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九十九里鉄道

 

九十九里鉄道のハフ1082013年5月6日記

2012.2.17追記したエッチング版がようやく出来上がりさっそく作った。下記の2枚が各2枚で1組となって、初めに製作したエッチング版とセットで、長車体(2軸ボギー)の木目と鋼鈑張り各1台と短車体(2軸単車)合計3両できる構成にした。今回のエッチング版を1枚にまとめなかったのは、ミスを減らすためとコストダウンを図ったため。部品が増えると、くだらないミスも増える。同じ部品で片方だけ間違えたこともあった。前後・左右対称の車両ではほとんどの部品で同じものを1枚ずつ2枚使用するので、1つずつのセットを2枚組み合わせることにした。

内板や内張りのうち1枚は短車体に合わせたため、残念ながら先に短車体を作ってしまうと長車体のものは1台しか作れなくなってしまった。また、同じものをたくさん作った方が単価が下がる・・と思ったが、エッチング版の製作費のコストダウンはわずかで、やや下がった程度。枚数を多くすると単価が下がるが、この辺はエッチング版の価格設定が実に微妙な設定がされている。やはり数10枚単位で制作しないとコストダウンは難しい。

今回2軸単車の妻板をRMライブラリーの写真に合わせ裾が下がった形にした。ただし、細かいところはよくわからないので想像でまとめた部分も多い。

 

新たに作ったエッチング版。屋根板(長)、中板と内張りは長短各1×2となっている。その他元のエッチング版の残りから2台作る場合に必要となる部品を入れた。妻板は裾下がりと通常の各1セットでどちらか余る。側板がないためこのセットだけでは車体にならない。なお、床板は寸法見直しを行った。ほとんど修正なしで組みあがった。珍しいことである。

 

今回のエッチング板で、新たに作れるようになった裾下がりのハフ108。

 

 

 

 

 

 

 今回また鋼鈑張りを作ったので、合計3両になった。さらに2両増える計算?ついに朝顔カプラーの在庫は底をついた。

 

 

 次に仙北の ハ1401とハフ1406 も作り始めました。

 

 

 

九十九里鉄道のケハ107(第4回)2012年3月 日記

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

九十九里鉄道のケハ107(第3回)2012年3月 日記

雨樋を付けた

木目車体の雨樋は、帯板の2枚重ねで、下は1.5×0.4、上は2軸車(左、ハフ108)は1.5×0.4、ケハ107木目(右)は1.5×0.7である。

ケハ107簡易綱体化は1.8×0.4の1段である。

 

屋根先端部にカッターナイフで切れ込みを入れた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

  

九十九里鉄道のケハ107(第2回)2012年2月15日記

今度は綱体化前のケハ107の側板を作る。使った帯板は下記の通り

窓上(ウインドヘッダー)・・・1.0×0.2mm

窓下(ウインドシル)・・・0.8×0.4mmの下に0.8×0.2mm

ドア脇の縦・・・0.8×0.2mm

雨樋の一番下・・・1.0×0.2mm

窓間・・・0.8×0.2mm

 

今回は真鍮ではなく、洋白帯板を使ってみた。半田の流れも悪くなく、腰があるので半田付け中にフニャフニャすることもない。真鍮より作業がしやすかった。

次は妻板。使った帯板は下記の通り

窓上(ウインドヘッダー)・・・1.0×0.2mm

窓下(ウインドシル)・・・0.8×0.4mmの下に0.8×0.2mm

窓間と窓脇・・・1.0×0.2mm

中央の窓は桟付きに交換した。また、連結器脇の補強は、ボルトもエッチング表現したものを使った。

真鍮線を埋め込むより仕上がりはすっきりしており、これで充分だったかと思う。

こちらも両脇を折り曲げる。

 妻板の形状保持のための板を付けた。これは2枚重ねになっている。床板の固定用のねじ穴を開けるので、1枚では不足。

 妻板と側板を付け箱にした。

木造車をもう一両、 妻板と側板を付け箱にした。こちらは窓が1枚少ないタイプで、4輪単車にする。

使った帯板は107と変わらない。また、側板の戸袋窓の桟は削り取った。

九十九里ハフ108をイメージしたが、妻板の形態が少し違う。ステップを付け、床板止めの2×1mmの平角線を付けた。

 続いて床板の組み立て。1×3の平角線を付けた。

この平角線は福原金属さんで扱っていたようだが、今はどこの模型店でもほとんど品切れ。秋葉原の電気街でも扱っていたが、最近は5mm以上の幅のものしか扱っていない。インターネットで調べると東急ハンズの通販で扱ってるらしい。「真鍮 フラットバー 東急ハンズ」でググると出てくるが、在庫はあとわずか。売り切れたら補充はあるだろうか。ただし、東急ハンズオリジナルではなく、販売元は九段の会社らしい。ここのHPを見てみたが、商品リストには載っていなかった。製造メーカーから直販で購入できないか問い合わせたこともあったが、びっくりするほど高かった。

上はケハ107、下はハフ108の床板で、ハフ108は長さを詰めた。

床板上側上はケハ107、下はハフ108。長さを詰めるためのガイドが入っているので、長さを詰めるのは簡単。

床板を車体にはめ込む。ステップの回りを0.5mmくらい削る必要があった。ぴったりはまりこむように加工するのに、意外と手こずった。

 加工が終わったら梁を付ける。ケハ107は片側6つなので集団見合いの向きにしたが、ハフ108は5つだけなので真ん中の梁をどちらに向けるか少し迷った。

 仕方ないので、真ん中の梁は同じ方向に向けた。

 引き続きドア下に1×3mmの角線を付けた。長さは19mm。

ケハ107の簡易綱体化前とハフ108も構造は同じ。

車体の組み立てが終わったが、側面、妻板の余り部品がこんなに出た。このまま処分するのももったいないので、活用方法を考えようと思う。

 

2012.2.17追記

余り部品で何か作ろう・・・・といっても、追加部品を作ってあと2台作れるようにするくらいしか思いつかない。原図の配置を換えて、必要な部品をピックアップ。これならたいして手間はかからない。部品がもったいないという他に、やはりハフ108の妻板が気になった。裾が下がった妻板を新たに描いて追加した。元のエッチング板とこのエッチング板2枚を組み合わせることによって3両フルに作成できるが・・・最初からそのつもりで作った方が良かったような・・・。つまり手持ちの側板を全て使うと、あと6両できる計算だが、そんなに丸山客車がいても・・・・。

ハフ108は

朝日新聞社「世界の鉄道模型」の図面(ペン画)

白戸貞夫著RM Library No.37「九十九里鉄道」の写真

のほか、岡本憲之著「全国軽便鉄道」の増東軌道の同型車の写真を参考にした。

連結器の取り付け詳細が不明だが、九十九里では高さを変更したらしいいことが判った。

 

 

九十九里鉄道のケハ107(第1回)

九十九里の単端はオレカンから出ているが、例によって付随車がない。そこで、大きさもちょうどいいケハ107を作ることにした。

すでに試作車ができておりその仕上がりに特に不満もなかったが、簡易鋼体化前の木目パターンに多少不満があり、フィルムの修正をお願いしたが無理とのこと。そこで、細かい修正をした上で再度エッチング板を注文した。今回はこの修正済みエッチング板を組み立てる。

 

 試作車。設計変更によるエッチング板によるものも外観はほとんど変わらない予定。

 

 

1枚目表

設計変更後のエッチング板。例によって巨大エッチング板だが収納にも困るので、半分に切断して2枚組にした。

側面と妻板簡易綱体化と木製外板の2種。今回は屋根や床板もエッチングで作成。

 

1枚目裏

簡易綱体化後の側板はリベット押し出し用の穴がある。屋根は曲げやすいようにスジを入れた。

 

 

2枚目表

短い側板は単車のハ108タイプ。「RMライブラリー037 九十九里鉄道」の写真によると妻板の形態が異なるので、あくまで「タイプ」。頸城の単端のお供にも良いかもしれない。

屋根を継ぐと仕上げが難しくなるので、単車用の屋根も入れられたのは幸運。

 

2枚目裏

 

妻板中央窓の回りにスジがあるのは、中央窓を桟付きのものに変更できるようにするため。切り取って桟付き窓枠に交換可能。内板や内張はケハ107、単車とも共用のため、切り詰め用のスジを入れた。

ここまで部品があると2、3両作れそうだが、床板や内板などの肝心な部品が1台分しかない。

 

製作1回目

 

今回は、簡易綱体化、木製外板時代のケハ107、単車の3両を同時に作る。作るときは帯板類を付けては実物写真と見比べ、気に入らなければ外して寸法を変えたのもに付け替えるという作業に、一番時間がかかる。今回は帯板類の寸法が決まっている簡易綱体化の車両から手を付けた。

 

まず妻板を曲げた。時刻表の上に置いて真鍮棒で妻板裏側の上に置いて2,3回転がすと、曲がりすぎるくらい曲がる。床板固定用の部品が妻板のカーブと同じになっているので、これに合わせて調整する。次に内板も曲げる。内板もぴったり合うように曲げるのが難しいが、適当にやると歪んだり窓枠と外板の間に隙間ができたりする。

 

お約束のリベット打ち。厚手の鉄板の上に厚紙を置き、けがき針で穴を突いてゆく。時々押し忘れるので、全て打ったか確認は必須。今回使った厚紙は、北海道銘菓「白い恋人」のパッケージで厚さは0.5mmくらい。

たくさん打つので手が痛くなるが、仕上がりは気に入っているので、1作目から標準手法としている。とはいえ自分で考えたわけではなく、昔「鉄道模型社」のエッチング板でこのような手法が用いられていたと聞いて真似している。

打ち終わったら裏のスジに沿って、両端を折り曲げる。

 

側板、妻板、ウインドシルにリベットを打ち出し、主要部品を並べた。

 

側板に内板、ウインドシルを付けてから、ドア脇に0.8×0.3mm、ウインドヘッダーに1.0×0.3mmを付けた後、窓間に0.8×0.3mmの真鍮帯板を付ける。また、上端には1.8×0.4mmの帯板を付けるが車体組み立て後になるので、けがきのみ行う。上端から1.2mmに目印のけがきを行い、1.8×0.4mmの帯板はこれに合わせて付ける。0.6mmほど内側に段差ができるが、ここに屋根がはまりこむ。

なお、側板、内板は上端が揃うが、ともに手すり用の穴が空いているので、ここに真鍮線を差し込んで固定してから窓枠をみながら微調整して、ズレが無いか確認した。

 

 

妻板も同様に組み立てるが、屋根側部(雨樋風の部品)は高さ1.9mmくらいのものを先に付けた。妻板上端から0.6mm上に出ている。ここの窓間は1.0×0.3mm。

連結器横の補強は2種類あるが、リベットが浮き出しになっていない方を選び、ガイド穴に合わせて0.8mmの穴を開け、0.8mmの真鍮線を4本埋め込んだ。その横は0.8×0.4mmの帯板を切ってくぼみに合わせて貼り付け、0.5mmの真鍮線を埋め込んだ。向かって左側は標識灯掛けのため、L字型に曲げて取り付けた。

このあとウインドシルは車体幅に合わせて両端を削る。屋根側部両端の出っ張りは、車体組み立て後にを切断するので、ここではそのままにしておく。

 

 

ところでこの車両、同じ窓幅の窓が並んでいると思っていたが、子細に見ると戸袋窓や妻板中央の窓が、隣の窓より少し大きくなっていた。

ノーブルジョーカーのHP リンクバナー に廃線後に保存されたこの車の詳細写真があり、大変参考になりました。

「軽便鉄道」

  −「一般展示室」

    −「九十九里鉄道の残像(3)」

で写真を見ることができます。

 

 

このほかにも

軽便追想 ネコ・パブリッシング 高井薫平氏 

私鉄紀行—からっ風にタイホーンが聴える〈下〉 (レイル20)  湯口 徹氏

 

などの書籍のほか、いくつかのHPを参考にしています。

 

このサイトに限らず、苦労して撮りためた貴重な写真を惜しげもなく公開してくださる皆様には感謝です。

 

(ここまで2012年1月23日 記)

  

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