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秘湯めぐりの旅(22)
<霧島周辺の4湯めぐり−宮崎県>
1999.5.4-5
インデックス
第1日目 5/4 蓮太郎温泉 | 紀乃島温泉 | えびの市営露天風呂 |
第2日目 5/5 白鳥温泉上湯 |
*1999年5月4日(火) 宮崎県総合博物館→宮崎市街→蓮太郎温泉
宮崎県総合博物館 |
「蓮太郎温泉」の玄関 |
・宮崎県総合博物館で雨宿りの見学
雨の中の再出発となったが、とりあえず、車を宮崎市内に向けて走らせ、途中から有料の一つ葉道路を進みながら考えた。結局、最近リニューアルしたと聞く、宮崎県総合博物館へ行って、館内見学で雨中を過ごすこととした。確かに、前回来たときよりも展示が立派になり、ジオラマや映像など取り入れられて、見やすくなっていた。一通り、館内を巡り、出てきてもまだ雨が降り続いている。全く、今日は雨にたたられ、しかも体調不良と来ては.....。
昼をだいぶ過ぎているので、食事をすませることにし、昼食場所を捜したが、近くに、郷土料理の店を見つけて入ることにした。食後も、天候回復の兆しもなく、やむを得ず、宮崎市街から宿泊地へ直行することにし、国道10号から国道268号線へ出て、霧島方面に向けてひた走っていった。途中から、国道をそれ、さらに細い道に分け入って、木場田川河畔の蓮太郎温泉へと到着した。
・体調を整えようとゆっくり湯に浸かる
午後3時頃と早めに着いてしまったために、昼間の休憩客のためにまだ、部屋は空いていず、しばらく待たされることになった。この温泉には立派な庭園があり、人工の滝が音をたてて流れ落ちている。待っている間、その庭園を眺めていたが、体調が優れないために、早く部屋に入って横になりたい気分だった。30分弱待たされて、ようやく離れの方の部屋に通されたが、先客の煙草の臭いが残っていた。とにかく、すぐに布団を敷いて、体を横たえ休息をとった。一眠りして、少し体調が整ったところで、起き出してきて、浴場へと向かった。結構大きな内湯で、上下2段となり、下段が河畔から霧島連山を望む展望浴場となっていた。地元の人が結構入浴に来ていて、にぎやかだ。とにかく体調を整えなければなるまいとゆっくり湯に浸かって、疲れを癒した。出てきて、しばらく休んでいたら、夕食の時間となり、食堂に呼ばれた。結構品数もあって、お酒を冷やでたのんで、飲みかつ食べて、おいしく夕食を終えた。その後は、部屋に戻って、明日のコースを考え、疲れていたので、テレビを見ながら寝てしまった。
☆蓮太郎温泉に泊まる。<1泊2食付 9,390円(込込)>
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「蓮太郎温泉」の夕食 | 「蓮太郎温泉」の朝食 |
*1999年5月5日(水) 紀乃島温泉→えびの市営の露天風呂→白鳥温泉上の湯→帰途へ
「蓮太郎温泉」庭園の人工滝 |
・久しぶりに朝の散歩へ出かける
朝起きると天気も回復し、体調もすっきりしていたので、久しぶりに付近を散策してみることにした。玄関を出ると、後方に霧島連山が見える。周辺には人家もなくて、とても静かなところだ。ぶらぶらと巡って、庭園の人工滝の裏にまでいってみたが、木場田川の水をパイプで持ってきて、上から落としているようだ。短時間で切り上げて、宿に戻って朝風呂を浴び、しばらく休んでいたら、食堂での朝食となった。今日は天気が良さそうだし、体調も戻りつつあるので、久しぶりに快適な旅ができそうだ。食後、8時半過ぎには宿を出て、霧島方面に車を走らせた。
小林市に入り、登山道路の入り口に紀乃島温泉の看板を見つけた。ちょっと車を停めてみると、1998年春にオープンした比較的新しい、きれいな温泉で、500円で日帰り入浴できるとのことだったので、さっそく一風呂浴びることにした。玄関から左手の方に廊下を通っていったが、清潔にしてあって、心地よい。浴室も大きく、露天風呂にも続いていて、なかなか良い造りだ。まず、露天風呂の方にゆったりと浸かり、さらに内湯に入って、温泉の湯具合を確かめたが、43℃前後で自噴する湯は湯量がすごく豊富で敷地内の源泉から浴槽へ直接引いているとのことで、なかなか気持ちがいい。ちょっと長湯をしてから、再び、車に戻った。
★紀乃島温泉に入浴する。<入浴料 500円>
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「紀乃島温泉」の玄関 | 「紀乃島温泉」の露天風呂 |
今度は、どの温泉へ行こうかと考えたが、えびの市営の露天風呂があることを思い出し、そちらに向かって、車を走らせることにした。裾野を巡るスーパー農道を快調に飛ばしていったが、途中道を間違え、未舗装の農道に入り込んでしまった。迷路のように行きつ、戻りつしてやっと元の道に復し、霧島への登山道に出て、勾配を上がっていった。曲がりくねった道をどんどん進んでいくと、左手に、えびの市営露天風呂の看板を見つけ、駐車場に車を停めた。ログハウス風の売店で、入浴料200円を払って、しばらく歩くと、男性用脱衣小屋があり、その前にワイルドな露天風呂があった。さっそく服を脱いで、湯船に飛び込んだが、温泉も懸け流しで、斜面からの自然の眺めが心地よい。ただ、女性用の露天風呂が少し先にあって、そこに入りに行く女性客から覗かれそうなのが、気になった。しかし、温泉が沸きだしているところにそこらへんの岩を集めて、湯船にしたというような感じの素朴さがとても良い。こういうのこそが、本来の温泉なのではないかと思うのだ。浴槽に浸かっていても、周辺には自然が広がっているだけなのだが、それがまた何とも言えない心地よさなのだ。他に人がいなかったならば裸でそこら辺を歩いてみたくなるほどだ。そんな、思いを抱きながらゆったりとしているといつのまにか時間が過ぎてしまう。適当なところで切り上げて、車に戻り、再び登山道を登っていった。
★えびの市営露天風呂に入浴する。<入浴料 200円>
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・温泉の詳細なデータを知りたい方は→ えびの市営露天風呂温泉分析書
「えびの市営露天風呂」の入口 | 「えびの市営露天風呂」の浴槽 |
この少し上のあたりから、眺望が開け、むき出しの岩盤の割れ目から水蒸気やガスが吹き出している。いわゆる地獄現象が見られるのだが、その荒涼とした風景は独特のものだ。そこから、コースを右手にとり、少し行ってから下りに変わる。そして、七重八重の葛折りの道を注意深くハンドルを切りながら進んでいくと、すばらしく展望の利くところに、白鳥温泉上湯の建物が見えてきた。これは、通り過ぎるわけにはいかないと思って、車を駐車場に入れた。受付で聞くと、眺望の良い露天風呂と共に、天然の蒸し風呂が有るという。興味をそそられて、入浴料300円を払って、浴場へと向かった。男女別の内湯と露天風呂があり、とても眺望がよい。露天風呂から西方に広がる山並みを眺めながらの入浴はとても心地が良いのだ。山上の湯に入っているという気分を存分に味わえる。しばらく、展望を楽しんでから、一端服を着て、別棟になっている蒸し風呂の方へ行ってみた。なるほど、地中から吹き出している温泉ガスを建物の中に取り込んで天然のサウナとしている。これは、めずらしい施設だと感心したが、結構人で一杯なのと蒸気がすごくて、あまり長い間浴室にいるわけにはいかなかった。中には、一端外に出て冷水をかぶり少し休んでから入り直している人もいたが...。私は、適当な所で上がって、再び車で坂道を下っていったが、すぐ下に白鳥温泉下湯というのもあった。しかし、今回はパスすることにした。
★白鳥温泉上湯に入浴する。<入浴料 300円>
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「白鳥温泉上湯」の玄関 | 「白鳥温泉上湯」の露天風呂 |
・鳩椋十記念館に立ち寄ってから鹿児島空港へ
霧島連峰から下りきったところで、吉松町へ出て、国道268号線を南下、途中昼食を食べたところで、帰りの飛行機の離陸時刻を確認し、残りの時間をどうしようかと考えたが、加治木町にある鳩椋十記念館に立ち寄ってみることにした。この著名な児童文学者と鹿児島県とは結びつかなかったが、その展示を見て、鹿児島県立図書館長や県立短大の学長をやっていたことを知った。しかし、その作品を改めて見直し、その中にヒューマニズムを感じて新しい発見をしたような思いだった。そこを出て、少し早い気がしたが、鹿児島空港へ向かうことにし、レンタカーを返し、空港ビルで一息ついた。16時30分発のANA628便は定刻通りに飛行場を飛び立って、羽田へと戻っていった。
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