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3月12日

今日の朝食から元の食事に戻った。
昨日のうちから座って食べているので、もう大丈夫。

朝うんこもばっちり出た。
体は回復を訴えている。
朝一番に職場に電話をかける。
入院期間がのびそうだ。
病休期間はのびないらしい。
なんとしてものばしすぎないように体作りをしなければならない。
同時にメールチェック。
外は寒い。
あまり長居はできない。

戻ってくると、ようやく洗面所が空いてきた。
朝食にあったキャベツがなかなか歯から離れなくて困った。
腰に貼ったガーゼをとめるテープがかゆい。
傷口よ、早いとこ治ってくれ。
君を中心に問題が派生しているのだから。
コルセット代金は別だけど。

9時過ぎに、これをパタパタうっていると、
リハビリセンターの人が来た。
入り口からはたまたまカーテンに隠れて見えない位置にいたせいで、
「あ、またどっか脱走してはるわ」
と言われた。
いつもそう思っているのか?
あわてて声をかけ、リハビリ室へ。
マッサージの間は、病院内の話し声から播州弁のことについて話が膨らんだ。
なんでも、播州弁は 「雨がパラパラ降る」という表現を
「雨がピリピリ降る」
とするのだそうだ。
痛そうな雨である。
きっと播州の雨は酸性雨に違いない、そんな話をしていた。
自転車の形をしたやつ(なんていうの?)に乗った。
負荷を50Wに設定され、15分間走り続けた。
実際の自転車に比べ、重くとも負荷が一定しているので、走りやすい。
15分間でおよそ5km分走ったという表示が出た。
結構汗が出た。

リハビリ室を出たあとも階段を4往復くらいして、部屋に戻ろうとすると、
外来のリハビリ室に行くよういわれた。
リハビリの診察だ。
まあ、退院指導といった感じで、退院後のリハビリについての話を聞いた。
まあ、ヘルニアのリハビリなんていうのはそんなに大したものではないらしい。
筋力もそんなに落ちていないから、日常によく歩くように言われただけだった。

今日は体拭きがないのかな。
着替えたら洗濯しようと思っているのだけど。
10時過ぎにようやく体拭きが来た。
昨日同様、背中だけを拭いてもらいあとは自分で。
これでようやく洗濯ができるようになった。
乾燥機に回して、待っている間にテレビカードを購入。
洗濯&乾燥でそれぞれ一回100度ずつカードからとられてしまう。
これで一気に二桁になってしまったからだ。
コルセット代金を払わないくせにテレビカードを買うやつ。
ちょっと罪悪感。

昼食が運ばれる頃、乾燥機が止まった。
が、出してみるとまだ濡れている。
よく読んでみると、
パジャマなどを洗濯する場合は100分くらいは乾燥させないといけないらしい。
乾燥機はカード100度で40分動く仕組みになっているから、
もう100度分使わなければならなかった。
あわてて部屋に戻って、先ほど購入したカードを持ってくる。
そして、スイッチオン。

部屋に戻って食事をとる。
暇なのでぶらぶら歩く。
今日、ついに一階ぐるりを二分ちょうどくらいで回れるようになった。
一昨日、歩行器つきでなんとか三分を切るようになっていたのが、
昨日歩行器を外して歩いているとやはり三分以上かかっていた。
昨日の午後にはまた三分を切るか切らないかまで回復していたが、
まさに日にち薬。
調子良く回復していく。

さてさて、あまりにも暇なので、やることはないかと探してみた。
たまった仕事は山ほどあるのだが、同じことを続けるのが苦痛なのだ。
だから、ほかのはないかと探してみると、あったあった。

コヘ&ココの保育所奮闘記が。
10月末から滞っている。
これだけ滞っているとやる気も失せてしまうが、
コヘ太郎の時にしっかりやっているのに、弟の時は何もしない、
という世の中の常識に合わせるのは嫌なので、
後のためにも遅れてでもがんばった。
ココ次郎の分だけ、ようやく11月中頃まで進んだ。

2時頃からうとうとし始めた。
3時頃、例のコルセット屋が来た。
事情を説明すると、それなら月曜日にまた伺います、と快諾。

ほっと一息。
でも、日曜に退院したいんだけど

再びココ次郎の分だけ、奮闘記を打ち込む。
なんとか12月に入るよう、とがんばっては見たが、
気持ちの持続はそこまでいかなかった。
もう3月も終わるぞい。

夕食後は仕事に切り替え、パタパタと打ち込む。
休み始めて一週間経ったというのに、結構冴えている。
30%前後くらい進かと思われた作業が50%近くまで進んだ。
出だしが好調な時、翌日がどうなるかというと、
これがあまり気持ちが持続しないことが多い。
どうなることだろう。
消灯まで続けてしまった。

寝床につき、iPodと戯れる。消灯後はiPod以外は使えない。
使えるものがあるだけ幸せといった方がいいかもしれない。
部屋の若者たちは夜の過ごし方に苦労しているみたいだし。
片方も耳にイヤホンをさしながら、
もう片方でいつもみんなの寝息を聞いている。

消灯後、何分経った頃だろうか。
左足が痛い。
膝を立てたりするとなんとかもとに戻るが、
のばしたまま横になっていると違和感がある。
管を抜いた時の太股の痛みではなく、ふくらはぎに感じる。
痛みはやがてなんだか冷たい感触に変わる。
ちょうど、手術の時に腕から睡眠剤を入れられた時の冷たさに似ている。
と、いうことは、感覚がなくなっていくのだろうか。
不安にかき立てられる。
今までしびれはなかったといっていたが、
どうもこの冷たい感覚はしびれにつながっていきそうだ。
ふくらはぎの辺りに、麻酔を打ったような鈍い感覚が残る。
痛みもあるので、眠れない。
明日から週末だから、先生は来るのだろうか。
退院してもこの感覚は残ったままなのだろうか。
いろんな不安が頭の中をぐるぐると回りだす。
とりあえず、毎食後飲む薬を、痛い時は飲んでもいいからと聞いていたので飲むことにした。
痛み止めというより、安心のために。

あまり考えないようにして眠りについた。

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