このページは、2019年3月に保存されたアーカイブです。最新の内容ではない場合がありますのでご注意ください

長い列車の旅が始まります

5/26
再びカナディアン号へ


 清清しい朝でした。
 泊まったYHはカナディアンロッキーに相応しい山小屋風でした。
 YHの裏は北海道の大雪山付近を思わせます。
 3日間共に行動したレンタカーの「シボレー・インパラ」ともお別れ。
 まるで日本車のように完成度が高く、燃費も10km/L以上でした。そこそこのパワーがあり、取り回しもよく海外初ドライブでも安心して運転出来ました。
 クルマ好きとしては細かい所まで見たいところですが、時間も迫っていたので簡単に撮影して返却しました。

何となくトヨタ車っぽく見えてしまいますね。
インパラと言えば往年の大きな車体のモデルをイメージしてしまいます。

リアビューも随分おとなしく見えます。この方がシンプルで現代の人にはウケが良いのでしょうね。

エンジンは横置きのV6 3500cc。パワーは適度にあるのでロッキーの山越えも楽でした。

スイッチ類がコンパクトにまとめられた運転席まわり。カナダ仕様なのでメーターはkm表示です。
 レンタカー屋のおっちゃんに「Nice car!」と言い残してインパラ号を返却し、駅へ向かうと列車が遅れているとの事。そして駅員が「あと1時間半はかかるから近くのホテルでランチでもとってきて下さい」とバウチャー券を渡されました。
 俺は2番目に豪華な1人用個室寝台を予約しておいたので待遇が良かったのでしょう。
 そのホテルを見つけ、レストランに入るとキレイなお姉さんが「お客様の券ですと、こちらのメニューから選んで頂けます」のような意味の事を説明してきたので、チキンの盛り合わせをオーダーしました。正直言うと食べ難かったし店内の客も白人のセレブばかりで、バックパッカーの俺としては少々肩身が狭かったのですがウェイターのお姉ちゃんが「美味しいですか?」と笑顔で問いかけてくれたりと、接客が嬉しかったのでチップをC$5も置いてしまいました。
 しばらく列車が来る気配が無いので駅を散策して過ごしました。北米でよく目にするこの貨車には何が積んであるのでしょう?
 中身は自動車でした(かすかに透けて見える)。デトロイト辺りから全米(全世界)へ向けて、この貨車で運ばれていくのです。
 日本で走っているアメ車も一度はこのような貨車に積まれて長い鉄路の上を移動した事でしょう。
 予想よりも早く列車が到着しました。
 これから3日間過ごす1人用個室の様子です。豪華な内装ではないですが、快適に過ごす事が出来ます。
 乗車するとすぐにウェルカムドリンク(シャンパン)が振る舞われました。嬉しいですね。
 この壮大な景色ともお別れです。澄み切った空気は都会で働いて汚れちまった俺をリフレッシュしてくれました。
 そして列車はロッキー山脈を駆け下りてゆきます。バンクーバーからの登りは時間がかかったけれど、下山はあっという間です。
 とうとうロッキー山脈が遠くに見えるようになってしまいました。まるで下界に降りてしまったようです。
 下界・・・じゃなかった、平地に入ると時々小さな町を見かけます。あとはひたすら草原地帯を駆けるのみ・・・
 19時頃になってエドモントン駅に到着。ここで機関車の給油のために1時間ほど停車します。
駅のすぐ近くには空港があり、飛行機が頻繁にやってきます  列車の中で缶詰では飽きるので駅を降りて散策してみましょう。そして上を見上げると・・・
 再びトロントへ向けて列車が動き出しました。
 簡単には乗れない大陸横断鉄道のカナディアン号。その雰囲気だけでも味わう為に動画をクリックして下さい。車内放送も流れて旅気分が味わえるはずです。 
 車窓は北海道らしくなってきました。道東の釧網本線を彷彿させます。
 車内にはシャワー室もあるのが嬉しいですね。
 ここが食堂車・・・ではなくロビーカー。フリースペースで持参した弁当を食べてもよし、仲間とお喋りしてもよし、時おりビンゴ大会なんかも行われるそうです。


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