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秘湯めぐりの旅(57)
<芦安温泉郷めぐり−山梨県>
2005.3.26-27
インデックス
3/26(土) | 3/27(日) | ||
芦安温泉郷 | 桃の木温泉 | 芦安温泉 | 御勅使川温泉 |
*2005年3月26日(土) 秩父吉田温泉→雁坂トンネル→芦安温泉郷
・秩父鉄道三峰口駅で撮影
早朝自宅を立ち、秩父盆地に至って、宝登山ロープーウェイに乗り、「竜勢記念館」「秩父事件資料館」と見学して、 秩父吉田温泉「星音の湯」 に立ち寄り入浴した。その後は、小鹿野町へ出ようと思ったものの、道を間違えて、遠回りしてしまった。途中、蕎麦屋に入って、昼食をすませ、さらに荒川村へと達した。ここでは、秩父鉄道の終着三峰口駅へ立ち寄って、写真を撮ったんだけど、電車や貨車などがたくさん停まっていて、撮りがいがあった。ついでに、記念入場券も購入した。
・雁坂トンネルを越え山梨県へ
その後、国道140号線を西へ向かって、大滝村へと入っていった。ここでも、いろいろと立ち寄りたいところはあったんだけど、もうかなり時間を使っていて、先を急がないと、今日の宿に夕刻までに到着しそうもない。仕方ないので、素通りして、雁坂トンネル(有料710円)を越えて山梨県へと入っていった。この辺は、標高1,200mほどあり、道の脇には積雪も残り、路面も一部凍結していて、下り坂では神経を使ったよ。それでも、なんとか無事に甲府盆地まで、下りてこられて、ホッとしたけど...。
その後は、甲府市内を通過して、南アルプススーパー林道の入り口にある芦安温泉郷へと至った。そこで、民宿旅館「なとり屋」に泊まったのだが、一浴後の夕食がとても美味しかった。食卓には、カモ鍋、岩魚塩焼、山菜天ぷら(タラの芽、フキノトウ、マイタケ、シシトウ)、紅マスの刺身、芹のおひたし、ウドの千切り、ノビル、野沢菜など地物ばかりが並び、最後には手打ちうどんまで出てきた。お酒も2合頼んで、飲みかつ食べた。とても満足して、部屋に戻って、明日のコースを考えてみた。この温泉地は、芦安温泉郷と呼ばれているけれど、実は4つの温泉の総称で、桃の木温泉(アルカリ性単純温泉)、金井沢温泉(単純温泉)、芦安温泉(ナトリウム・カルシウム-硫酸塩泉)、御勅使川温泉(カルシウム・ナトリウム-硫酸塩泉)と源泉も泉質も異にしている。それで、翌日は全部巡ってみようと計画してみたのだ。それからは、テレビを見ながら横になったが、日中に大量に浴びたスギ花粉の影響で、目はチカチカするし、華はグスグスでどうも調子よくない。あまりよく眠れないで、一夜を明かすことに...。
★芦安温泉郷「民宿旅館 なとり屋」に宿泊する。<1泊2食付 7,500円(込込)>
芦安温泉郷「民宿旅館 なとり屋」の外観 | 芦安温泉郷「民宿旅館 なとり屋」の浴室 |
| *一般的適応症(浴用) 神経痛・筋肉痛・関節痛・五十肩・運動麻痺・関節のこわばり・うちみ・くじき・慢性消化器病・痔疾・冷え症・病後回復期・疲労回復・健康増進
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芦安温泉郷「民宿旅館 なとり屋」の夕食 | 芦安温泉郷「民宿旅館 なとり屋」の朝食 |
*2005年3月27日(日) 芦安温泉郷→芸術の森公園→帰途へ
・朝の散歩へ出かける
朝6時頃に起き出し、7時前から、恒例の朝の散歩に出かけた。山中なので、寒いかと思い完全防備で出発したものの、さすがに3月末ともなると寒さもゆるんできていた。御勅使川沿いに歩いてみたのだが、学校や公民館などは新しい鉄筋コンクリート造りのものとなっていて、山間地の生活の変化が見て取れる。そういえば、2年ほど前に数町村が合併して、芦安村から南アルプス市へ変わったことを思い出した。それでも、民家の軒先には、野菜が吊してあったり、火の見櫓や道祖神に昔ながらのくらしぶりを見ることも出来た。そんな印象をカメラに収めて、宿へと戻ってきた。8時前から朝食を取り、その後朝風呂に入ってから、ゆっくりと出発の準備を整えたのだが、9時開館の「南アルプス芦安山岳館」にちょうど良い時間に出るためだったんだ。
御勅使川 | 夜叉神峠方向を望む |
宿を出て、急斜面を登っていくと、程なくして「南アルプス芦安山岳館」へ到着した。もちろん、開館一番乗りで、大型スクリーンによる15分ほどの影像もあり、南アルプスの自然に関する展示を面白く見学することが出来た。その後は、さらに山を登り、芦安温泉郷の最奥にある桃の木温泉へ立ち寄ってみた。ここには、「本館桃栄館」と「別館山和荘」が川を挟んで建っていて、周辺は、深い谷と木々の緑に囲まれ、秘湯と言って良い立地だ。私は、露天風呂のある別館の方で1,000円出して日帰り入浴したのだが、内湯には硫化水素臭が漂っていた。湯に浸かるとぬるぬるして心地よいアルカリ性単純温泉(pH9.2)で、もちろん源泉掛け流しになっている。湯口には「飲泉できます」と書いてあり、手ですくって飲んでみたんだけど、これがとても美味しいんだ。これだけの上質の温泉はざらにはないと悦に入って、入浴を楽しんだ。そこから、扉を開けて外へ出ると庭園風の岩造り露天風呂があり、山々の自然の様子を眺めながら入れるので、とても爽快だった。
★桃の木温泉「別館山和荘」に入浴する。<入浴料 1,000円>
桃の木温泉「別館山和荘」の外観 | 桃の木温泉「別館山和荘」の露天風呂 |
| *一般的適応症(浴用) 神経痛・筋肉痛・関節痛・五十肩・運動麻痺・関節のこわばり・うちみ・くじき・慢性消化器病・痔疾・冷え症・病後回復期・疲労回復・健康増進
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桃の木温泉「別館山和荘」の内湯 | 桃の木温泉「別館山和荘」の湯口 |
桃の木温泉「別館山和荘」の公式ホームページへ |
上がってきて、今度は山を下り、市営の金井沢温泉へも行ってみたものの、冬期休業中で営業開始は4月からと閉鎖されていたのは残念だった。仕方がないので、さらに下って、芦安温泉「岩園館」へ立ち寄り入浴(1,000円)した。結構近くても、別源泉で、こちらはナトリウム・カルシウム−硫酸塩泉(含石膏-芒硝泉)なのだ。ここの大岩露天風呂はとても大きくて見晴らしも良く、心地よい。他に浴客もなく、占有して、お湯を楽しんだ。こちらも、ぬるぬる感のあるアルカリ性泉(pH9.26)の源泉掛け流しで、すばらしい。これ以外にも男女別の屋上露天風呂と展望大浴場があるので、今度来る時には、宿泊してゆっくりと各浴槽を巡ってみたいと思った。
★芦安温泉「岩園館」に入浴する。<入浴料 1,000円>
芦安温泉「岩園館」の外観 | 芦安温泉「岩園館」の露天風呂 |
| *一般的適応症(浴用) 神経痛・筋肉痛・関節痛・五十肩・運動麻痺・関節のこわばり・うちみ・くじき・慢性消化器病・痔疾・冷え症・病後回復期・疲労回復・健康増進 *泉質別適応症(浴用) きりきず・やけど・慢性皮膚病・動脈硬化症
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その後は、さらに下って、宿泊した「なとり屋」の前を通り過ぎ、その下流にある市営の御勅使川(みだいがわ)温泉「ヘルシーハウス山渓園」(市外550円)にも立ち寄ってみたのだが、こちらも別源泉で、カルシウム・ナトリウム-硫酸塩泉(含芒硝-石膏泉)となっている。しかし、泉温も28.1℃と低く、男女別の内湯のみで加熱循環し、カルキ臭もしていたが、他に比べ低料金で入浴できるのが良いところかな...。そうこうして、朝から4度も温泉に入ったことになり、いいかげんに体がふやけてきていたので、温泉巡りは打ち切って、山を下っていった。
★御勅使川温泉「ヘルシーハウス山渓園」に入浴する。<入浴料 550円>
御勅使川温泉「ヘルシーハウス山渓園」の外観 | 御勅使川温泉「ヘルシーハウス山渓園」の浴室 |
| *一般的適応症(浴用) 神経痛・筋肉痛・関節痛・五十肩・運動麻痺・関節のこわばり・うちみ・くじき・慢性消化器病・痔疾・冷え症・病後回復期・疲労回復・健康増進 *泉質別適応症(浴用) きりきず・やけど・慢性皮膚病・動脈硬化症
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・甲州名物かぼちゃほうとうを食べる
途中、富士山の写真を撮りつつ、甲府市内へ入り、芸術の森公園の駐車場に駐めて、まず昼食を取ることにした。道路の向かい側にある「小作」という店で甲州名物のかぼちゃほうとう(1,100円)を食べたのだが、あつあつでとても美味しかった。でも、量が多くて食べても食べても減っていかない。おかげで、満腹になった。
「小作」の外観 | 「小作」のかぼちゃほうとう |
・芸術の森公園を見学
食後は、芸術の森公園にある「山梨県立美術館」を見学したのだけど、ロッコールクラブの写真展が興味深かった。ほんとうにうまく撮る人もいるもんだと感心した。その後、常設展と企画展も見たのだが、なんといってもミレーの作品群がすばらしい!何度も見ているものの、感動を新たにするのだ。それからは、向かい側に建つ「山梨県立文学館」も見学してみたが、山梨県にもいろいろな文学者とのゆかりがあって、面白く見て回った。
山梨県立美術館 | 山梨県立文学館 |
「山梨県立美術館」の公式ホームページへ |
・帰途につく
そうこうしていたら、もう2時半になっていたので、帰途につくことにした。帰りは、甲府昭和インターから中央自動車道に乗って東へ走ったのだが、渋滞もほとんどなく、すいすい走って、4時前には八王子インターで下りられた。その後は、下道を走って、6時過ぎには自宅に帰り着いた。
今回の旅は、スギ花粉に悩まされたけど、天気に恵まれ、良い写真も何枚か撮れたし、温泉三昧して、美味しいものも食べられたから、まずまずだったかな...。
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