３月６日

両サイドいびき＆おなら攻めに遭い、決して熟睡できた訳ではなかったが、
６時過ぎには起きた。
洗面に行ったら、例のカーテン氏がいたので、トイレだけにした。
弱〜。

時間をずらしていってみると、今度は人が多い。
ひょっとして、みんなも避けた？
なんて思いながらそこで出会う人たちは、悪い人ではなさそうだった。

午前中、足の付け根から血をとった。
動脈血の酸素の量を量るためだそうだ。
足の付け根以外に、動脈血がとれるところはないのかなあと思いながら、
チクッと刺さる痛さを我慢した。

昨晩、持参したiPodのデータを誤って消去してしまった。
元のデータは自宅のiMacにあり、必要以上の手間はかからない。
実は、データのないiBookにつないで充電をしようとして、
誤ってデータのないiBookからシンクロさせてしまったのだ。
警告はしっかり事前に出たのだが、読解力のない人間は、
正反対のボタンを押してしまったのだ。
一瞬にして消滅。
で、昨晩のうちにヘコえもんにiPod回収のために来てほしいと留守電に入れていた。
わがまま。

留守電だったので、確認のためにもう一度電話した。
普段はこれくらいのことだと怒って何もしてくれないヘコえもんだが、
入院加療中となると、妙に優しくなる。
このまま弱っている方がいいのかもしれない。
いやいや。

することがないというのは全くもって苦痛である。
なんとかしてすることを探す。
この日記ももちろんだが、長くは続けられない。
長く座っていると、普段は出てこないしびれが左下肢に生じる。
生じ始めたら、ベッドに横になって読書を始める。
マンガじゃないよ。
マンガは初日で終わった。
寝ながら読書というのも、長続きしない。
姿勢を維持するのもつらい。
で、今度は散歩に出かける。
出かけるといっても、おおむね病院内だから、つまらない。
おまけに土曜日だから、がら〜んとしていて、人間観察もままならない。
外に出て携帯チェックをしても、寒いからすぐに中に入る。
で、またiBookに向かう。
日記をそんなに続けることはできないから、仕事に移る。
これがまた、仕事に関しては量が多いのでついつい夢中になって続けてしまう。
気がついたらしびれはもうピークに達していたりする。
あわててベッドに横たわる。
そんな午前中だった。

午後になると、ヘコえもんがコヘ太郎とココ次郎を連れてやってきた。
実は昨日の朝、家を出る時に会っているから、
間をおいた訳ではなかったのだが、ものすごく久しぶりな感じだった。
愛おしい。
子どもって、これだからいいんですな。
思わず重たいココ次郎をだっこしてしまった。
いてててて。

病室だとうるさくなってカーテン氏が機嫌を損ねるといけないので、
土曜日で誰もいないので１階の外来待ち合いのところで過ごした。
ココ次郎は相変わらず笑顔でポテポテしている。
コヘ太郎は事前に花を買って持ってきてくれた。
ヘコえもんはいらないと言ったのに、
コヘ太郎は買って持って来てくれた。
なんとできた息子だろう。

せっかく来てくれたのだけれど、病院というのは居場所がない。
ある人にはあるんだろうけど、気を遣うとどうも場所がない。
今日がたまたま土曜日で外来患者がいないというのが救いだった。
それなりにおやつ類を持って来てくれたが、
ほとんどココ次郎とヘコえもん用のものだった。
運動しないから、小腹があまりすかない。
元々小食の上、昼食がうどんにアサリご飯と盛りだくさんだったせいでもある。

３時過ぎ、ヘコえもんたちが帰ると、風呂に入った。
昨日は男性が午前だったので、入りそびれていた。
前回の病院とは違って、一人用の風呂しかない。
シャワーもあるが、まずは風呂だろうと思って入った。
洗髪し、体を洗って足を入れると、生ぬるい。
誰が前に入っていたのだろう。
ただでさえ熱い風呂が好きなのに、これは必要以上に生ぬるい。
むしろこれで体を冷やしてしまいかねない。
で、風呂を選んだのだけれど、風呂に備え付けのシャワーで体を温めて終わり。
みんな、あんなのに入っているのかな。

風呂から上がると、また午前中の生活と同じになる。
夕方になると、テレビも見る。
新聞も買わないから時事問題に疎くなる。
朝一番と夕方からのニュースは重要だ。
なにしろ１０時消灯。
昨日のサッカーのUAE戦も観ることができなかったから、
いろんなチャンネルでいろんな場面を観たくなるものだ。

そんな時に限って、呼び出しがある。
尿をためるための説明だった。
機械に尿を入れるのだが、
ま、難しくなかったのですぐに病室に戻れた。

う〜ん、まだまだなじめないなあ、この生活。
コヘ太郎とココ次郎と一緒にいたいよう。
って、もうすぐ手術じゃん。