上人ヶ浜(しょうにんがはま)の名前は、古い文献に書かれている、 1276年(建治2年)に一遍上人が九州に来た際に、初めてこの地に上陸されたとの伝説がある事から 名付けられた地名だそうです。
受付で入浴料金を払うと、専用の浴衣を手渡されます。 タオルは有料で販売していますので、持参していない方はここで購入します。 男女別の脱衣所にはコインロッカーがあります。 そこで浴衣一枚に着替え、タオルを持って外の砂湯へと進みます。 アクセサリー類は低温火傷などの恐れがあるので外して下さい。
外に出ると砂掛けさんが待っていて、砂の上に寝転ぶと手際よくお湯を含んだ砂を掛けてくれます。 脱衣所や砂湯が終わって砂を流す温泉は勿論男女別ですが、 この砂湯は男女混浴です。 足の方から砂を掛けてくれるのですが、この砂が結構ずっしりとした重みがあり、 胸に掛けられる時は少し苦しいとさえ思ってしまいます。 これが指圧効果に繋がっているのでしょうね。 慣れてしまえば重さはさほど気になりません。 肩の下や首の下にもしっかりと砂を入れてくれ、しっかり枕状にした砂に頭を乗せたら砂湯の完成です。 そのまま15分程砂の中で温まります。 温かみや重みが気持ち良く、うとうとしてしまいます。
気持ち良いので15分はあっという間に過ぎます。 もっと寝ていたいのですが、仕方なくゆっくりと身体を起こし、男女別の浴場へと向かいます。 ドアを開けるとまずは砂を落とすシャワー室です。 使用済みの浴衣の回収場所があるのでそこへ入れ、シャワーが2つあるので砂を綺麗に流します。 砂を流したら、隣の温泉へ行き、ボディソープとリンスインシャンプーが用意されていますので 洗い場で身体を洗います。 やはり髪の毛にも砂が潜り込んでいるので、全身綺麗に洗い、温泉で温まります。
砂湯を体験した後は、外に無料の足湯もありますので、湯上りの水分でもとりながらまったりするのも良いですね。 この砂湯は野外にありますが、可動式の屋根が付いているので雨天のときでも楽しめます。