このページは、2019年3月に保存されたアーカイブです。最新の内容ではない場合がありますのでご注意ください

 §  臼杵石仏 < 山王寺石仏・古園石仏 >  §  臼杵石仏周辺 < 満月寺 >  §  臼杵石仏周辺 < ヤマコ臼杵美術博物館 >  § 
 臼杵石仏 ( 臼杵磨崖仏 ) < ホキ石仏第一群・第二群 >

 ▲ 臼杵石仏全景。写真左手に見える覆堂(建物)が 古園石仏群 。写真右手の覆堂がホキ石仏第二群
臼杵石仏 ( 臼杵磨崖仏 )
臼杵石仏は大分県臼杵市にある4群60余躯の磨崖仏の総称で、 国の特別史跡に指定されており、そのうち59体が国宝に指定されています。 磨崖仏が国宝に指定されたのは日本で初めての事でした。
石仏は、古園石仏群・山王山石仏群・ホキ石仏第一群(堂ヶ迫石仏)・ホキ石仏第二群の4群に分かれており、 いずれも製作時期・製作者・製作目的などが未だに明確には分かっていませんが、 大部分の物は平安時代、ホキ石仏第一群第三龕・第四龕は鎌倉時代の造仏と推定されています。

駐車場横には臼杵石仏周辺の発掘調査で出土した品々や、旧臼杵藩主稲葉家に伝わる品々を展示した 「ヤマコ臼杵美術博物館」があり、臼杵石仏との共通入場券が販売されています。
駐車場周辺には食事処や土産物屋が数件あります。

 ▲ ヤマコ臼杵美術博物館
駐車場から臼杵石仏の参道入口へ向かう途中にも、1体の磨崖仏を拝見しました。 「願い 不動明王」と名付けられた磨崖仏で、2m20cmの座像です。 こちらは損傷もなくくっきりと綺麗なお姿で、衣の着色も見て取れます。

もう少し大きなお写真はコチラから

それでは石仏参道入口です。 参道はスロープになっており、車椅子でも拝観できます。

この臼杵石仏は全て切り立った岩肌に彫られた磨崖仏で、 伝説によると、今から1400年前(飛鳥後期から奈良時代) 真名野長者の名で親しまれた「炭焼小五郎」が、亡くなった娘の供養に 中国の天台山に黄金三万両を献上して、 そのお礼に来られた蓮城法師からインドの祇園精舎の話を伺い、 都から木彫りの仏師を大勢招いて彫らせたと云われています。

しかし前記の通り、平安時代後期の作とする説が有力です。

 ▲ 駐車場から臼杵石仏までの歩道脇にある磨崖仏

 ▲ 駐車場から臼杵石仏までの歩道脇にある磨崖仏

 ▲ 臼杵石仏参道入口

 ▲ 参道はスロープになっている
page top  
ホキ石仏第二群
この順路で進むと、まず見えてくるのが 『ホキ石仏第二群』 です。 ホキ石仏第二群は第一龕と第二龕から成り、 磨崖仏に向かって左が第一龕、右が第二龕です。

ホキとは「がけ」という意味の地名で、 龕(がん)とは断崖を掘って仏像などを安置する場所の事です。

 ▲ ホキ石仏第二群第二龕

 ▲ 保存修理工事の概要
ホキ石仏第二群第二龕には九品(くほん)の阿弥陀像が刻まれており、 その両脇には1躯ずつの菩薩立像が配されています。
九体の阿弥陀如来像は比較的小さく、 中央の阿弥陀如来像のみが坐像で、両脇に4体ずつの立像を配しています。
さらにその両脇に1躯ずつの菩薩立像が配されていますが、向かって左のものは原型を留めていません。

ホキ石仏第二群 その他の写真

 ▲ ホキ石仏第二群第二龕

 ▲ ホキ石仏第二群第二龕

 ▲ ホキ石仏第二群第一龕

 ▲ 左:ホキ石仏第二群第一龕。右奥:第二龕
ホキ石仏第二群第一龕には阿弥陀如来坐像を中心に、左に勢至菩薩立像、右に観音菩薩立像を配しています。
三尊ともにふっくらとしたお体で、重厚感があります。
page top  
ホキ石仏第一群
ホキ石仏第二群より少しスロープを上ると、ホキ石仏第一群があります。
ホキ石仏第一群は4つの龕から成り、こちらも向かって左手が第一龕です。

ホキ石仏第一群第一龕は伝薬師如来・伝釈迦如来・阿弥陀如来の如来坐像三体を中心に、 両脇に菩薩・観音菩薩の2体の立像を配す、 合計5体の石像が刻まれています。

第二龕はホキ石仏第一群の中心にあり、 第一龕と同じく如来三尊坐像が刻まれています。 薬師如来・阿弥陀如来・伝釈迦如来の坐像三体の右側に愛染(あいぜん)明王坐像が配されています。

 ▲ 左:ホキ石仏第一群第一龕、右:第二龕

 ▲ ホキ石仏第一群第一龕

 ▲ 建物の中心に第二龕がある

 ▲ 左:ホキ石仏第一群第三龕、右:第四龕
第三龕は阿弥陀如来・大日如来・伝釈迦如来の三尊の坐像を中心に、 両脇に伝勢至・伝観音菩薩立像を配しています。 右端の伝観音菩薩立像は残念ながら上半身が欠損しています。

第四龕は地蔵菩薩半跏像を中心に、左右に5体ずつの十王立像を配しています。
石仏は小ぶりですが、着色も良く残っていて、欠損も殆どなく状態の良い物です。

ホキ石仏第一群 その他の写真

臼杵石仏の大部分の物は平安時代後期の作と推測されていますが、 ホキ石仏第一群第三龕・第四龕のみ鎌倉時代に追刻されたものと推測されています。

 ▲ 左:ホキ石仏第一群第三龕、右:第四龕

 ▲ ホキ石仏第一群 遠景
page top  
五輪塔
臼杵石仏内のホキ石仏第一群のすぐ横から、国指定重要文化財・特別史跡に指定されている五輪塔へ向かう階段があります。
通称:中尾五輪塔と呼ばれる石造五輪塔で、大小2基の阿蘇熔結凝灰岩製の五輪塔です。 大小二基とも在銘の五輪塔です。

 ▲ 五輪塔 2基
page top  
臼杵市のお宿臼杵市関連商品information
臼杵 湯の里
本場臼杵とらふぐ!関アジ関サバが豊富!大パノラマ露天風呂も魅力。 国宝臼杵石仏まで車で2分すぐ側にゴルフコース場も在り。観光レジャービジネスに最適。臼杵と言えば本場とらふぐ料理。知る人ぞ知る贅沢三昧、豪快なとらふぐの厚引き。このふぐ刺しの食感は臼杵だけ。
ニューホテル玉屋
駅を降りてすぐ。城下町臼杵の入り口にある。 ビジネス、観光に便利なホテルです。臼杵駅から徒歩1分、臼杵フェリー乗り場まで車で約3分、国宝・臼杵石仏まで車で約15分、臼杵インターまで約10分と観光への拠点としても便利!  海の幸もオススメ!
臼杵煎餅
四百年ほど前、臼杵藩稲葉領主(五万石)が、江戸参勤交代の途上の食料として、米・麦・粟・ひえ等を材料につくりあげた保存食が臼杵せんべいの始まりといわれています。その後、小麦粉を主材料に、臼杵特産の生姜を加えて焼き上げたものが現在の臼杵せんべいです。当初、臼杵の「臼」の字をなぞらえて、曲げて焼き、女手の内職手づくりとしてひろまりましたが、この型では、かさばったり、重ねた場合割れてしまうため、現在の平たい型のせんべいに変わって参りました。
柳井胡麻豆腐
大分県の人口3万9千人と小さな城下町「臼杵市」にある、昭和27年創業の老舗胡麻豆腐店「柳井胡麻豆腐店」が作る胡麻豆腐。 胡麻豆腐だけを作り続けて60余年。地元ではほとんど広告をしたことがありませんが、 口コミで広がって、今では地元の百貨店さんや料亭さん、スーパーさんなどお取引させて頂き、 従業員10人も満たない小さな胡麻豆腐店ですが、おかげさまで、毎年36万食を販売するまでになりました。
ENEOSカード
選べる3つのENEOSカード、ENEOS CARD S(スタンダード)なら、年1回のご利用で年会費無料! 3タイプとも、入会・年会費無料の24時間365日受付『ENEOSロードサービス』がついています。
臼杵石仏 DATA
住所大分県臼杵市深田804-1
電話番号0972-65-3300
参拝時間6:00〜18:00(4月〜9月は19:00)
参拝料金大人:540円、小人:260円
休業日
駐車場
公式HP http://sekibutsu.com/index.php
備考
近隣 SPOT関連 LINK
BACK    HOME    PAGE TOP
last visited : 2014/01/03

このページは、2019年3月に保存されたアーカイブです。最新の内容ではない場合がありますのでご注意ください