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<岬と灯台写真館>

室戸岬と灯台(高知県)

2004年11月27日午後に室戸岬(高知県)で撮った写真です。


 2泊3日で、四国一周の岬と灯台めぐりの旅に出かけ、羽田空港から徳島空港へと下り立ったのです。オリックスレンタカーでトヨタのビッツを3日間借りて、いざ四国一周ドライブに出発、まず国道55号線を南に向かいました。そして、阿南市街を過ぎたところから、左折して 蒲生田岬灯台 へ立ち寄って写真を撮りました。それから、国道55号線に復した後は、南行し室戸岬へ急ぎました。左手にはすばらしい海岸美が展開する中、13時近くなってようやく先端近くへとたどり着きました。もう昼を過ぎていたので、適当に道路沿いにあった「食事処 魚菜村」という店に飛び込んだのですが、なかなか美味しい刺身を食べさせてもらえて満足しました。食後は、海岸線を散策して写真を撮ったのですが、中岡慎太郎の像があって、これが海を隔てて高知桂浜にある坂本龍馬の像と対峙しているのです。とても大きな像で、バックの断崖上にある室戸岬(むろとさき)灯台と共にカメラに写し込んでおきました。その後は、急勾配の崖道を車で上って、灯台近くまで行ってみたのですが、さすがに第1等灯台だけあって、レンズが大きい!そこに、光が反射して七色に輝き、とてもきれいなのです。背景に太平洋を撮し込んで何回もシャッターを切ってしまいました。撮影後は、後ろにある最御崎寺にも参拝したのですが、ここは宿坊にユースホステルも併設していて、学生時代に泊まったこともあるので、とても懐かしかったのです。

☆室戸岬灯台地図
室戸岬灯台 (2004年11月27日撮影)
室戸岬灯台の概要
番号 3027 [F5586]
位置 北緯 33度14分50秒 
東経 134度10分32秒
塗色 白色  
構造 塔形(円形) 鉄造
レンズ 第1等フレネル式
灯質 単閃白光 毎10秒に1閃光
光度 160万カンデラ(実効光度)
光達距離 26海里(約48km) 
灯塔高 15.4m(地上〜塔頂)
標高 154.7m(平均海面〜灯火)
初点灯 1899年(明治32)4月1日
所在地高知県室戸市室戸岬町

<特徴>
 室戸岬灯台は、室戸岬の突端に立つ白亜の 鉄造灯台 です。周辺は、室戸阿南海岸国定公園に指定され、太平洋を望む風光明媚の地です。また、日本一 光度光達距離 を誇り、「 日本の灯台50選 」にも選ばれていますし、歴史的文化財的価値が高いので、Aランクの 保存灯台 ともなっています。

<歴史>
 この灯台は、1899年(明治32)4月1日に設置、 初点灯 しました。その後、灯器は当初の石油から1917年(大正6)12月に電化されています。1934年(昭和9)9月16日に襲った室戸台風によって灯台レンズが破損し、修理が行われました。しかし、鉄造の灯塔はそのままで現在に至っている貴重なものです。

<現況>
 現在の 灯塔高 (地上から塔頂まで)は15.4m、 標高 (平均海面〜灯火)は154.7mで、第1等 フレネル式レンズ を使う 第1等灯台 で、 光度 は日本一の160万カンデラ(実効光度)、 光達距離 も日本一の26海里(約48km) です。また、 無線方位信号所 (中波標識局、レーマークビーコン)を併設しています。

室戸岬灯台の第1等フレネル式レンズ室戸岬灯台の石造の退息所

☆室戸岬灯台から太平洋を望む

室戸岬灯台付近から太平洋を望む

 室戸岬灯台は、岬の突端の高台に位置しているため、太平洋の眺望はすばらしいものがあります。地球が丸く感じられ、沖ゆく船もゆったりとしています。


☆室戸岬の海岸線

びしゃご岩
室戸岬の岩礁
室戸岬の海岸線

 室戸岬周辺は、標高150m以上の海成段丘が分布し、海岸線には岩礁が発達して、特異な景観を成し、そこに太平洋の荒波がぶつかって、散っていました。一帯には、アコウやハマユウなどの亜熱帯植物が生い茂り、国の天然記念物にも指定されています。遊歩道も整備されていますので、容易に散策することが出来ます。


☆中岡慎太郎像

室戸岬の突端に立つ中岡慎太郎像

 中岡慎太郎は、幕末期に海援隊隊長の坂本龍馬と共に、陸援隊隊長として、脱藩して倒幕・開国運動を繰り広げていました。しかし、志半ばの1867年(慶応3)11月15日に、京都河原町の近江屋で暗殺され、30歳にしてこの世を去りました。生誕地は、この地より20kmほど北にある安芸郡北川村で、その大庄屋の家に生まれたとのことです。この銅像は、慎太郎を偲んだ若者たちが、1935年(昭和10)に建立したそうで、海を隔てて高知桂浜にある坂本龍馬の像と対峙しています。


☆最御崎寺

最御崎寺山門最御崎寺本堂

 室戸岬灯台の後ろにある最御崎寺は、四国八十八ヶ所の24番札所で、お遍路さんが訪れるお寺です。地元では東寺と呼ばれていますが、山門をくぐると、正面に見えるのが本堂で、左手に大師堂、右手に多宝塔があります。


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