このページは、2019年3月に保存されたアーカイブです。最新の内容ではない場合がありますのでご注意ください



青いロマンスカー「MSE」が持つ休日の顔とは?

−休日の「メトロはこね」 MSEの「観光特急」としての顔を見る−



TAKA  2008年03月17日



 小田急電鉄のロマンスカーMSEの東京メトロ乗り入れに関しては、私のサイト「TAKAの交通論の部屋」でも色々と取り上げている話題ですが、近年増えてきた「ブレークスルー的新規運行経路開業」の話題の中でも、驚きを呼んだ話題で有ると共に「ロマンスカー」が話題のネタで有る為、非常に注目を集めた話題です。
 今までは新宿〜箱根間がメインルートで有ったロマンスカーに「東京メトロ乗り入れ」という新ルートを築いたという話題性に加えて、その為に投入された60000形MSEは好評の50000形VSEに引き続いての建築家の岡部憲明氏の設計による斬新なデザインと、「バーミリオンオレンジ」がイメージカラーで有ったロマンスカーで始めて青系の「フェルメールブルー」をメインカラーに採用して「青いロマンスカー」として、今までに無い個性を出したロマンスカーであり、その注目度は抜群です。
 しかも休日の北千住〜箱根湯本間を結ぶ観光特急としての「メトロはこね」と、平日の北千住・大手町〜唐木田・本厚木を結ぶ通勤特急としての「メトロホームウェイ」という、二つの顔を持った「リバーシブル」のロマンスカーです。過去に30000形EXEでイマイチ上手く行かなかったリバーシブル作戦ですが、果たして今回は「特に観光輸送で上手く行くのか?」という興味を含めて見るべき点は多数有ると思います。

 今回開業初日の3月15日は、早朝から成城学園前の駅前で仕事がありその後は時間を造る事が出来た為、仕事の合間で成城学園前でのMSE出発式を見た後、祖師ヶ谷大蔵で下り一番列車の撮影・松戸でのMSEラッピングバス撮影・大手町のロマンスカーカフェ見学など、興味の有る関連施設を見て廻りました。
 本来は翌日の3月16日のメトロはこね21号・22号で「ロマンスカーMSEの試乗」の予定でチケットを押さえて居たのですが、大手町駅で特急券売機で空席状況を調べると「15日のメトロはこね23号△・メトロはこね24号○」と出て居たので、予定変更で15日のメトロはこね23号・メトロはこね24号で箱根湯本を往復して、「ロマンスカーMSEの地下鉄乗り入れはどんな感じか?」見てみる事にしました。ロマンスカーMSEの試乗記をご照覧頂ければ幸いです。

 * * * * * * * * * * * * * * *

 (1) 3月15日 メトロはこね23号 大手町14:59⇒箱根湯本16:54 試乗記

 大手町のロマンスカーカフェに寄ったあと、16日の特急券の変更を掛けてメトロはこね23号のチケットを購入して、大手町駅千代田線ホームに降りたのは、列車到着の約10分前でした。ホームは基本的には普通と変わらない様子でしたが、それでも何人かカメラを持った「如何にも」という人がいます。北千住ではMSEを見る人が多数集まっていて混雑して居ましたので、空いている中間駅の大手町を狙った人が多かったのかもしれません。
 私が入手したメトロはこね23号の座席は2号車で前の方です。その為ホームの端から端まで約200m歩く事になりました。乗車口にはホームにはメトロのジャンパーを着た(パートと見える)女性と腕章をしたスーツ姿の人が立っています。地下鉄線内において「メトロはこね」は、区間乗車は出来ず下り列車は乗車だけの為も有り、開くドアが限定されています。その様な事も有り管理の為に人を立たせているのでしょうが、駅員で無い女性を立たせているのには驚きました。
 暫くすると、独特のミュージックホーンの音がしてロマンスカーMSEが入線してきます。地上で見ると「フェルメールブルー」は「チョット薄い色かな?」と感じますが、少し暗い地下では丁度良い明るさの感じとなります。停車してドアが開くと早速乗車します。停車時間は約1分半位で、時間調整を兼ねれば丁度良いぐらいの停車時間と感じました。

  
左:大手町駅に入線するロマンスカーMSE  右:ロマンスカーMSEへの乗車風景

  
左:霞ヶ関駅に入線するロマンスカーMSEを運転席から見る  右:地下鉄駅を通過するのをクロスシートから見るのはチョット変?

 車内に入り取り合えず座席に荷物を置いた後、ジックリ車内を見てみます。車内はVSEに似て木目調のプリントを多用している感じです。座席の背面が木目で座席のモケットも落ち着いた色で床のジュータンも濃色で出入口の妻面も木目調と黒で落ち着いた仕上がりです。それに対して天井はVSEと似て白く大きなボールト天井となっていて、荷棚が金属製でメタリックな感じとなっていてアクセント照明としてLEDが埋め込まれています。「明るさ」「濃淡のアクセント」を意識したのでしょうが、地下鉄線内ではチョット天井が明るすぎる感じがします。天井は白く大きなボールト天井を間接照明で照らす形ですが、間接照明の明度を地下鉄線内・夜間と地上の昼間で調整出来るようにしていれば良かったかもしれません。
 車内を見ながら座席に座ると、車窓には比較的低速で地下鉄の駅を通過する姿が目に入ります。「地下鉄線内で通過をする」という事自体は珍しくは有りませんが、「特急車両で通過をする」というのは又別の感じです。ホームの乗客も此方を注目して居ますが、中から外を見るのも何か優越感を感じて良い感じがします。

  
左:暗い地下鉄線内でも映えるMSEの車内デザイン  右:試乗客が多いのか?町田でかなりの乗客が降車

  
左:乗車客が6割程度になった車内には大きなバックを持った観光客が多い?  右:小田原での後4両の分割風景

 大手町を出た後、霞ヶ関・表参道で乗客を拾い、ほぼ満席の状態で小田急線内に入ります。代々木上原で運転停車をした後小田急線内に入りますが、前の急行に頭を押さえられている感じで複々線内に入っても低速走行が続きます。この日は「メトロはこね」は少々遅れ気味でしたので、その様な後追いダイヤになったのかもしれません。
 車内は運行初日と言う事も有り、如何にも「マニア」という人の姿が多く動き回っているため落ち着いた感じがしません。しかも紀念グッズを買う人等も多いと見えて、ORSの車販もナカナカ廻ってきません。仕方なく痺れを切らして後方に有る車販コーナーへ向かい生ビールとツマミを手に入れて座席に戻ります。ビールを飲みながらチョット休んで居ると表参道の次の停車駅町田に到着します。町田では3割〜4割程度の乗客が降りてしまいます。この降車客の大部分は「MSE乗り試し組」と「鉄道マニア」だった様です。アルコールも廻ってきて少し車内が落ち着いてきたので、此処で少し休憩する事にします。
 少しお休みして目が覚めたのは酒匂川を渡った頃でした。其処で再び車内を見てみると乗車率は約6割に落ち着いた反面、大きな荷物を持ったり座席を向かい合わせにして座ったりするグループ客・旅行客が多く残った感じがします。町田で乗客が殆ど居なかった事から考えれば、これらのグループ旅行客は東京メトロ線内から利用していた可能性が高いといえます。この様な乗客がいる事自体、「MSEのメトロ乗り入れ」の狙いは見事当りだった事を示しています。
 小田原でも残りの乗客の3分の1程度が降りますが、意外に乗客は残った感じです。只箱根登山線内が20m7両編成までしか入れない為、此処で4両切り放します。だから小田原までの乗客は予約段階で後ろの4両に廻して居たのかも知れません。此処からはラストスパート箱根登山線を箱根湯本を目指して走ります。

  
左:デザイン・座り心地が良く考えられているMSE座席  右:車内のトイレも完全バリアフリー対応

  
左:箱根湯本駅は「青いロマンスカーMSE」の飾りが多い?  右:箱根湯本駅に到着したロマンスカーMSE

 箱根登山線内では車内が落ち着いたので、車内設備を見て廻る事にします。座席は基本的にはVSEの座席と似た感じですが、テーブルが袖に収納されているなど変わっている点も有ります。座席に関して個人的好みをいえば「もう少しフワフワした座席が好み」といえますが此れは我慢しましょう。只テーブルを座席背面⇒座席袖に移した為、座席の背面が空いてしまった感じがします。それと「何に使うか分からない紐らしき物」が座席の収納ポケットの脇にありましたが、独立したジュースホルダーが見当たりませんでした。飲み物を飲むのにテーブルをわざわざ出すのは少々しんどいので、独立したジュースホルダーは後付けで良いので是非付けて欲しいと感じました。
 又車内にはバリアフリー設備が充実しています。車椅子様の座席も普通の特急より広めに作られていますし、完全バリアフリー対応のトイレも完備されています。その点からも最新車両と言う事も有り「ユニバーサルデザイン」という点では合格です。この様な点に配慮する事も最新車両では重要な点だといえます。
 箱根湯本に到着して、降車して折返しのMSEに乗って北千住を目指す為に一度改札を出て再度入場します。箱根湯本の駅は現在 改装工事中 ですが、駅のホームの中はMSE関連の飾り付けが色々な所でされていて、「フェルメールブルー」一色に染まっています。前回のMSE登場時にはバーミリオンオレンジのVSE関連の装飾が一杯されていましたが、今回はMSEです。箱根に取ってはロマンスカーは「お客を運んで着てくれる重要な列車」ですから、宣伝に力が入るのは有る意味当然かもしれません。
 そしてMSE先頭車の廻りは記念撮影をする人達で大根雑をしています。取り合えず先頭車両の写真を撮った後、帰りの電車に備えてOXの駅売店で飲み物とお菓子を買った後ホームで車内整備が終わるのを待つ事にします。しかし箱根湯本駅の乗客にはロマンスカー利用客が多いのですから(今は駅改装工事中で構内店舗が使えないが)もう少しOXの構内売店の内容を充実してくれれば、ロマンスカーの旅も充実するのだけれども・・・と感じました。


 (2) 3月15日 メトロはこね24号 箱根湯本17:05⇒北千住19:12 試乗記

 駅売店で買い物をした後今回の乗車車両で有る1号車の周辺でウロウロして居ました。MSEの写真を撮る人が多数いましたが、運転席の前では普通の観光客の女性に記念写真の相手をしている乗務員の人がいました。帽子を貸してあげて一緒に写真に収まっていましたが、やはり開業初日ですから普通の観光客でも「紀念に残る物」が欲しくなるのは有る意味当然です。其処で気軽にサービスに応じてあげる乗務員の姿を見て「サービス精神旺盛で素晴らしい」と感じました。鉄道マニアはリピーターになりませんが、観光客はリピーターになります。その様な人に好感を抱いてもらう為にサービスをするのは重要な事で有ると思います。このサービス精神を大切にして欲しいと思います。
 暫くすると車内整備が完了しドアが開き乗車可能になり、発車時間も迫っていたので早速乗車します。箱根湯本段階での乗車率は6〜7割程度でかなりの乗車客です。只土曜日の上り列車だけ有り、大荷物を持った観光客は比較的少なく、日帰り観光客が半分で残りが鉄道マニアを含めた試乗客・その他の利用客といった乗客構成でした。

  
左:運行初日はサービス充実?乗客と記念写真を撮る運転手  右:箱根湯本でのMSEへの乗車風景

  
左:運転席は黒基調で落ち着いた感じ?  右:小田原駅でのMSE乗車風景

 今回乗ったのは上り列車の最後尾である1号車でした。直ぐ近くに運転席が有るので、チョット様子を見てみました。前面は流線形で窓ガラスに傾斜を付けて有るのに加えて、運転席にしては珍しく黒基調のカラーリングを採用しているため、車内の照明の映り込み対策は取られている感じです。ロマンスカーに取っては「展望席」まで行かなくても「前面展望」は大切な要素です。しかも「地下鉄線内でも前が見える」という事は、今までにない体験ですから、新鮮なイメージを普通の利用者にも与えるでしょう。そういう点からも前面展望を確保しようとするデザインでの努力は評価して良いと思います。
 小田原では、前に4両増結した上でドアが開きます。この時前の車両への併結の時に、立っていた私がよろける位のかなり大きい衝撃が有りました。確かに鉄道車両の連結は「一番ソフトな衝突」という人も居ますが、ロマンスカーの場合は輸送力の最大化のために30000形EXEで分割併合は日常的に行われています。ですからその経験を生かして、乗り心地を重視してもう少しソフトに併結をして欲しい物です。

  
左:小田原駅でMSEと並ぶロマンスカーのもう一つの顔VSE  右:乗車率8割強のMSE車内 @小田原〜町田間

 小田原では、多少の乗客があり乗車率は8割強になります。前の車両は分かりませんが、ロマンスカーの主要目的地「新宿」に向かわない列車とマイナスと東京メトロ乗り入れ初日の「初物列車」というプラスを合わせて考えれば、それなりに成績の良い乗車率で有るといえます。小田原の場合このメトロはこね24号の13分前に、箱根湯本発のはこね34号が有り13分後にも小田原発のさがみ90号が有り、行き先が違うといえども特急の頻度が多い時間帯です。その時間帯でこの乗車率ならナカナカ良い成績でしょう。
 小田原での停車中、向かいのホームに箱根湯本行きのVSEが停車していました。今やVSEとMSEはロマンスカーの2枚看板です。只車窓から車両を改めて見ると「観光」に特化したVSEと地下鉄乗り入れまで行う「究極の汎用型特急」であるMSEの、役割・性格の差を改めて感じました。しかし私も両方の車両に乗って、両方とも良い車両で有る事は感じています。この二枚看板が車の両輪の如く活躍する事が小田急のロマンスカーに取っては重要で有るといえます。

  
左:乗車客より降車客の方が多い? @町田での乗降風景  右:運転停車と乗務員の交代風景 @代々木上原

  
左:意外に多い? 大手町での降車風景  右:半数位の客は北千住まで乗車 @北千住での降車風景

 既に行きに車内を見ていますし、小田原〜町田間はそれなりに時間も掛かる上に、車窓は「何十回も通った所」で目新しく無くしかも夜になり日も暮れて来たので、プライベートのロマンスカー利用でお約束の「生ビール」を呑みながら少々休む事にしました。目覚めたのは町田到着チョット前、正しく絶妙な所でした。
 町田では降車客もそれなりに居たのですが、乗車客も数名/両は居た感じがしました。町田の次はメトロ線内の表参道です。という事は町田〜メトロ線内という利用も日常においてそれなりに期待出来るのかもしれません。最終的には乗降のプラスマイナスで6〜7割程度の乗車率になりました。ロマンスカーMSEが次の段階で「もう一歩の発展」をする時に、観光輸送と朝夕の通勤輸送の谷間を狙って昼寝中の車両を使い「昼間の町田・本厚木・秦野⇔霞ヶ関・大手町のビジネス需要」という物を狙う列車を造るのも一つの手かもしれません。
 代々木上原で運転停車で乗務員が東京メトロの乗務員に代わった後、再び東京メトロ千代田線に入ります。東京メトロでは運転初日だからか?車掌1名の他にサービスマネージャー(同じメトロでも車掌と制服が違った)が2名乗り、携帯の端末で確認しながら車内を見て廻っていました。初日の運転では「一部しか空かないドアの場所の案内不足で降りれずに次の駅まで連れて行かれた人がいる」と聞きます。実際車両へのステッカーを貼る等で案内するように要請する考えも有るのでしょうが、自動放送に頼り肉声での補足案内放送が不足していた様にも感じます。未だ「優等列車初日」なので、メトロの方では「優等列車運行に対するサービス・運用面」で煮詰まらない点も有るのでしょうが、やはり優等列車車内での案内等のサービスでは、ロマンスカー運行経験が長い小田急の方が「慣れていて洗練されている」と見えました。
 メトロ線内での停車駅は表参道・霞ヶ関・大手町・北千住の4駅ですが、その4駅での降車客の比率は1:0.5:3.5:5位の感じでした。思ったよりメトロ線内での利用客の足は長い感じがしました。特に大手町での降車客が多いのには驚きました。土曜日の19時頃の大手町は乗換以外に「何もない」場所です。という事は大手町での降車客は乗換需要がメインでしょう。大手町では「ロマンスカーに乗るのに新宿へ出づらい」東西線沿線などからも集客が期待出来るのかもしれません。北千住では東武・常磐両線から乗客を集め、大手町では東西線沿線から乗客を集めて、小田原・箱根へ観光客を運ぶ事が出来るのなら「万々歳」です。この様な感じで上手く集客が行ってくれる事を願いたい物です。
 今回最終的には終点の北千住まで全線乗車しましたが、最後に少々問題がありました。北千住での降車に時間が掛かった事です。「降車に時間が掛かった」というより「降車確認に時間が掛かった」感じがしました。その状況を見ていましたが、北千住でMSEは約4分停車していました。メトロ千代田線は6分ヘッドでの運転の筈です。その6分ヘッドの中に「メトロはこね」を入れているのですが、其処で4分の停車時間を北千住で掛けてしまうと、棒線の北千住では後続電車が詰まってしまいます。降車確認に時間が掛かるのであれば、2面3線で余裕の有り停車時間も稼げる綾瀬まで延長運転をする事も考える必要が有るかもしれません。

 * * * * * * * * * * * * * * *

 今回、本当はご祝儀相場でしかも最初以外は集まらないマニアが多数集まる初日を避けて、ロマンスカーMSEの東京メトロ乗り入れの状況を見に行く予定でしたが、色々な都合とチケットが入手出来たので、初日の「メトロはこね」に試乗する事になりました。
 只それでも、出発式典等があり関係者が多数乗車に加えて、発売あっという間に指定完売でマニア殺到が確実で有った1番列車に比べると、2番列車だったので未だ普通の利用状況に近い状況を見る事が出来たのかな?とは思っています。

 基本的には下り・上り共に、「メトロはこね」のメインターゲットで有る「東京北東部などから箱根に観光客を運ぶ」という狙いに沿った利用層が確実に利用してくれていた事は、非常に高く評価出来ると思います。小田急にしても「東京北東部からの新規利用客が増える」事は大きなプラスですし、東京メトロにしてみても「200円の特急料金を払って此れだけの乗客が乗ってくれる」事は大きなプラスだと思います。その点から見ると「ロマンスカーMSEの東京メトロ乗り入れは成功だ」と今の状況からは評価する事が出来ます。
 但しこの様に始めてのタイプの列車で運行初日という事も有り、特にメトロ内で未だ多少の問題は抱えてのロマンスカーMSEの東京メトロ乗り入れ開始で、東京メトロでは今後の運行について、特に駅での乗客案内と車内での案内等に課題が有るように感じました。これらのソフト面に関しては、経験が大切な部分ですから東京メトロ社内で此れから検討して経験を積んだ上で改善を図れば、時間と共に問題は解決されていく事でしょう。
 後は今の人気を「ご祝儀人気」に終わらす事無く、継続的に利用される様に努力を継続させる事が重要だと思います。そうしないと今回の「ロマンスカーMSEの東京メトロ乗り入れ」は「一発芸」で終わってしまいます。そうならない為にも、今後とも継続した努力が必要で有ると思います。
 特に今回利用して「将来の有望視場」に見えたのは大手町乗換東西線・東葉高速線沿線です。メトロはこね24号での大手町降車客の多さを見れば、東西線・東葉高速線沿線に「大手町乗換でロマンスカーMSEで箱根へ」とアピールする事は、北千住で接続する東武伊勢崎線・JR常磐線沿線にロマンスカーMSEをアピールするのと同じ位重要と感じました。
 まあ小田急電鉄・東京メトロ共に、その辺りは抜かりなく「次の一手」を考えて居ると思います。今回の「ロマンスカーMSEの東京メトロ千代田線乗り入れ」は、最初に行われたプロジェクトで有る以上失敗すると後が続きません。ですから今後とも「ブレークスルー」を根付かせる為にも、両社により一層の改善と集客への努力を積んで欲しいと感じました。




※「 鉄道業界における列車乗入がもたらす効果とは? 」トップページへ戻る

※「 TAKAの交通論の部屋 」トップページへ戻る



このページは、2019年3月に保存されたアーカイブです。最新の内容ではない場合がありますのでご注意ください