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使用カメラ:PENTAX Optio S5i (コンパクト・デジカメ)

晩秋(初冬)

2006.10October 
神無月(かんなづき)

牛ヶ首

牛ヶ首

無風で湖面が鏡のように景鶴山系を投影する

青空・快晴・無風で秋のような暖冬の中田代

真っ赤に紅葉したヒツジクサ・上田代

中田代の夜明・霧がかかり静寂の刻である

中田代の夜明け

中田代の夜明け

午後の美しい斜光を浴びたダケカンバの樹林帯

景鶴山の尾根の一部にある紅葉

ヨッピ川沿いのダケカンバ林


→ 2006.11 November

平成18年10月27日


平成18年9月30日〜平成18年10月1日(オコジョと遭遇の撮影行脚)

ツキヨタケ

 今回は沼山峠から大江湿原を抜け沼一周して尾瀬沼山荘一泊の撮影行脚である。前日の雨天から一転、御池に2時半頃到着し、見上げれば満天とまではいかないが南の空は沢山の星が輝き冷え込んだ深夜であった。車内で仮眠後、5時30分始発の沼山峠行きのシャトルバスに乗車、一息入れ大江湿原に向けて下山を開始する。大江湿原は草もみじの最盛期で黄金色に輝き、ウラジロヨウラクの紅葉、カエデの黄葉が美しいクセントとなり楽しませてくれる。青天の空は面白い雲のドラマも繰り広げられ、三本唐マツを後にして沼尻へと撮影しながらトレッキングを満喫する。
沼尻休憩所で昼食後、沼南岸を目指し尾瀬沼山荘へと向う。1時半頃に山荘に到着し仲間二人は小屋受付時間まで付近の撮影に出向くが、私は山荘の玄関前でザックを降ろし取り合えず一服しながら休憩し座り込む。数分たった時、付近でネズミらしき小動物の影が目に入る。時折私の真横まで近づいてきて様子を伺い突然姿をくらます。たぶんネズミだろうと横目で見ると濃い茶色に胸と足先が白いのでオコジョであることに気付き、ついにオコジョと出会えた喜びに興奮と感動が蘇る。白虹同様、見るのは長年の夢であったためコンデジで証拠の撮影を始めるが動きが機敏でコンデジのAFは遅くシャッターのタイムラグがあり中々シャッターチャンスを逃してしまう。撮影に手間取り約1時間近くも焦りと感動と興奮でオコジョに遊ばれてしまうが、やっとワンカット撮影することができた。しかし、ピン甘であるがオコジョと確認できる程度は撮影できて本日の成果としては大満足であった。
 翌朝5時山荘を後にし東の空はピンク色に染まり掛けてきている。期待を胸に定番の長蔵小屋後ろの沼畔に向うが徐々に朝焼けのドラマは厚くて黒い雲に遮られはじめお預けとなる。
ここらで楽しみの一つでもある尾瀬沼山荘の朝弁を広げ、ドリップコーヒーを煎れ、ウインナー、ゆで卵、塩鮭を焼きながら朝食を満喫する。一向に景色はフラットであり三本唐松手前の三叉路のベンチまで移動、仲間二人は静寂の一時をベンチ周辺で撮影に入るが、日曜日というのに入山者は疎らである。私は大江川に架かる木道の橋のたもとで撮影スタンバイ。フィルム交換のためにザックに戻りフィルムを手に取り振り返ると三脚付近でオコジョが顔を出してこちらを伺っている。再び再会、撮影のチャンスである。見ていると三脚に登ろうとして滑ってコケたりしている。橋の手前で静かに腰を下ろしコンデジを取り出し冷静にカメラを向けると愛嬌ある目つきで好奇心が旺盛なのか、急に私に50cm手前まで近づいてくる。目と目が合うと不思議そうに首をかしげ咄嗟に退散する。
今度は遊ばれずに撮影してやろうと必死でフォーカスするが、行動が機敏でやはりコンデジでは太刀打ちできない。落ち着きのないオコジョである。あまりにも接近してくるのでAFが追いつかない。やっとの思いで5〜6カット撮影に漕ぎ着け、証拠の画像を尾瀬沼ビジターセンターに持ち込み「オコジョ発見証」を昨日の発見分と2枚ゲットしてきた。

落葉したヨッピ川沿いの樹林帯にスポット光が差し込む

竜宮十字路の池塘の夕暮れ

下の大堀のダケカンバ

下の大堀川の黎明

中田代の夜明け

中田代の夜明け

ヨッピに向う右手に立つダケカンバ

静寂の池塘に景鶴の投影

姥ヶ平から茶臼岳を望む。牛ヶ首への登り途中。

姥ヶ平から見た紅葉。茶臼岳は硫黄臭のガスが吹き出ている。

茶臼岳山頂

牛ヶ首から見た茶臼岳山頂

姥ヶ平から茶臼岳を望む。

牛ヶ首

大江湿原・小淵沢田代入山口付近

尾瀬沼南岸

牛ヶ首

尾瀬沼東岸

沼 尻

中田代の夜明け

平成18年10月13日

平成18年10月9日

(牛ヶ首・姥ヶ平)

那須・茶臼岳

暗雲の中田代の昼さがり

オコジョとは...


大江湿原・小淵沢田代入山口付近

  8日午後10時半に自宅を出発。深夜の国道4号バイパスを高速並みに快適に北上し宇都宮インタ−から東北道へ。自宅を出る頃は風もなく穏やかな月夜で星も見えたが、徐々に風が強くなってきている。那須インターを降りると益々風が強くなりロープーウェイの運行を心配しながら一路茶臼岳の駐車場へとひたすら走り、午前1時半に駐車場に到着し仮眠するがかなりの暴風で時折車体を揺らす。一向に風は弱まらず黎明を迎える。陽が昇ると茶臼岳の頂上を照らしはじめ山頂付近は白く見え大霜のようである。車内で朝食を摂りながらロープーウェイの運行が気になる。駄目なら登山道で行くしかないなと心の中で呟き、ひたすら祈る。7時過ぎに事務所からの案内放送があり試運転を2回程行い運転可能か試運転するとのこと。可能であれば7時半に運転開始となり期待する。相変わらず強風は収まる気配はないがどうやら運転可能とのことで再び放送があり一安心といったところだ。

 
  2番発のロープーウェイに乗車し山頂駅には数分で到着、風は弱まっているようである。しかし、牛ヶ首方面に歩き始めるとやはり風は強く気合を入れないとまともに歩けないし前進できない。牛ヶ首手前あたりにの谷合いには紅葉が見えはじめ見頃のようである。撮影は三脚をしっかり持っていないと簡単に飛ばされてしまうくらいの強風で、時折弱まる風と光線状態を見極めながらシャッターチャンスを狙いながら、姥ヶ平に行く三叉路の広場に到着するが更に超強風で手を離すと何度も吹き飛ばされそうになる。案内標識や岩場に掴まらないと体が浮いてしまうくらい台風並以上の経験である。早く強風から逃れるように姥ヶ平へ下る。9時半大分強風にさらされ体力も消耗し、風が殆ど無い姥ヶ平に到着すると急に空腹となり、いつものことながらドリップコーヒーを煎れポークウインナーを焼き、おにぎりと半熟茹で卵で紅葉を眺めながらの早い昼食を摂る。ここは強風とは裏腹に風の影響が全くなく天国の楽園広場だ。腹ごしらえを済ませ、一息ついたところで、ゆっくりと紅葉ウォッチングしながら来た道を引き返し牛ヶ首へ登りとなる。2度目の暴風域に突入だ! 相変わらずの強風で、雨天でなかったのが幸いである。 12時にはロープーウェイで下山し、帰路は楽しみにしていた元湯の
「鹿の湯」 へと向う。ここは那須温泉で最も古い湯治場風の風情ある木造温泉で、板張りの床に温度の違う湯船が41℃、42℃、43℃、44℃46℃、48℃まで6曹あり熱くて44℃までしか入れなかった。 紅葉もまあまあ、温泉も満足の三連休であった。

平成18年10月14日


  今回は単独で、いつもは尾瀬ヶ原への入山は外環から関越道・沼田廻りで行くが、気分を変えて4号バイパスを北上して日光宇都宮道路から日光・金精峠を越えて鎌田へと抜けてみた。日光・金精峠では走行中には遠方にキラッと光る物体がたくさん目に入り、約50〜60頭の鹿、狐1匹、狸2匹、カモシカ1頭などが餌を求めて徘徊しているのにはビックリした。時間的には関越廻りより約30分のロスであるが、距離的に同じであり高速代が浮いたのも助かった。

 きっと アクアさん もこのコースで入山するのかなと思いました。戸倉に1時半到着、またも満天の星空である。明け方の大霜に期待して仮眠する。 先週の三連休の台風並みの風雨が嘘の様で冷え込みはなく暖かい。期待するほどの夜明けではなく上田代は静寂な一日の始まりで紅葉は真盛りである。ヒツジ草の紅葉、ダケカンバの白い幹に黄葉が印象的で,
周辺の山肌の紅葉は幾分平年より遅いかなと感じるが随所で素晴らし紅葉が見られる。撮影はマイペースで景色を満喫しながらのんびりと歩く。 三又手前のベンチでは定番となったポークウィンナー焼きで朝食を摂り、コーヒーを飲みながら癒しの一時を満喫する。

 昨晩は冷え込み満天の星が輝き、天の川が真上に見られた。約35分程の長時間露光で星を撮影していたが、ヨッピ方面より徐々にガスが漂い、あっと言う間に湿原一面が真っ白い世界に変貌し、神秘的で竜宮小屋の明かりだけがぼんやりと霞んで静まり返り、明朝の霜の世界に期待を寄せ就寝する。 

 夜明けは東の空に雲がかかり冷え込みは少なく霜は降りていなかった。薄日が時折射す穏やかな夜明けで比較的暖かい。帰路の鳩待峠は紅葉が見頃で何とも素晴らしい景色であった。特に水芭蕉がいち早く咲く山の鼻から少し歩いた川上側沿いのイロハモミジは絶妙な色合いが鮮やかであった。

大江川に架かる橋のところでオコジョに出会いました。その三本唐松手前で撮影する仲間。



平成18年10月28日

平成18年10月29日

名残の秋

今回の晩秋(初冬)の尾瀬ヶ原入山は大霜の撮影狙いで竜宮小屋2泊である。 明け方6時頃まで落ちていた小雨も上がり、鳩待峠から上田代、中田代三又からヨッピ方面へ向う。 徐々に天候は回復に向い、途中まだ紅葉の名残が随所で見られた。お昼頃には青空となり日差しが差し込む秋晴れとなり、入山者が殆どいない静かな原の昼下がりだ。中田代では竜宮十字路付近の木道と竜宮出入口の木道の架け替え工事が行われており、竜宮十字路のベンチも新しくなった。

まだダケカンバの黄葉が残っていた

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