このページは、2019年3月に保存されたアーカイブです。最新の内容ではない場合がありますのでご注意ください
羅漢寺 ② (山門〜無漏窟の五百羅漢)
羅漢寺山門
リフトで楽々「羅漢寺駅」に到着し、岩肌を縫うように造られた参道を歩くこと1〜2分、 結縁地蔵の横を通り、千体地蔵の舞台の下を通り抜けると
羅漢寺山門
へ到着です。
また、リフトを使わずに、羅漢寺参道の険しい山道を徒歩で20〜30分上る参拝者と、羅漢寺山門で合流します。
室町時代に造られたという立派な山門ですが、 岩壁にめり込む様に建っている姿が衝撃的です。
▲ 千体地蔵から山門を見る。リフトからの道と、山道を進んだ石段が重なる
山門;
仁王門と並んで昭和18年の大火災の難を免れた建物の一つです。 室町幕府の三代将軍足利義満により建立されたといわれています。
扁額の『耆闍崛山(ぎしゃくつせん)』は羅漢寺の山号で、禅宗の黄檗(おうばく)の三筆の一人、即非(そくひ)和尚が 寛文6年(1666)羅漢寺を参拝した際に書いたとされています。
[現地案内より転記]
▲ 山門の右手に位置する宝篋印塔
▲ 山門
▲ 写真中央に焼き討ちから寺を守った龍の石像がある
焼き討ちから寺を守った龍の石像;
享禄3年(1530)から天正15年(1578)まで豊後国一帯を治めたキリシタン大名大友宗麟は、領内寺院の多くを焼き払いました。
伝説では大友軍が羅漢寺に攻め上がってきたとき、この龍の目から光が発せられ、これにより将兵は力を失い、 寺は焼き討ちを免れたと言われています。
[現地案内より転記]
山門をくぐって石段を上って行くと、大正9年の皇太子殿下行啓記念碑が建っています。
その奥、左手の岩の中にぽっかり空いた大きな岩窟『無漏窟(むろくつ)』には五百羅漢が収められています。
右手の岩肌には 鐘楼があり、近付こうと思いましたが、立ち入り禁止でした。 確かに足場は相当悪そうです。
▲ 左側に「無漏窟」、右奥に鐘楼が見える
▲ 五百羅漢が安置される「無漏窟」
無漏窟の五百羅漢
無漏窟の中央には釈迦如来坐像があり、その両脇に五百羅漢が並んでいます。 無漏窟の至る所に 無数のしゃもじが打ち付けてあり、中には巨大なしゃもじも奉納されていました。
しゃもじは、【救う=すくう】ことから“人をすくう”ことに通じるとして、古来より絵馬として用いられて来たそうです。 参拝者が奉納するしゃもじは無漏窟の中で購入し、常備されているトンカチで好きな場所に打ちつけます。 明らかに届かない場所に奉納されているしゃもじは、どうやって打ち付けたのでしょう?
▲ 無漏窟
▲ 無漏窟の五百羅漢
▲ 無漏窟
五百羅漢;
延文4年(1359)逆流建順(ぎゃくりゅうけんじゅん)という偉僧がこの地を訪れ、 昭覚禅師(しょうかくぜんじ)とともにわずか1年で七百余体の石像物を建造しました。 竣工の際には一千人の僧侶が集まり、開眼供養が行われたといわれています。
羅漢とは釈迦の高僧(位の高い弟子)のことでそれぞれに名前があります。 その第一の高弟に位置付けられているのがビンヅル(ビンドラバラダージャ)で、 五百羅漢が安置されている無漏窟の外に座っています。 これはビンヅルがあまりにも明晰で、釈迦の考えていることが全てわかるため、 釈迦から敬遠され、外に出されたからだといわれています。
[現地案内より転記]
▲ 奉納されたしゃもじ
▲ トンカチを使って自分で打ち付ける
▲ 無漏窟の外に座るビンヅル尊者
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▲ 羅漢寺周辺案内図
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羅漢寺 DATA
住所
大分県中津市本耶馬渓町跡田1501
電話番号
0979-52-2211
休業日
無休
参拝時間
8:30〜17:00
公式HP
備考
無料駐車場あり
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