このページは、2019年3月に保存されたアーカイブです。最新の内容ではない場合がありますのでご注意ください |
午前4時30分、御池からバスに揺られ、沼山峠休憩所に4時50分到着。辺りは黎明を迎え陽射しがダケカンバをオレンジ色に染めている。 身づくろいをしてゆっくりと沼山峠へと向かう。鶯の声を聞きながら、まだ残雪がある峠を過ぎた頃から霜が降りていて木道が滑る。大江湿原へ到着する頃には太陽は湿原を照らし、雪解けの水流は軽やかなメロディーを奏で水芭蕉の白い苞が爽やかな微風を受けて咲いている。脳裏では思わず「夏が来れば 思い出す〜♪」とリズムを刻んでいる。時折の微風が心地良く、峰桜や千島桜が湿原の林床周辺で淡いピンク色の可憐な花を咲かせていて見頃を迎えていた。大江湿原大江川のせせらぎの聞こえるベンチで軽く朝食を済ませ、狙っていたポイントの峰桜が気になり早々に長蔵小屋北岸へ向かう。ポイントの峰桜は想像以上の満開で、晴れ渡った青空と残雪の燧ヶ岳上空にはに白雲が浮かび、美しい光景に息を呑みながらしばし撮影に没頭した。1日目の昼食は桜が眺められるこの場所で、特製ラーメン(具が特別?)とポークソーセージを焼き、時折の爽やかな風に吹かれ絶景を眺めながらコーヒータイムを満喫。午後からは小屋の宿泊受付を済ませ、部屋で4時まで心地良い昼寝をして有意義な一日を過ごした。 |
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平成20年6月13日
平成20年6月14日
2日目は早朝撮影のため4時に起床し、いそいそと小屋を出る。小屋裏のベンチは真っ白で、この時期には珍しい遅霜が降りていて、どおりで冷え込む筈だ。日の出の4時半を過ぎても沼畔はガスに覆われ底冷えしてくる。太陽の日差しは一向に届かない。 相変わらずガスは覆いつくし三本落葉松だけを浮かび上がらせ幻想的である。しかし、ガスと雲に覆わコントラストのない黎明であった。撮影は一旦切り上げて朝食のお弁当を広げ、キノコの味噌汁を味わいながら冷えた体を温める。どうやら天候は下り坂のようである。時々ポツリと雨が当たるが本降りの気配はない。朝食後、お目当ての峰桜第2ポイントへと北岸へ向かう。目的の場に着くと過去では見ることの出来なかった沼辺の峰桜は満開であった。丁度、曇り空のため光が回り優しいピンク色が鮮やかに映え夢中で撮影に取り掛かる。撮影は一応の成果を得て、沼尻へと向かい一服のあとは沼の南岸にある第3ポイントの桜へ向かうことにした。この頃になると曇り空もいつしか消え、青空と眩しい太陽の光が燦々と照りつけ初夏を思わせる景色へと変貌し気温も上昇してきた。第3ポイントに着くと目の前には見事な満開の桜が出迎えてくれた。青空を背景にダケカンバの萌える新緑とのコントラストがとても美しい。今回の入山では、思いもよらぬ一期一会の桜三昧の撮影を十分楽しむことが出来た。 2日目の昼食は三平下のベンチでチーズリゾットと、特製ポークを網に乗せ、ビールで乾いた喉を潤す。梅雨時期の最中にもかかわらず最高の晴天に恵まれ、心身共にリフレッシュ! 食後はベンチで少々昼寝。強い日差しの中、爽やかな風に吹かれ夢心地。十分に休息をとり、南岸から東岸の長蔵小屋へとゆっくりトレッキング、木道沿いの可憐な植物達を眺めながら満足した足取りで悠久の尾瀬沼を満喫した。 |
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(1日目)
(2日目)
平成20年6月14日(3日目)
コミヤマカタバミ
イワナシ(沼山峠)
エゾムラサキ(三平下)
ヤマドリゼンマイ(沼東岸)
タテヤマリンドウ
サンカヨウ(三平下)
コミヤマカタバミ(沼南岸)
エンレイソウ(沼南岸)
サンカヨウ(沼南岸)
ニリンソウ(沼南岸林床)
ミズバショウ(大江湿原)
ミズバショウ(大江湿原)
ミズバショウ(大江湿原)
ショウジョウバカマ(大江湿原)
ショウジョウバカマとニッコウキスゲ若株(大江湿原)
朝焼けには至らなかったが、日の出とともに彷徨する霧が尾瀬沼畔の黎明をドラマチックに演出してくれた。
オサバグサ
梅雨の最中、予報では週末雲の多い雨天だったが、夜明け前に戸倉に到着すると夜空には雲の切れ間から青空が見えていた。少々仮眠の後4時には黎明を迎え,、辺りは既に明るい。尾瀬を代表するニッコウキスゲに先立ち、初夏の湿原はワタスゲの果穂が時折の微風と戯れ、湿原一面に銀波のように広がっていた。遅霜や洪水の影響によりヤマドリゼンマイの生育が遅れぎみで、まだ若葉が眩しくレンゲツツジの朱赤が鮮やかで緑の湿原にアクセントとなっている。今年はタテヤマリンドウとヒメシャクナゲが湿原一面に群生して、こんなに多くの群生は今まで見たことはない。 ワタスゲの一番美しいと思う一瞬は、朝霧が立ち込め日の出と共にワタスゲに付着した水滴が逆光でキラキラ輝く瞬間が何とも素晴らしい。 やはり雨ではワタスゲの魅力は半減してしまう。 |
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平成20年6月27日
(1日目)
平成20年6月28日(2日目)
ウワミズザクラ
ウワミズザクラ
ズ ミ
ズ ミ
朝霧に包まれたワタスゲの果穂
クモの糸とワタスゲ
タテヤマリンドウ
カキツバタ
ミツガシワ
オオバタチツボスミレ
ヒメシャクナゲ
ヤマドリゼンマイ
木道沿のワタスゲ
コツマトリソウ
コツマトリソウ(変色花)
朝霧の中から浮かび上がるワタスゲ(竜宮十字路〜ヨッピ間)
静寂の朝霧に包まれて(竜宮十字路〜ヨッピ間)
朝陽に輝くワタスゲ(竜宮十字路〜ヨッピ間)
黎明のワタスゲ・レンゲツツジの朱赤が画面を引き締めてくれる(竜宮十字路〜ヨッピ間)
黎明のワタスゲとレンゲツツジ(竜宮十字路〜ヨッピ間)
濃霧が薄くなりはじめ尾瀬の一日がはじまる
黎明のワタスゲ群落・霧中の逆光に浮かび上がるワタスゲは感動の一瞬だ!(竜宮十字路〜ヨッピ間)
初夏の湿原(上田代)
初夏の湿原(上田代)
木道とワタスゲ群落(中田代)
木道とワタスゲ群落(中田代)
ヤマドリゼンマイの若芽
耳かきのような果穂が微風に揺れて
初夏の湿原(上田代)
ダケカンバ新緑と峰桜(大江湿原)
満開の峰桜(大江川沿)
尾瀬沼東岸の峰桜と燧ヶ岳
尾瀬沼ビジターセンター付近の峰桜
大江湿原と沼尻の中間付近の峰桜 (数年前から沼を背景にこの場所を狙っていたが、やっと満開の峰桜を撮影することが出来た)
沼南岸(三平下)の峰桜
沼南岸(三平下)の峰桜
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