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がんばれセンター受験生





■平成28(2016)年センター試験輸送(富山地方鉄道の場合)

 筆者の長男が中学受験に取り組んだことは 過去記事に記した とおり。そんな長男も年齢を重ね、来年には大学受験という歳まわりになってきた。あれから 5年、親子とも酸いも甘いも噛みわけてきた(謎笑)ので、同工異曲の記事を書くつもりは既にない。とはいえ、センター試験を一年後に控え、センター試験輸送にいそしむ富山地方鉄道市内線の状況を追ってみた。なお、以下に掲げる時刻は全て撮影時刻である。

富山市内線
7時23分 T101 ……試験開始 2時間以上前と、時間帯が早く、30名程度の乗車。輸送力の大きさをやや持て余している感じ。

富山市内線
7時34分 8001 ……10分も進んでいないというのに、だいぶ混んできた。ほぼ満員、80名程度の乗車。

富山市内線
7時40分 7019 ……以降、満員の混雑が続く。

富山市内線
7時48分 8005 ……ボギー車が続けてやってくる。

富山市内線
7時50分 8003 ……またもやボギー車。増発はしても、富山駅−大学前間に連接車を集中させるわけではなさそうだ。

富山市内線
7時53分 7021 ……筆者と同年輩の7000型。行灯式の広告は、日頃から運用に充てられている証拠。

富山市内線
7時59分 7012 ……パチンコ屋の広告車両。7021と同様、日頃から運用に充てられている証拠。

富山市内線
8時03分 7023 ……またまた7000型。行灯広告だから、これも日頃から運用に充てられているはずだ。

富山市内線
8時08分 7020 ……なんと四連発で7000型。広告が少ないから、運用が少ない?

富山市内線
8時11分 8002 ……やっと新型の8000型。車内はあいかわらずの混雑。

富山市内線
8時17分 7016 ……またまたまた7000型。ケーブルテレビの広告車ということは、これも日頃から運用されていると思われる。

富山市内線
8時19分 7019 ……富山駅で折り返して再びやってきた。広告のないプレーンな塗色で、予備車であることが歴然。

富山市内線
8時26分 7018 ……通算 7両目の7000型。地鉄オリジナル塗装だ。

富山市内線
8時32分 8004 ……通算 5両目の8000型。これで8000型は全車フル出動と判明。

富山市内線
8時35分 8003 ……富山駅で折り返して再びやってきた。

富山市内線
8時37分 7017 ……通算 8両目の7000型。終点直前で電停が空くのを待っている状態。

富山市内線
8時42分 T102 ……ボギー車が続いていたところに 2編成目のT100型がやってきた。こういう場面では、連接車の輸送力は頼もしい。

富山市内線
8時42分 T103 ……立て続けのT100型。全編成フル出動、しかもピーク時刻に的中する形で、富山地方鉄道の運用はなかなか巧妙だ。

富山市内線
8時47分 T102とT103 ……大学前電停は一列車しか入線できない。先行列車の折り返しを待ってから、後行列車が入線する。

【この間に7000型一列車あり・離れた場所にいて撮影できず】

富山市内線
8時54分 7013 ……通算10両目の7000型。 ecomycaの自己宣伝車。

富山市内線
8時58分 T101 ……南富山駅前から折り返し再びの登場。まだピーク時刻の範囲内だから、富山地方鉄道の運用はほとんど絶妙の域である。

富山市内線
9時00分 8001 ……これまた南富山駅前から折り返し再びの登場。

富山市内線
9時07分 8003 ……再三の登場である。富山駅で折り返し、ピークの輸送を担う。

富山市内線
9時07分 8005 ……一列車飛んで、南富山駅前から折り返し再びの登場。

富山市内線
9時11分 7022 ……なんとレトロ電車までやってきた! (おそらく)通算11両目だから7000型もフル出動というわけだ。

富山市内線
9時14分 7021 ……南富山駅前から折り返し再びの登場。試験開始時刻に間に合わせるには厳しい時間帯だが、車内はまだ混んでいる。

富山市内線
9時17分 7012 ……またまた南富山駅前から折り返し再びの登場。この列車では試験開始時刻には間に合わないと思われるが、車内は未だに混んでいる。

富山市内線
9時21分 7016 ……南富山駅前から折り返してきた7016は、富山駅を終点として、大学前まではいかない。もうピーク時間帯を過ぎた、ということだ。

富山市内線
9時24分 8002と8003 ……ようやく車内は閑散としてきたが、学生の姿もチラホラ見える。試験に間に合うかどうか、気になる。





■簡単なサマリー

 期せずして、富山地方鉄道市内線車両カタログ企画になってしまった(苦笑)。

 富山地方鉄道は「大学入試センター試験に伴う増発運転」は土日とも終日平日ダイヤを提供し、富山駅−大学前間で2〜5分間隔で増発運行すると周知している。筆者が撮影した7:23〜9:24の間(富山駅基準)、通常の平日ダイヤならば23列車が通過する(休日ダイヤでは13列車)。実際に撮影(遭遇)したのは28列車で、すなわち 5列車が増発されたことになる。

 この増発は富山駅折返の7019と8003の 2運用とすれば、辻褄が合う。おそらくは7019も富山駅−大学前間 3往復運用が予定されていたと思われるが、何らか支障があって南富山に取りこみ、急遽7022が代車で出動したのではないか。そのように考えれば 9時過ぎまで混雑が長引いたのも得心できる。

 富山大学校門前の状況も見ておきたく、 1列車を現認していないものの、これが7015であることは確実である。本日は7000・8000・T100全形式全車両がフル出動、(7019→代車7022との推測こみの)増発運用を差し引けば、日頃の平日ラッシュ時の予備車両はたった 3両しかないことになる。

 筆者は平常時より大増発する状況を予想していたので、率直にいって驚いた。日頃毎日全19両中16両までが運用に就いているわけで、それほど需要が太いというべきか、余裕のとぼしい綱渡り運用を続けているというべきか。現状を「効率よい運用」と評するのは、いささか悩ましいところだ。

 よくよく考えてみれば、平日は富山大学に向かう通学需要があるわけで、富山地方鉄道市内線は良いロケーションに恵まれている。筆者にとっては富山地方鉄道市内線を「発見」した心地がする。

臨時直行バス
比較的空いていた臨時直行バス


 なお、路線バスは特需どこ吹く風、臨時直行バスは早い時間帯を中心に空席が目立った。運賃 240円と地鉄電車より高いのが災いしたか。マイカー送りは相当数存在する一方で、タクシー利用はごく少数、学生に限ればほんの数名だった。徒歩で会場に向かう元気者の学生はそれなりの数見られた。ともあれ、表題どおり「がんばれセンター受験生」である。





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