このページは、2019年3月に保存されたアーカイブです。最新の内容ではない場合がありますのでご注意ください

<1600系 「パノラマスーパー」>

(撮影:1603F 「特急/吉良吉田」  米津〜南桜井  2008/5/6)
【解説】

 西尾線・津島線等で使用されていた 7000系白帯車 の置き換え等を目的として、平成11年に登場した全車特別車の特急用車両です。将来の速度向上に対応できるよう130km/hで運転できる性能を持ち、曲線通過速度も向上できるように名鉄初の空気ばねによる、限定振り子方式を導入しています。この振り子は1編成(1601F)にのみ装備され、各種の試験を行い新型の 2000系 で本格的に採用されています。また先頭部に自動幌連結装置を設置し、3両編成同士を連結して6両で運転する場合でも車両間の自由な行き来を可能としています。しかし、一部路線で幌が使用できないことがわかり、実際の運用では使われませんでした。
 制御方式はVVVFインバーター制御で、3100系を基本に多少の改良が加えられたものとなっています。機器のメーカーは3100系と同様に東芝・三菱製で、1601Fと1602Fが東芝、1603Fと1604Fが三菱です。電動機は出力200KWの大容量のもので、これにより1M2Tの編成を可能としています。冷房装置の冷媒には代替フロンR407Cを使用しています。
 車内は移動制約者の方も利用できる車イス対応の洋式便座トイレと車椅子対応座席を中間車に設けています。座席は全て回転式リクライニングシートです。
 3両編成・4本の12両が在籍していましたが、平成20年6月のダイヤ改正で運用を退き、3両編成のうち岐阜方の2両を改造し(1700系)、新造した2300系・4両と組み合わせることで
一部特別車編成(6両×4本)が誕生しました。残った豊橋方1両は一部機器を2300系に流用し、廃車となりました。
【運用】

 平成20年6月のダイヤ改正までは、名古屋〜西尾の全車特別車特急を中心に運行されていました。その後は運用を離脱し、三河線(知立〜猿投)で同年7月に行われたさよなら運転をもって、改造及び廃車されました。

(撮影:1603F 「特急/吉良吉田」  豊明〜富士松  2004/12/12)

(撮影:1602F+1604F 「特急/豊川稲荷」  富士松〜豊明  2005/1/16)

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