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鉄道ニュース2003年1・2・3・4月号




●JRグループ春の臨時列車概要発表(1/17)
JRグループは春の臨時列車の概要を発表した。
・JR北海道・
東北本線とのアクセス特急である特急「スーパー白鳥・白鳥」を4月25日から5月5日までスーパー白鳥を5→8両編成に、白鳥を6→8両編成に増結する。また弘前〜函館間に「さくらエクスプレス」を4月19・20・26〜5月5日を1日1往復する。また、各地でトロッコ列車やSLが運転される。
・JR東日本・
東北・秋田新幹線関係では、「はやて・こまち」を増強する。はやてについては、最大下り7・上り7本をこまちについては、最大下り9・上り8本を運転する。山形新幹線関係では、「つばさ」を下り6本・上り7本を運転する。(下りは全列車東京発、上りは一部上野着)また上越新幹線では、春スキーを堪能するために一部の「たにがわ」をガーラ湯沢駅まで運転させる。長野新幹線では、善光寺ご開帳に併せ「あさま」を利用客が増加する5月3日に下り13本、5月5日には上り16本をそれぞれ運転する。また、年末・年始同様に 増発する新幹線に対応するために一部列車の運休や時間変更が行われる。在来線関係では、はやてとの連絡特急である、特急「つがる」を下りで7・上りで6本増発させる。また、青森止めの特急「つがる6・16・27」号を弘前まで延伸運転される。一方、中央線では夜行快速「ムーンライト信州号」下り2本、上り1本運転し、新宿2359→長野529のムーンライト信州97号を善光寺ご開帳期間中を善光寺御開帳号として運転させる。その他には、各地でお祭りやトロッコ列車などが運転される。また、165系が今春限りで引退することから6月14・15日に急行「さよなら165系信州号」、6月21・22日には急行「さよなら165系吾妻号」、6月28・29日には、急行「さよなら165系上越号」が走ることになっている。
・JR東海・
東海道新幹線では、東京〜新大阪間の「のぞみ」をゴールデンウィーク中を中心に増発する。また東京〜博多間直通の「ひかり」を下り10本、上り9本運転する。更に単身赴任や早朝の会議などに対応するために月曜日の早朝にのぞみを1本増発する。在来線では、特急「ふじかわ」を善光寺御開帳に併せて善光寺駅に臨時停車する。また、ワイドビューひだ・南紀・しなのを増発する。
・JR西日本・
山陽新幹線では、大河ドラマ「武蔵」と関門海峡PRイベントの一環として新下関に停車する「ひかりRailstar・ひかり」をゴールデンウィーク中や週末を中心に運転させる。更に「ひかりRailstar」を、連休や週末を中心に最大6本、期間中合計129本を運転する。(前者の列車も含む)この他にも、新大阪〜博多間を結ぶ臨時「ひかり」を大増発する。また3月1日から金・土・休日の夜に、博多〜新下関間最終の「こだま692号」を小郡まで延長運転する。ダイヤは博多2220→小郡2319で、現在の博多発小郡方面行き最終列車より34分遅い発車となる。在来線では、4月より快速「関門・MUSASHI号」を広島〜下関間を78本、金子みすゞの誕生日である4月11日から厚狭〜仙崎間を快速「金子みすゞ号」を62本、東萩〜下関間を昨年に引き続き、快速「コバルトブルー号」を運転する。北陸方面では、特急列車の増発や増結を実施する。近畿と北陸地方を結ぶ「サンダーバード・雷鳥」を春休みやゴールデンウィークを中心に229本増発し、約400本の「サンダーバード」を3両増結の12両編成で運転する。また、休日の早朝に大阪から北陸地区に向かう「サンダーバード93号」(大阪606→金沢845)を運転するほか、大阪〜新潟間を直通する「ふるさと雷鳥」を春休みとゴールデンウィークに運転する。また3月15日ダイヤ改正で683系が一部投入される「しらさぎ」では、10・11・13・14号が週末に富山〜米原間で3両増結して11両編成で運転される。また683系使用の臨時列車(82号:金沢1304→名古屋1608/83号:名古屋1657→金沢2011)も春休みとゴールデンウィークに運転される。小浜線では特急列車の延伸運転を行う。京都〜舞鶴間を結ぶ特急「まいづる」を小浜まで延長運転する。(1号:京都858→小浜1108/4号:小浜1138→京都1354。運転日は3月21〜23・29・30日、4月5・6日、5月3〜5日)183系6両編成を使用する。また、夜行快速「ムーンライト九州・山陽」などの各快速列車も設定する。
・JR四国・
JR四国では、 瀬戸大橋線開業15周年を記念し、岡山〜琴平間にトロッコ列車「瀬戸大橋トロッコ号」を1日2往復運転する。予土線窪川〜宇和島間にもトロッコ列車「清流しまんと号」を1日1往復運転します。3/2には予讃線伊予上灘〜伊予長浜間周辺で開催される「しおかぜウォークなのはな大会」に合わせ、予讃線・伊予市駅〜伊予長浜駅間にトロッコ列車「なのはなトロッコ号」を2往復運転する。また同大会の参加者への利便を向上するために快速「なのはなを見に行こう号」を伊予西条〜伊予長浜間に1往復運転する。 高知や松山と大阪・京都を結ぶ、夜行快速「ムーンライト高知・松山」を春休みの期間中運転する。特急では「しおかぜ」の編成変更を行い、8両編成で松山〜岡山間を運転させ、一部列車を除き、指定席を4両から5両に増やす。
●JR東日本・JR西日本 リバイバル運転 へ(1/17)
JR西日本は、3月15日の小浜線電化開業記念に3月8日に急行「わかさ」を京都〜敦賀間を1往復、復活運転をする。車両は、キハ28・58系気動車6両(定員504名)で車内では硬券の記念乗車証や記念グッズの販売が行われる。更に復活運転当日の13時10分から14時40分まで敦賀駅で車両展示会を実施し、急行「わかさ」と125系の写真撮影会、車内見学会などが行われる。一方、JR東日本は今春限りで引退する165系の復活運転が主に行われる。3月29・30日に急行「伊香保」が上野〜水上間を2往復。4月12・13日には急行「奥利根」が2往復、上野〜水上間を4月27日には急行「わたらせ」が1往復、上野〜桐生間を5月24・25日には、急行「妙高」が上野〜横川間を2往復運転する。いずれの列車も全車指定席で運転開始1ヶ月前に全国のみどりの窓口などで一斉発売される。
●JR九州、特急「つばめ」ビュッフェ廃止へ(1/25)
JR九州の特急「つばめ」に連結されていたビュッフェが、2月7日をもって最後の営業になることが判明した。同車は3月のダイヤ改正までにリニューアル車両として生まれ変わる。特急つばめは1992年7月のダイヤ改正で誕生、最盛期には博多〜南宮崎間の特急にちりんシーガイアや博多〜長崎間の特急かもめなどにも連結されていた。JR九州は、04年春に九州新幹線新八代−西鹿児島間(開業後は鹿児島中央に改称予定)が開業し、同列車が新幹線連絡特急に生まれ変わる為に座席の増席をするための手段として廃止になるのだという。
●JR九州、特急「つばめ」ビュッフェ廃止記念イベント開催(1/31)
JR九州では、2月7日の特急「つばめ」のビュッフェラスト営業を記念し、「ありがとうビュッフェ」イベントを実施することが明らかになった。日時は2月7日で対象列車は、西鹿児島1125発つばめ12号、博多1605発つばめ19号で出発時に簡単なセレモニーを行うほか車内では、記念乗車証の 配布やボックスシートの特別解放や100円コーヒーの販売などを行う。詳細については、
JR九州プレスリリース をご覧下さい
●山形新幹線酒田延伸、黒字転換は開業33年後!?(2/12)
第6回山形新幹線機能強化検討委員会が、山形市のホテルメトロポリタン山形で開かれ、山形新幹線を新庄から酒田に延伸した場合及び酒田延伸に加えて福島—米沢間の高速化を図るため板谷峠に新トンネルを建設した場合の収支試算が示された。酒田延伸の収支は、運賃改定と物価上昇を見込まない場合、累積収支が黒字に転換するのは、JR東日本に事業費の無利子融資を行ったケースで44年後、国の幹線鉄道活性化事業費補助(無償資金40%)を活用したケースで43年後と試算された。運賃改定と物価上昇を見込んだ場合、累積収支が黒字に転換するのは、事業費の無利子融資を行ったケースで38年後、幹線鉄道活性化事業費を活用したケースで33年後となる見通し。一般的には累積収支が30年以内に黒字になることが採算性確保の目安になっているという。また酒田延伸と板谷新トンネルを同時に事業化した場合、いずれのケースも黒字転換は見込めないとの結果が出た。委員からは「板谷新トンネルはフル新幹線規格で複線を建設した場合の試算だが、単線やトンネル断面を小さくした場合も検討してはどうか」「酒田延伸を事業化した場合、酒田でどのような地域開発プロジェクトが想定されるかも次の研究課題になる」などの意見が出た。同委員会は来月末に開催する第7回会合で事業化に当たっての課題を最終的に整理し、報告書のとりまとめに入る。山形新幹線は92年7月に福島〜山形間が、99年12月には山形〜新庄間が開業しているが、最近では山形〜新庄間の利用者が激減していることから一部では酒田延伸を望む声が出ている。
●快速「ムーンライトえちご」にレディースシート導入へ(2/19)
JR東日本新潟支社は3月31日から、新宿〜新潟・村上間の夜行快速「ムーンライトえちご」に女性専用車両「レディースカー」を導入する。導入区間は新潟—新宿。ムーンライトは165系3両編成で、20席の女性専用席があったが、今春早々に165系が引退し、車両が485系6両編成に変更するのに伴い、6号車1両(64席)を女性向けとした。同支社は「夜の車内でも、より安心して休んでいただければ」としている。
●東北新幹線延伸効果「ほとんどなし」(2/20・22)
昨年、12月1日東北新幹線が約20年ぶりに青森県八戸市まで延伸開通した。しかし、地元の期待していた新幹線効果というものが無いことがここに来て明らかになっている。青森県統計情報課が県内の商店主やタクシー運転手らを対象に調査した結果、「良い影響があった」と回答したのは3割に満たず、「どちらとも言えない」が7割を占めた。また同じ青森県南部でも6割以上が「良い影響があった」としたが、他の地域では約1割にとどまり、地域差がくっきりと表れた。現段階での影響については「どちらとも言えない」が69.5%と最も多く、「良い影響があった」は5.3%、「どちらかと言えば良い影響があった」は23.2%で、合わせても3割に満たなかった。「どちらとも言えない」とする理由としては、「効果は八戸止まり」(青森県東部・タクシー運転手)「冬季の開業なので客の出足が鈍い。津軽と八戸の距離の問題もある」(津軽・旅行代理店)「影響は直接感じられない」(県南・百貨店)などがあった。また、いわて沼宮内(岩手県岩手町)駅では新幹線開業によって駅の利用者数も激減、フル規格新幹線の停車駅で全国最低水準になっている。開通時、「新幹線効果」に期待した地元商店街からは「売り上げが伸びず、期待外れだ」と嘆く声が出ている。JR東日本によると、延伸区間3駅の昨年12月1日〜今年1月5日の1日平均乗降者数は、いわて沼宮内駅230人(当初見込み300人)◆二戸駅1010人(900人)◆八戸駅9190人(8500人)。いわて沼宮内駅だけが見込みを下回った。これまでの最低は、長野新幹線の安中榛名(あんなかはるな)駅(群馬県安中市)の370人(01年度の平均)。いわて沼宮内駅がある岩手町は人口約1万7000人。周辺には安比高原スキー場(岩手県安代町)があるが、「バスの便が豊富な盛岡駅から来る客が多い」(同スキー場)という。JR東日本は「もともと利用者が少ないとみていた駅。今後も大きな変化はないだろう」と予想している。なぜ利用者が激減したのかという理由には2つの理由がある。1つ目は、新幹線の開業によってJR東日本から経営分離された旧東北本線盛岡〜八戸間を引き継いだ第3セクターの運賃値上げである。この地域は、過疎化や高齢化が進み、また冬場になると車が積雪によって運転できなくなるのだが、経営から分離された会社はもともと不採算路線であり、運賃の値上げはやむなしという観点から値上げされた。しかし、年金暮らしをしている高齢者や通学する人たちにとってはこの値上げが家計に響き、他の交通機関に”乗り換え”ているのでは無いのかというのだ。2つ目は、人口密度が低いこと。既存の東海道・山陽新幹線の沿線には、50〜100万都市が適宜にあるが盛岡以北はほとんどが1〜5万人未満の都市である為に新幹線効果がさらに薄らいでいるのではないかと推測した。これに対し、いわて沼宮内駅の北側にある「大町商店会」では「これでは新幹線が通るメリットがない」と落胆する。岩手町の民部田(みんぶた)幾夫町長は「急に新幹線駅に格上げされ、まだ首都圏の知名度が低い。4月から新たな観光プランを用意して、利用者を増やしたい」と話している。整備新幹線は現在、東北新幹線八戸〜新青森間の他に九州新幹線博多〜西鹿児島、北陸新幹線の長野〜金沢間などが建設中(北陸新幹線はまだ一部が未着工区間)である。そのうち、九州新幹線の新八代〜西鹿児島間が04年春にも完成するが、建設中の路線はこうした効果が極めて不透明である。こうした事から地方は観光客誘致のPRの大幅見直しや地域の足を自分たちで守る「マイレール」意識を高めていくことが必要である一方、新幹線開業によって経営分離される並行在来線問題ももう一度原点に返る必要があるといえよう。
●九州新幹線04年3月、新八代〜鹿児島中央間開業決定(2/26)
JR九州の石原進社長は、九州新幹線の新八代〜西鹿児島間の部分開業時期が04年3月になるとの見通しを明らかにした。同社はこれまで開業時期を「来年春」としており、3月と明言したのは初めて。石原社長は「駅や線路の工事も順調に進んでいる。開業は3月何日かになるのではないか」と話した。また、新幹線の開業に伴い、鹿児島本線の西鹿児島駅を地元要望に応じて「鹿児島中央駅」に変更すると併せて発表した。JR九州によると駅名は地域イメージに直結するため地元から改称や命名の希望が増えているという。西鹿児島駅は地元経済界などでつくる「西鹿児島駅駅名改称推進協議会」が公募でまとめた案を昨年12月に提案し、変更に伴う費用の約7割を地元が負担することで合意していた。
●鹿児島本線「千早」03年夏開業へ(2/26)
JR九州は、今年夏に鹿児島本線箱崎〜香椎間に開業する新駅の名前を「千早」に決定することにした。「千早」駅は、「鹿児島中央」と同様に地元要望に応じて「東福岡」や「筑前多々良」の“地元案”をJR九州に要望していたが、「『東福岡』は同名の高校が博多区にあってまぎらわしく、今どき駅名に『筑前』とつけるのも古めかしい」と周辺地域で定着している地名の採用に落ちついた。
●JR山陽本線広島〜向洋間新駅設置へ(3/13)
広島市は、JR山陽本線の広島〜向洋間に新駅を設置する構想を固め、JR西日本と基本合意したことを明らかにした。予定地は南区のJR広島運転所東側付近を想定。隣接する府中町のキリンビール広島工場跡地に来春オープンする複合商業施設の利用客に対応するもので、新駅の開業もその時期に合わせる方針だ。市都市交通部などによると、JR西日本との協議は、同社が広島都市圏の輸送力増強を打ち出した昨年10月のダイヤ改正を機にスタート。JR側も鉄道利用者の拡大が見込まれることから合意に至った。新駅とキリンビール広島工場跡地との距離は約400メートル。市は、複合商業施設や建設が取りざたされている「広島新球場」(仮称)への交通アクセスのほか、周辺住民の鉄道利用の促進で、慢性的な道路渋滞の解消にも期待している。 駅施設はJR所有地内に建設。建設費については未定としているが、利便性が高まるキリンビールにも今後、負担を求める方針だ。
  ●JR西日本「のぞみ」10月から福山停車へ(3/15)
JR西日本は、10月に予定しているJR東海、「品川駅」開業に伴うダイヤ改正を機に、福山駅に新幹線「のぞみ」を停車させる方針を固めた。東京〜福山間を、現行の「ひかり」(最短4時間13分)と比べ、約35分間短い3時間台で結ぶ。今後、福山駅に停車する「のぞみ」の本数、便などは、秋のダイヤ改正に合わせて具体的に詰める。これまで、福山駅は「のぞみ」の通過駅だったため、上りの場合は岡山駅で「のぞみ」に乗り換えるか、東京まで「ひかり」を利用するしかなかった。このため「時間がかかりすぎる」との不満が強かった。また、「のぞみ」停車などの交通インフラの整備で、観光や産業面の活性化を促そうと、昨年12月に、三好福山市長が商工会議所会頭、市議会議長とともにJR西日本岡山支社を訪れるなど、再三、要望を繰り返していた。「まだ正式な報告は受けていない」としながらも、三好市長は「長年の要望がかなって喜ばしい。これを起爆剤にして、中核市・福山の基盤整備をさらに推し進めていきたい」と期待していた。10月のダイヤ改正では、JR東海はこれまでの「ひかり」→「のぞみ」主体のダイヤ改正になる。また「のぞみ」の全車指定制度が撤廃、自由席が設けられる。これによって「のぞみ」専用料金も無くなることが既に決まっている。
●JR東海「品川」駅、10月1日開業へ(3/19)
JR東海は、東京〜新横浜間に現在建設中の東海道新幹線「品川」駅の開業を10月1日とすると正式発表した。今改正の目玉は、新幹線を「のぞみ」中心の運行に切り替えることで、すべての「のぞみ」に自由席3両を新設、指定席特急料金も値下げする。「のぞみ」の指定席特急料金は、東京—新大阪間の場合、現行の6210円を大幅に下げ、「ひかり」(5240円)との格差を300円程度に圧縮する。また、新大阪〜東京間は1時間当たり最大12本の運行(「のぞみ」7・「ひかり」2・「こだま」3本)となり、当面は全列車が東京まで乗り入れる予定である。他に早朝と夜間帯の列車の見直しも実施する。詳しいダイヤなどについては、7月下旬にも発表する。
●「のぞみ」山陽新幹線でも増・姫路にも停車へ(3/19)
「品川」駅の開業に伴い、山陽新幹線で現在毎時1本間隔で運転されている「のぞみ」も山陽新幹線内でも更に増発することが分かった。「のぞみ」を2〜4本、「ひかり」を2〜3本、「こだま」を2本とし、東海道新幹線との直通列車は「のぞみ」が1時間あたり2〜4本、「ひかり」が1本とする。途中停車駅は「のぞみ」が従来の駅に加え、新たに姫路や福山などへも停車する。尚、「ひかり」の停車駅は従来通りとするが、停車パターンの統一も考える。「のぞみ」の増発に伴い、6本のひかりを2〜3便に減便する。これに伴い、東京〜広島間の「ひかり」については、「のぞみ」に移行することになる。また今ダイヤ改正で、時速270キロの高速運転が可能になり、ひかり利用の広島—東京間は最大30分短縮され、4時間10分程度になる。また、昭和61年11月から運行がスタートしていた100系車両が東海道区間から引退する。 
●JR九州、新幹線愛称「つばめ」に決定!(3/20)
JR九州は、1月下旬から一般から公募していた九州新幹線新八代〜鹿児島中央(現:西鹿児島)間の列車の愛称を「つばめ」にすると発表した。現在、博多〜西鹿児島間を中心に運転している在来線特急の愛称を引き継ぐもの。同社によると応募総数は13万3863通。1位の「はやと」が8602通で、2位「さつま」、3位「みらい」、4位「さくら」。「つばめ」は2375通で5位だった。「九州につばめを残したい、子供でも覚えやすい名前」という理由で最終的に選考された。尚、新幹線連絡特急として残るとされていた特急「つばめ」(門司港・博多〜新八代:暫定開通後)は、「リレーつばめ」と改称変更することも明らかにした。
●小郡駅駅名10月改正で変更か?のぞみも停車へ(4/19・4/24)
山口県小郡町は、10月1日の東海道新幹線品川駅開業に伴う白紙ダイヤ改正を機に小郡(山口県小郡町)駅の名称を「新山口」に変更する可能性があるということを発表した。また、兼ねてよりJR側に要望していた「のぞみ」を新たに同駅に停車させる方針も併せて発表した。実現すれば、山口県内としては初の停車となる。のぞみ停車については、先に発表された姫路・福山と同様に要望が出されていた。具体的な本数はこれから詰めていくが、1日5〜6本の見込み。一方、駅名変更は地元の要望に対してJR側が判断する形となった。駅名変更に伴う負担は、7〜8億円で県と町、周辺市町村で負担することにな る。小郡は、山陽新幹線開業直前にも「何処の県か分かりにくい」との観点から再々駅名変更を要望していた。新幹線の駅名変更に伴い、在来線も駅名変更される予定である。
●JR西日本、琵琶湖環状線(仮称)今秋着工へ(4/19)
JR北陸本線・湖西線の直流化で、県と地元19市町村でつくる琵琶湖環状線(仮称)促進期成同盟会、JR西日本の3者は、事業費と各者の負担額、工期などについての工事協定を締結した。これまでの合意事項が確定したことで、琵琶湖環状線の実現を目指した事業が今秋にも着工をし、06年秋開業を目指して本格的に動きだすことになった。県は昨年11月、JRと福井県との間で、事業費のうち県側が約75億円を負担することで基本合意。今年初めには、県側の負担分のうち58億円を県、残りを期成同盟会が負担することが決まっていた。
●583系N21編成仙台電車区に正式”移籍”復活へ(4/20)
昨年の東北新幹線八戸延伸開業まで東北地方と首都圏を結んでいた夜行寝台特急「はくつる」や盛岡〜青森間の昼間特急「はつかり」号の臨時運用などにも 用いられていた583系N21編成6両を7月に仙台電車区に正式に転属することになった。同車は現在、福島県郡山市にあるJR東日本郡山工場にて全検が行われ、塗装の再補修や走行装置の再整備の後に本線上に復活する。復活後は、会津での宿泊を組み込んだ仙台からのパック旅行や会津に向かう小学生の修学旅行などに使うことや東京ディズニーランドに出掛ける若者向けに、低料金の寝台車として使う案が検討されている。同車は、昭和43年の東北本線の全線複線電化が完了した「ヨン・サン・トウ」と呼ばれるダイヤ改正で誕生。 全盛期にははくつる・はつかり・ゆうづるなどにも使用されていたが、最近では国鉄時代の列車を復活させるリバイバル列車や東北新幹線の延伸開通後は、 仙台電車区に貸し出しをされ、臨時快速にも使用され、その去就が注目されていた。一方、N22編成の南秋田車9両編成はG.W.期間中に特急「かもしか1・4号」に車両を変更、運転することが既に決まっている。
●「のぞみ」徳山にも停車へ(4/25)
JR東海・西日本は、10月1日の東海道新幹線品川駅開業に伴う白紙ダイヤ改正に伴う、特急料金改定を国土交通省に認可申請した。これで、のぞみが新山口(現在の小郡)に正式に停車することが決まった。また、小郡の他に新たに徳山(山口県周南市)にも一部停車のする方向へ検討に入った。徳山停車が実現すれば、山口県では新山口に次いで2番目の停車となる。また、JR西日本広島支社は、小郡駅の名称を新山口に変更することを正式発表した。長年にわたり停車を要望してきた県や小郡町・周南市は「実現の可能性が極めて高まった」として歓迎。今後は停車本数の確保を要望していく。二井関成知事は、法定合併協議を進める県央部2市4町の首長らとともに停車本数の確保に向けJR西日本広島支社に要望に行く。
●のぞみ料金値下げへ(4/25)
JR東海とJR西日本は、10月1日のダイヤ改正に合わせてのぞみの指定席を平均10・4%値下げする料金改定の認可を国土交通省に申請した。認可されれば東京−新大阪、新大阪−博多間は現行より670円安く、それぞれ運賃と合わせ1万4050円と1万4890円(ともに通常期)になる。「ひかり」「こだま」の料金は据え置く。現在「のぞみ」は「ひかり」より東京−新大阪間で970円、東京−博多間で1840円高いが、それぞれ300円と600円の差に縮まる。東京−名古屋間や新大阪−広島間も560円引き下げになる。

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