このページは、2019年3月に保存されたアーカイブです。最新の内容ではない場合がありますのでご注意ください

マラハット号乗車記 The Marahat(Dayliner)

5/23
いよいよ鉄道の旅スタート!!


最初はVIA鉄道マラハット号(The Malahat)の旅です。


 ビクトリアのVIA鉄道駅から出発です。かなり小じんまりした駅ですが、列車が来る時間になると係員がやってきて駅舎(小屋?)の中でチケットの発券などが行われます。
 これから乗る列車は北米では珍しいディーゼルカーで、北米にはこの車輌のファンが多いそうです。
 車内は日本の列車と似ています。座席の間隔が非常に広くグリーン車並です。
 出発です!海外の列車は台湾以外乗ったこと無いので胸が高鳴ります。
 ビクトリア駅からしばらくは歩道の側を列車が走るためにしばらくは徐行して進みます。
(左の動画をクリックして下さい)
 しばらくはビクトリア近郊の住宅地を走ります。
 次第にスピードに乗ってきて、70km/hくらいは出します。日本のローカル線並です。
 時々入り江が見えました。
 今度は山の中をしばらく進むようになります。
 途中には小さくて目立たない停留所があったそうですが乗客が居ないと通過してしまいます。注意して見ていても見落としてしまいました。
 ようやく停車した駅は「Langford」です。日本の無人駅のようですが、プラットホームはありません。車輌の低いステップから乗り込む形になります。
 途中駅からの発車なので、先ほどよりも良い加速を見せました。こんなマイナーな列車の車窓(動画)を撮った日本人は私が初めてかもしれません。
 マラハット号に乗った気分になって再生して見てください。
 Langfordを出ると再び森林の中を走り、カーブが連続します。まるで台湾の阿里山森林鉄道を思わせましたが、突然車窓が開けると高い鉄橋を渡りました。眼下には渓谷が見えました。
 山の上を走り続けて、今度は下り勾配になります。
 勾配を下ると湖が見えました。ここには写っていませんが、ボートやカヌーが沢山浮かんでいました。
 町に入ると工場も目にします。その中には貨車の姿があったので、マラハット号以外に貨物列車が走っているようです。
 列車を見かけたら手を振るのがバンクーバー島の人々の習慣です。いいですね!
 「Duncan」駅に到着。この路線では比較的大きい町で、トーテムポールが名物になっているようです。
 Duncanを出ると牧草地が広がってきます。まるで北海道を彷彿とさせます。
 山の頂には残雪が見えました。
 「Chemainus」駅からはベビーカーを押した女性が乗って来ましたが、車掌さんはベビーカーを運び入れてあげていました。
 車窓には牛が!本当に北海道のようですね!!
 町が近づくと小規模なショッピングセンターやガソリンスタンドが見られるのは日本の地方と似ていますね。
 途中の名も無い停留所から引率の先生と共に沢山の子供が乗ってきました。遠足でしょうか??
 「Ladysmith」という停留所でその子供たちは降りていきました。列車から降りるときに皆で歌を唄っていたのが印象的です。
 Ladysmithの近くにあるこの橋ではバンジージャンプが行われていました。カナダはアウトドアで遊ぶ所多くて羨ましい環境です。
 たんぽぽの花が広がっているだけですが、何とも爽やかな景色ですね。
 主要駅「Nanaimo(ナナイモ=七芋??)」に到着。駅舎が壊れているではありませんか!!大丈夫なのか!!
 ご安心下さい!反対側ではきれいな女性たちが軽食を用意して列車を待っていました。
 ここで列車も15分ほど小休止。ビクトリアを出てから117km走っているので2時間半も乗っていました。終点のコートニーまでは、まだ半分なので続けて乗車するなら外へ出て深呼吸しましょう。
 ここからは目だって大きな街は無くなりますし、進行方向左側の車窓も単調になりがちです。
 「Parksville」駅では何人かの乗客が降りていきました。大きな公園があるようです。
 ここから西側へ分岐していく線路がありました。SL用の給水塔があったので以前には観光列車でも走っていたのでしょうか?廃線のようでも線路は残っているので、鉄道ファンなら興味深々です。
 ここからはひたすら森林が続きます。進行方向右側は海が見えました。
 ビクトリアから4時間半あまり、列車はようやく終着駅のコートニー(Courtenay)へ着きました。
 駅では出迎えの人で溢れかえっていました。お互い抱き合ったりキスをしたりと欧米流です。
 コートニーは小さな町ですが、コーモックスバレーと言う観光地の入口の駅です。
 この先に線路はありません。完全に終着の駅なのです。
 この路線はバンクーバー島内だけの独立した路線と思いきや、途中の港町「Nanaimo(ナナイモ)」で支線が分岐しており、バンクーバーとの連絡船の桟橋と繋がっているようです(Google Earthで確認)。
 小休止の後、列車は再びねぐらのあるビクトリアへ向けて折り返していきます。
 私も途中のナナイモまで乗車しますが、今度は反対側の車窓を楽しみましょう。
 今度は別の車輌に乗ってみました。こちらの方が内装がリニューアルされているようで、トイレも車椅子対応に改造されていました。
 やはりマラハット号の車窓は東側が良いそうです。


 2時間ほどでナナイモへ戻ってきました。きれいな町の中を走ります。
 ナナイモに到着してマラハット号の旅はおしまいです。
 最後に列車を見届けました。日本の旧型気動車にも似たRDC独特の顔立ちと警笛が寂しげです。


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