光市湯元
■発券状況:奥日光パークロッジ深山にて乗車券(軟券・記念券タイプ)
■設備:待合室、トイレ、スタンプ。
 駅舎は現在無人だが「駅」の看板を掲げており、待合室とスタンプが残っている。乗車券は駅舎裏手にあるホテルで発売している。そのホテルは簡易郵便局も兼ねていた。以前はここから冬季を除いて、鎌田、沼田方面、さらには上毛高原駅まで路線があった。

関越交通

四万温泉待合所Shima-onsen しまおんせん
■所在地:群馬県吾妻郡中之条町四万
 旧東武バス四万温泉駅。上州三名湯に数えられる四万温泉は、老舗旅館が多く歓楽よりも 湯治場の雰囲気が残る。東武時代は駅員配置駅として、国鉄連絡乗車券を発売していたが 吾妻観光自動車(2002年10月に関越交通へ吸収合併)に移管された現在は待合室だけに立て替えられた。よく手入れされた待合所には、 「バスターミナル BUS STATION」の看板がある。川を隔てた 四万温泉案内図 には「東武四万駅」の表記が残る。


沼田駅前(沼田営業所) Numata-ekimae ぬまたえきまえ
■所在地:群馬県沼田市清水町
■発券状況:常備乗車券(軟券・定期券より一回り小さいサイズ、全て大人券)沼田駅→老神温泉1,250円、沼田駅→吹割の滝1,400円、上毛高原駅→鳩待峠バス待合所2,450円、沼田駅→鳩待峠バス待合所2,200円、沼田駅⇔大清水(往復券・東武地紋)3,500円、たんばらラベンダー号乗車券大人1,000円、小児500円(無地紋)、バスカード(紙券の回数券はなし)、定期券。
■設備:飲料水自販機。
 旧東武バス沼田営業所。尾瀬への玄関口として、関越交通に完全に移管された現在でも、発着時にはかなりの賑わいを見せる。2003年3月に沼田駅前再開発の為に写真の建物は解体されている。



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