このページは、2019年3月に保存されたアーカイブです。最新の内容ではない場合がありますのでご注意ください

 熊野磨崖仏 / 胎蔵寺 
熊野磨崖仏
熊野磨崖仏への入り口は、田原山(鋸山)山麓にある今熊野山胎蔵寺(いまくまのさんたいぞうじ)で、 まず仁王像が目につきますが、熊野磨崖仏へは胎蔵寺の右脇から山道を登って行きます。

参拝料200円を払い、貸出用の杖を借ります。 入口付近から見える範囲の道は険しくないのですが、どんどん道が険しくなるので杖は必需品です。 鬼が一夜にして築いたとされる石段は99段と言われ、乱積みで険しく長い道のりです。 足場が悪く傾斜が厳しいので、杖と手すりを頼りに上っていきます。

石段をほぼ8割〜9割上ったところで、 柔和な表情の約8mの不動明王像と、 対照的に厳しい顔つきの約6.8mの大日如来像の2体の磨崖仏が現れます。 石段の左手に小さな広場があり、そこから熊野磨崖仏を参拝します。

▲ 熊野磨崖仏への入り口。石段は急勾配なので、貸出用の杖をお忘れなく

▲ ここから道が険しくなります

▲ どんどん道が険しくなります。かなりしんどいです

▲ 熊野磨崖仏の前に建つ案内板
熊野磨崖仏は 平安時代後期の磨崖仏で、国の重要文化財(1964年5月26日指定)及び史跡(1955年2月15日指定)に指定されています。 造立は藤原末期(約900年前)と推定されていますが、造形から左側の不動明王像の方が古く、 その後に右側の大日如来像が彫られたと推定されています。 見るからに不動明王像の方が古そうです。

【左:不動明王像】
高さ約8m。 不動明王像の表情が憤怒の相ではなく、柔和な慈悲相をしているのは珍しいそうです。 半立像で下部はあまり手を加えていません。 右手に剣を持ち、左側の弁髪はねじれています。
【右:大日如来像】
高さ約6.8m。 如来に相応しい端正な顔立ちで、頭部上方には三面の種子曼荼羅が刻まれている。 頭部の背面に丸い光背が刻まれています。

▲ 左側が約8mの不動明王像、右側が約6.8mの大日如来像
伝説では、磨崖仏は養老2年(718年)に仁門菩薩(にんもんぼさつ)が造立したと伝えられ、 近くの山中には「御所帯場(ごしょたいば)」と呼ばれる作業時の宿泊所跡があります。 現在は立ち入り禁止ですが、ガイドをして下さっていた地元の年配の方が子供の頃は御所帯所に入って遊んでいたそうです。

▲ 左側の不動明王像

▲ 右側の大日如来像
熊野磨崖仏より更に上って行き、石段を上りきった所に「熊野神社」があります。

▲ 熊野神社
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胎蔵寺
熊野磨崖仏への入り口横にある、 今熊野山胎蔵寺(いまくまのさんたいぞうじ)は、田原山(鋸山)山麓に位置します。 入口の仁王像も割と小さめですし、境内もこじんまりとしています。

入口の仁王像の間を通り抜けると、正面にシルバーに輝くピカピカの七福神と、不動明王が鎮座しています。 サイズは割と小さめなのですが、全身ピカピカに輝いています。

▲ 入口の仁王像も小さめで、境内もこじんまり

▲ 今熊野 縁起
近づいて良く見ると、ピカピカの正体はシールで、全身に護符シールが貼られています。 これは、おみくじに付く護符を商売繁盛などの神様に貼る願掛けの一種で、自分の願いに適した像に護符シールを貼ります。 最初は金色をしている護符ですが、月日が経つうちに銀色になっていくので、像は銀色に輝いて見えます。

▲ 小さな像だがインパクト大

▲ シールだらけ
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熊野磨崖仏 DATA
住所大分県豊後高田市田染平野
電話番号
拝観料200円
駐車場あり。無料
公式HP
備考
胎蔵寺 DATA
住所大分県豊後高田市田染平野2579
電話番号0978-26-2901
参拝料無料
休業日なし
駐車場あり。無料
公式HP
備考

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last visited : 2010/010/17

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